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メットライフ生命のウェルスデザインについて調べてみました

「終身保険」とはどんな保険なのでしょうか。死亡・高度障害保障が一生涯続くという生命保険が「終身保険」と呼ばれているものです。その特徴は解約時には払い込んだ保険料に応じた解約返戻金が受け取れるという貯蓄性があることが挙げられます。メットライフ生命の「ウェルスデザイン」は終身保険の中でも利率変動型一時払終身保険と呼ばれるタイプの保険です。メットライフ生命が2020年に発売開始した「ウェルスデザイン」は2022年4月、「ウェルスデザイン2」を発売しています。今回はこの「ウェルスデザイン」を紹介いたします。


ウェルスデザインを発売しているメットライフ生命とはどんな会社?


ウェルスデザイン
日本で50年以上の歴史を持つメットライフ生命

ウェルスデザインを発売しているのはメットライフ生命株式会社です。メットライフ生命は日本の生命保険会社であり、アメリカの生命保険会社、メットライフの日本法人、つまり外資系生命保険会社です。

メットライフ生命って新しい会社だと思われる人もいるでしょう。しかし、アリコ、というと聞いたことがあるという人は少なくないはずです。アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー、通称アリコの日本法人、アリコジャパンは1954年に日本支社として開設され、日本に住む外国人向けに保険の営業を行っていました。そのアリコジャパンは1973年から日本人向けの保険の営業も開始します。メットライフ生命の前身はアリコジャパンです。つまりメットライフ生命は50年以上も日本で保険商品を取り扱ってきた歴史を持つ企業なのです。

アリコからメットライフへ

2011年、アメリカのアリコがメットライフの傘下に入ったことから、メットライフアリコに変わり、2012年、日本法人はアリコジャパンからメットライフアリコ生命となり、2014年、商号がメットライフ生命保険に、またブランド名もメットライフ生命に変わりました。

商号とブランドが変わったため、新しい会社、ブランドだと思われるかもしれませんが、メットライフは日本における外資系生命保険会社の第1号なのです。メットライフは世界有数の生命保険グループ会社、米国メットライフの日本法人として、さまざまな販売チャネルを通じて、個人・法人の顧客に対して、保険商品を販売しています。

ウェルスデザインはどんな保険?

ウェルスデザイン
ウェルスデザインは利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)

現在は「ウェルスデザイン2」となっているメットライフ生命の「ウェルスデザイン」という保険はどんな保険なのでしょうか。「利率変動型一時払終身保険」という保険であり、「充実した介護保障を確保しながら、今ある資産をまもりたい方向けの死亡保険」ということなのだそうです。

ではその概要や特徴などについてまとめてみようと思います。

正式名称は利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)

ウェルスデザインの正式名称が「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)」という保険になります。この保険は介護保障を確保しながら、外貨建で資産をふやしていくというものです。

その特徴をメットライフ生命のウエブサイトなどから引用して、紹介していきましょう

ウェルスデザインの特徴

このウェルスデザインは、「そなえる(介護)」・「ふやす(貯蓄)」・「のこす(相続)」それぞれに対応した米ドル建一時払タイプの保険商品です。具体的にみていきましょう。

ウェルスデザインは対面販売のみの保険商品

最近の保険商品はオンライン、ネットで加入申し込みを完結できるものが多くありますが、ウェルスデザインは対面販売のみの商品だそうです。つまり、加入に際しては営業担当者と直接顔を合わせ、書類のやり取りを通じて申し込みを行う必要があります。

ウェルスデザインで介護に「そなえる」

所定の要介護状態と認定されたときに、外貨建で一時払保険料以上の介護保険金を受け取ることができるそうです。その場合、介護保険金の受取人は被保険者となり、受け取った介護保険金は原則非課税となるのだそうです。あくまでも原則ということで、課税になる場合もあるので注意が必要だということです。

ウェルスデザインで「ふやす」

将来の介護にそなえつつ、資産を外貨建でふやしていこうという保険商品です。

ウェルスデザインで「のこす」

介護保険金の支払いがなかった場合、万一のときのために、被保険者は死亡保険金を家族にのこすことができます。

ウェルスデザインは保障を確保しながら資産形成したい人を想定

ウェルスデザイン
保障を確保しながら資産形成を目指すのがウェルスデザイン

メットライフ生命がこの保険を購入する顧客として想定しているのは以下のような人だということです。

この商品は、まとまった資金を運用し、死亡保障や介護保障を確保しながら資産形成を行いたい方を念頭に組成しています。また、貯蓄機能を有していますが、為替変動リスク、金利変動リスク、解約時の元本割れリスクを許容できる方を想定しています。

(出典:メットライフ生命 ウェルスデザインII ウエブサイト)

基準利率保証期間で正式名称が異なるウェルスデザインの正式名称

このウェルスデザインという商品は契約時に選択する基準利率保証期間により正式名称が異なるのだそうです。契約時の基準利率保証期間が10年の場合には「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)」という契約になります。一方、契約時の基準利率保証期間で30年を選択した場合には「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型 22)」での契約になるとのことのようです。

ウェルスデザインの積立金とは?基準利率とは?最新のデータをご紹介

さて、その基準利率についてなどについて、ご紹介していきましょう。積立金とは、保険金などを支払ってもらうため、保険料の中から積み立てる部分のことです。積立金額は、契約時あるいは更改時に適用される基準利率によって計算され、増加します。そして、基準利率とは、積立金(契約時は一時払保険料と同額)に付利する利率のことになります。

ウェルスデザインの基準利率についてですが、今年2024年3月1日から3月15日という期間中に契約が成立した場合に適用される基準利率は契約時の基準利率保証期間によって異なります。

