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枇杷の花
階段下の植木鉢に植えていた枇杷の種。発芽したのは確認していたが、こんなに大きくなっているとは思わなかった。妻が水やりを続けてくれたようだ。
頭頂部に白い花が咲いている。初めて見る枇杷の花だ。
果たして結実するのだろうか?
ネットで調べてみると特段、受粉樹は要らないと書いてある。このままで結実するらしい。
数年前に美味しい茂木枇杷を頂いたのだが、その種を面白半分に植えていたのだ。
さらにそのネットの記事には初結実には9〜10年かかると書かれていた。もう10年近く経つのかなと、感慨深いものがある。
仕事で、長崎に行った時、茂木まで足を伸ばして宿泊したことがある。その時も美味しい枇杷をいただいた。食事には新鮮な海産物が供されたが、「鮑をどのように調理しましょう?」と聞かれて、水貝にしてもらったんだけれど、その時感じた美味さがこの枇杷の花を見ていて思い出された。
子供の頃、隣の家の庭に枇杷の木が植わっていた。その家のおじさんが「枇杷の木には登ってはいけないよ、折れやすいから。」と言っていたことを思い出した。「枇杷で怪我をすると腐るぞ」とも言われた。治りにくいということらしい。
剣道部だった頃、先生が枇杷の木刀を持っていた。「型の練習に使ってもいいが本当に相手を叩いたらダメだぞ。」とも言われた。
枇杷の木刀は骨の髄まで損傷を与えると言い伝えられているそうだ。
枇杷の木刀は艶が良くてとても素晴らしいものに見えたけど、少し怖い感じを持っていた。
この木が木刀をとれるほど大きくなるには、後何年かかるかわからないが、鉢植えのままではダメだと思う。
鉢からの移植は可能だが、露地に下ろしたら深い直根性なので後の移植は不可能だと記されている。
このままにしておくか、防風林として庭の北側に移植するか、悩んでいる。