居酒屋韓国 024 -韓国焼酎の話-
【これは『居酒屋韓国』というエッセイ集の一つの記事になります。韓国で韓国人の友人たちとの交流を通して経験したことや知ったこと、韓国語についてなど色々と書き綴っています。(小休止は主に韓国語学習について書いています)】
居酒屋韓国と題しておきながら、なかなかお酒の話を書かなくてすみません。今回は韓国焼酎について書かせていただきます。友人に会いに韓国に行ったときに、友人たちに教えてもらったお酒です。もし見つけたら、ぜひ味わってみてください。
韓国焼酎というと皆さんは何を思い浮かべますか? 知っている人ならすぐにいくつか思いつくと思いますが、今日はそんな有名な韓国焼酎ではなく、日本人には馴染みの少ないだろう韓国焼酎を紹介させていただきます。
まずは、韓国焼酎に関しての基礎知識から。
韓国焼酎、韓国ではソジュ(소주)と呼ばれいるお酒は、韓国の伝統的な蒸留酒で主にお米を原料につくられています。今は、お米以外にも芋や麦などを原料にして作られているものもあるようです。オーソドックスなものは、アルコール度数が20%程度で、製造過程で砂糖や香料が足されることがあるため、甘めの味になっています。それと酸味料も足されるようで、こういうところは日本の焼酎とは違うところですね。有名なソジュには、チャミスル(참이슬)・チョウムチョロン(처음처럼)・チョウンデイ(좋은데이)・セロ(새로、ノンシュガーのチャミスル)などがあります。日本では圧倒的にチャミスルが有名じゃないでしょうか。最近ではコンビニでも買えますし、甘い味のものなどは結構人気があるようです。まだ飲んだことがない人は、試してみてはいかがでしょうか。サムギョプサルを食べながら飲むと韓国人気分になれるかもしれませんよ。(韓国の方はサムギョプサルとソジュ、という食べ合わせのイメージが強いみたいです)
さて、今回私が紹介したいのはこの二つの焼酎です。
トキソジュ(토끼소주、写真はトキソジュブラックになります。トキとは韓国語で「ウサギ」の意味です)とウォンソジュ(원소주)です。トキの方はアルコール度数が40度と高めの焼酎で、ウォンソジュは20度で一般的な度数となっています。どちらも美味しい焼酎です。チャミスルより甘くなく、より日本の焼酎に近い味です。香りもしっかりしていて開けすぐに鼻に臭いが届くほどしっかりしています。香りがしっかりしているので私は、ロックでゆっくりと飲むのが好きですが、アルコール度数が高いのでソーダで割ったりするのも良いかもしれませんね。韓国のマートなどに行けば見かけることができると思うので、興味がある方はぜひ飲んでみてください。チャミスルなど一般的なものと比べれば、その味と香りの違いがすぐに分かると思います。どんな韓国料理とも合うと思うので、ぜひ韓国で飲んでみてほしいです。ただ、強いお酒なので飲み過ぎにはくれぐれも気をつけて下さいね。飲み過ぎちゃうと次の日が辛いですから。
今回は、皆さんがあまり知らないだろう韓国焼酎を紹介させてもらいました。また、別の機会に違うお酒も紹介させていただきますね。
追記、タイトルの写真も韓国焼酎です。これもなかなか香りの良い本格焼酎になります。「一品」もお薦めです。