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触れた感覚
今日は不思議な感覚を覚えた。人(の何かに)に触れている感覚だ。
もちろん、物理的身体に触れている訳ではない。多分、言葉?を通してだった。
還骨のご法話は、だいたい同じお話をしている。今日は何か違った。もちろん毎回聞く方々が違うから当然だが、数人の方に「触れている」感覚を覚えた。言葉で触れているというか、何かが触れている感覚。手の平に微かに感じるような、それでいて確かなリアリティのある質感。響くでも、届くでもなく。
— enju (@j_enju) February 12, 2020
逆はこれまであった。他者に触れられた経験。こういう感覚は時々ある。「刺さる」感覚であったり、「掴まれる」感覚であったり、「撫でられる」感覚であったり。
ところが今日は、自分が話しながら〈ある感覚〉を感じていた。
まるでその方に実際に触れいてるような感覚だったので、その方の(物質的身体でない)形(かたち)を、直(じか)に感じられた。なのでとても繊細に、相手を触れたり、包んだり、さすったりできた。
これはどういうことなんだろうか。
今まで学び蓄えた浅薄な知識で無理矢理に解釈することもできるが、今はやめておこう。いくら上手く説明できたとして、否それ故に、その経験とは全く離れてしまうから。
こういう体験は、日常の慣れ親しんだ退屈な感覚世界に亀裂を入れてくれる。そこからまた、新しい未知の光が差し込んでくるようで、ゾクっとする。新鮮な経験だった。そして、こういう経験のみが私を喜ばせる。もう少しだけ生きていたいと思わせてくれる経験だった。