  • 10年を選択した場合 年4.10%

  • 30年を選択した場合 年3.11%

メットライフ生命ではウェルスデザインの基準利率を毎月1日と16日に設定しているのだそうです。この基準利率は、基準利率保証期間ごとに所定の指標金利をもとに設定されるので、基準利率保証期間などによって異なるということです。ウェルスデザインの基準利率保証期間についてですが、契約時の基準利率保証期間は、10年または30年となり、契約時に選択することになります。

ウェルスデザインに付加できる主な特約

ウェルスデザインに付加できる特約もみていくことにします。

  • 介護保険金の指定代理請求に関する特則

  • 円建終身保険移行特約(介護保障型)

  • 保険料円入金特約

  • 外貨入金特約

  • 円支払特約

  • 年金支払特約

  • 年金移行特約

ウェルスデザインは為替や金利の変動リスクに注意が必要

ウェルスデザイン
ウェルスデザインは外貨建てのため、為替リスクには注意が必要

メットライフ生命のウエブサイトにはウェルスデザインについて紹介するページでリスクについてを解説しています。その部分を引用してご紹介いたします。

外貨を円に交換する場合の影響(為替リスク)について

為替相場の変動により、保険金などの受取時の円換算額が、一時払保険料や保険金などの契約時の為替相場による円換算額を下回ることがあり、損失が生じるおそれがあります。

解約返戻金額が一時払保険料を下回る可能性について

解約時・減額時に、運用対象となっている資産(債券など)の価値を解約返戻金額に反映させる「市場価格調整」を行うため、市場環境などの変化により解約返戻金額が増減します。そのため、解約時・減額時の市場環境などの変化によっては、解約返戻金額が一時払保険料を下回ることがあり、損失が生じるおそれがあります。

※一般的に、債券の価値は、市場金利が高くなると下がり、市場金利が低くなると上がる性質があります。

契約日から10 年未満で解約・減額をされる際には、経過年数に応じた「解約控除」を行います。そのため、解約返戻金額が一時払保険料を下回ることがあり、損失が生じるおそれがあります。

円建終身保険(介護保障型)へ移行する際の影響(リスク)について

円建終身保険(介護保障型)へ移行した後は為替リスクがなくなりますが、移行する際には外貨建の解約返戻金額を算出し、これを円換算した金額をもとに移行後の保険金額などを決定します。そのため、移行時には「市場価格調整」「解約控除」「為替相場」などの影響を受け、移行後の円建の保険金額などが、一時払保険料や移行前の保険金の契約時または移行時の為替相場による円換算額を下回ることがあります。

(出典:メットライフ生命 ウェルスデザイン紹介ページ)

こうした注意事項がメットライフ生命の「ウェルスデザイン」の紹介ページに記載しているので、検討の際には必ず確認しましょう。

また元本割れの可能性についても言及されています。

この保険の保険金額および解約返戻金額は、為替相場の変動により、受取時の為替相場で円に換算した金額が、契約時の為替相場で円に換算した金額を下回ることがあります。また、保険金などの受取時の円換算額が、一時払保険料の払込時の円換算額を下回り、損失が生じるおそれがあります。

(出典:メットライフ生命 ウェルスデザイン紹介ページ)

元本割れについてもしっかりと認識・理解した上で検討しましょう。

円建終身保険(介護保障型)へ移行する際にもリスクあり

円建終身保険(介護保障型)へ移行したあとは為替リスクがなくなります。しかし、移行の際には外貨建ての解約払戻金を算出し、この算出額を円換算した金額をもとに移行後の保険金額などが決定されます。そのため、移行のときには市場価格調整や為替相場の影響を受けるというリスクがあります。

移行後の円建の保険金額などが、一時払保険料や移行前の保険金の契約時または移行時の為替相場による円換算額を下回ることがあります。

(出典:メットライフ生命 ウェルスデザイン紹介パンフレット)

ウェルスデザインの為替レートはWEBサイトで確認を!

ウェルスデザインは保険料円入金特約/円支払特約の為替レートはメットライフ生命営業日の午前10時30分ごろ、同社の「ウェルスデザイン為替レート」のページに掲載されます。また、外貨入金特約の為替レートはメットライフ生命営業日の午前11時ごろ、同様にウェルスデザイン為替レート」のページに掲載されます。表示時刻に多少のずれが生じる場合があるそうなので注意が必要です。

また、一時払保険料の換算基準日は、メットライフ生命における受領日(着金日)となるそうです。サイトにレートが表示された日に振込みしても、その日のうちにメットライフ生命に着金しなかった場合は、この為替レートが適用されないとのこと。

為替レートなどについて、詳細はメットライフ生命のウェルスデザインのページを参照してください。

また、ウェルスデザインについてはオフィシャルサイトにあるこの紹介動画がわかりやすくなっているようです。

https://www.metlife.co.jp/movie/bank/p380/

ウェルスデザインを申し込める人はどんな人?

ウェルスデザイン
ウェルスデザインの告知項目はすっきり

生命保険を申し込む際には告知項目、あるいは告知事項というものが決められています。この告知を正しく行わなかった場合、保険金を受け取れなくなってしまいます。

ウェルスデザインの告知項目は「公的介護保険制度における要介護・要支援認定の申請歴」「認知症または軽度認知障害の診断」の有無のみとなっており、既往症のある人や健康に不安のある人でも申込みしやすくなっているということです。

まとめ

メットライフ生命の「ウェルスデザイン」は「ウェルスデザインII」となって、これまで以上に申し込みやすくなっているとのことです。「ウェルスデザイン」についてはメットライフ生命のウェブサイトから資料請求ができるようになっているほか、「ウェルスデザイン」を扱う銀行などにパンフレットなどがあるようです。


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