クリスマス・イブ
今年もこの季節がやってきた。年末前の最後の大イベント、クリスマス・イブ。
いつもは少し恨めしくカップルを見つめていたが、今回はコロナにかかり療養中だからか、クリスマス感はあまりない。ホテル療養はかなり快適で、一生続けろと言われても特に問題はない。
イルミネーションがきらびやかに光る街を、厚手のコートのポケットに手を突っ込んで足早に急ぐ自分。今年もこうなることを予想していたが、ホテルのベッドに腰掛け、暖房の効いた部屋でノートパソコンにタイピング。
ホテル療養のお供に持ってきたスラムダンクはかなり面白く、すでに読み終わってしまった。一度読んだ漫画を読み返すのもよくやっていることだが、今はまだその時期ではない。
人肌恋しいと思うのは、人と触れ合っている人を見て、自分に対して惨めさを感じることから来るんじゃないかと思う。ホテルの部屋にいて誰とも接さない日々を3日も過ごせば、人肌恋しいなんて気分はどこかに消えてしまう。
気になるあの娘の顔も、記憶の彼方へ飛んでしまいそうだ。少しさみしいのと、自分の残酷さに辟易している。やはり、僕は人間に向いていない。
今日は暇だし少し文章でも書いてみようかな。こうやって創作活動している方が人間ぽいじゃない?