日本国史
2022年3月20日に発売された日本国史、早速購入して、上巻を読み終えた。
『歴史の肯定から見えてくる古代日本の「国家」の姿』という帯書きに釣られて
買ったわけだが、いきなり、混迷が始まってしまった。
長浜浩明氏の著書によると、最近の遺伝子解析で Y染色体の分布を調べると人類の移動分布が明らかになっている。
それにより、縄文人の移動も特定できた。
長浜氏は著書では、語尾をです、ます、なった、ありません。と、書かれた記事について断定している。
その記事について間違いがあれば訂正しますと、宣言し、異なった意見を持った人に公開で質問を発し、訂正を待っている状況なのだ。
長浜氏は縄文人はM130系とM174系の2種類あり、鹿児島に上陸したM174が中国本土に渡り、M130が紀伊半島から東海、関東、東北、北海道へ渡って行ったことを示している。
余談だが、本棚に目を向けると、コーヒーの本があったので久しぶりに広げてみた。楽しいことにアフリカ系のコーヒーは、縄文人と同じ軌跡を辿っていることがわかった。
田中英道氏は、日本、中国、朝鮮三国の文化が全く異なることを述べられている。
医学的にもY染色体ハプログループと遺伝子マーカーを参照すれば分かるように、日本、中国、朝鮮三国は全く違う民族であることが証明されている。
新しい証拠が次々と出てくるのが楽しくて先を読み進んだ。
気になる一文を見つけた。
『関東から九州に船で渡った瓊瓊杵尊』
これは縄文人の移動図からは理解できない。
もう一件
多分これも津田左右吉は左翼だと勘違いして書かれたのだと思われるが、津田左右吉は熱心な天皇家崇拝者だ。彼の著書を読めば明らかになる。
彼は学者なので、事実の裏付けのない文献を採用しなかっただけ。
左翼だとか右翼だとかの思想に関係なく、思い込みを排除して、事実を積み重ねていくだけの純粋学者だった。
『日本国史』上下巻期待して買ったのだが、予想、推測、思い込みが強すぎて、下巻をどうしようか悩んでいる。
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