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JIS

最近目にすることが少なくなったが、JIS というマークがあった。

歴史は古く明治時代は民間で工業規格を作り品質の維持を図っていた。大正期に日本標準企画ができ JES として認識されていた。

色々、変遷を重ね、1949年日本工業規格としての JIS が設けられた。

以来、日本の工業製品の品質維持向上に貢献した。

子供の頃は、学校で使う鉛筆には必ずというくらい JIS マークがついていた。ついていないものもあったが、それは、芯がすぐ折れて使い物にならなかった。

先生からも 「JIS マークのついたものを使いなさい」と指導があったことを記憶している。

ところが、最近の鉛筆には JIS マークのついていないものがある。品質が悪いのかと思ったが、とんでもない、すこぶる使い心地が良い。

ある工業会に出席した時の会話を思い出した。

品質維持の問題に及んだときに、JIS に準拠しているのか質問をしたところ、鼻先で笑われてしまった。

「『JIS 』のレベルの商品を今時作っていたら競争に勝てない」との説明だった。あれは戦後、物や技術のない時代に工業品として最低限の基準を決めていたのだ。

さらに調べてみると、2017年名称を変更して日本産業規格として発効し「データ、サービス等」を追加した。

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日本の産業の発展を見守ってくれるマークだ

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