プロセスに意思をもつ仕事
NEWPEACE初の産休取得者になりました!
2020年8月11日、妊娠9ヶ月。正式に産休にはいりました。
1月末に妊娠が発覚するも、つわりが超軽度だったため、ほぼ誰にも気づかれないまま緊急事態宣言期間へ。お腹がだいぶ大きくなっても在宅ワークだとそれほど仕事には支障がなく(むしろ4〜5月はずっと仕事してた気がする?)、自覚がうすいままついに産休に突入。
休み=嬉しい!より、Slackを開いては、自分がいない前提で仕事が進むことへの焦燥感に気付く。朝、今まで通りデスクでPCを開いてみたり、やっていることがリタイア直後のおじさん状態。仕事って安心感があるんだなあ・・・と思いつつ、ようやく出産&育児という一大イベントに意識が向けるときと決意しました。(なんとなく避けてた)
すっきり前向きに、出産育児プロジェクトをスタートするために。
1年後、みんな成長しているのに今まで通りで価値になるのか?そもそも+育児の状態で今まで通りすらできないのでは?・・・っていうか今まで出していた価値ってなに?・・・
「何の仕事してたんだっけ?」、そしてこれからの時間に意識的になるために「どんな1年間を過ごしたいか?」を考えてみました。
6月末にお祝いしてもらいました。”おむつケーキ”を初めて知る。嬉しかった〜〜〜〜!!今も解体できずに自宅に飾られています。
何でも屋さん的ポジションの「プロデューサー」
約6年間、仕事は「すき」という以上に、評価されて何者かになりたい、という思いにかられて邁進していた。でもNEWPEACEにジョインしてからの1年ちょい、仕事がすきだと本心で思えている。新しい社会を生み出していくワクワク感や、(辛いこともしんどいことも多いけど)各方面のプロフェッショナル、リーダーシップを持つ方々と仕事をすることのスリリングさ。
わたしは主に代表&ビジョンアーキテクトの新平さんやプランナー&CDのケイスケさんとセットで動いている。それぞれ個性的なスタイルだけど、アウトプットはいつも「すごい!」と思うことばかり。
でもわたしのプロデューサーという職種は、クライアントさんの課題を整理し、ビジョンや企画を考え、形にするまでのプロデュース。「何の仕事をしているの?」と問われると一言では答えづらいなあと思っていた。MTGを設定したり、リサーチしたり、アジェンダを切ったり、課題を整理して共有したり、議事録をつくったり、スケジュールをひいたり、期日までの企画やビジュアルのアウトプットをお願いしたり、各関係者に納期や進め方や意向を確認したり、契約書をつくったり、予算管理をしたり・・・・ひとつひとつはなんとも地味。
誰でもできるけど誰もやらないからやっているようにみえるかもしれない。たしかに、作業で区切れば誰でもできるように見えるけど、それはプロデューサーの本質ではない。関わる人たちのレベルがあがるほど、そのなかで信頼を築きながら進める難易度はあがるうえ、受け身の意識になるとプロジェクトが迷い、中途半端になってしまう。(今でもしてしまうけど)
プロデューサーの仕事ってなんだろう。
まだまだ短い経験を振り返ると、それぞれのプロが最高のパフォーマンスが出せるように「プロセスに意思をもつこと」ではないか??と思い至った。プロデューサーはゴールを明確にして、どのように進めるかを決め、誰に何をいつまでにやってもらうかを伝え、各自が道に迷うことなくプロフェッショナルな仕事ができるように場を整える、プロセスの意思決定者。
言語化していたわけではないけど、市場意識を変えるべく怒涛の企画とコロナ対応を協働させていただいたワンキャリアさんなど、最近はプロセスに責任をもつことへの意識が強くなっていたように思う。(わたし的前年比)
またコロナ禍で、NEWPEACEがお手伝いしたい方々に届けるため、草案づくりからリリースのライティングまで担当した「緊急ビジネスアップデートプラン」も。これは、時代にあわせた業態変更というゴールにむけて進め方を決め、仲間を集めてクライアントさんに届けるという意味で、プランそのものが最終アウトプットにおけるプロセスだった。
ずっと、NEWPEACEという企画集団においてプロデューサーは何のスキルが肝なのか言語化できないでいたけど、最高のアウトプットに至るまでの「プロセス」を意思をもって決められるかどうかがプロデューサーのスキルなのだと自分なりに理解。
(改めて考えると”プロジェクトマネジメント”って言葉もあるしプロセスの意思決定者って至極当然じゃん・・・とも思った・・・けど、ようやく言語化できたことなのでしょうがない)
世の中の違和感を、自分の言葉で語れる人になりたい
そんなNEWPEACEから一旦離れて、自分が産んだ子をプロデュースする育児が来月から、はじまる。
諸先輩方に聞くところ、2ヶ月間は何を考える間もなく生き抜くことで精一杯になりそうだけど(こわい)、意思疎通ができない存在(=赤ちゃん)との対峙を通じて「まあ、うまくいかないこともあるよね」とか「じゃあ、こうしたらどうだろう」と、思い通りにならないことも、最短距離ではない進め方も、笑って過ごせるようになりたい。まずは人としての寛容性。
そしてこの機会に、プロデューサーとしての成長も見据えて、広い世界に触れてみたいと思う。ビジネス本ばかり読んでたけど、小説や宗教、歴史、哲学や文化に関する知識に触れていきたい。
ビジョニングを価値とするNEWPEACEとして世の中を多様な視点で見れるようになりたい大前提もある。でも何より、プロセスに責任を持つ者として、合理性だけでなく「今」への違和感を自分の言葉を乗せてコミュニケーションすることで、プロフェッショナルが集うチームの熱量を保つことができると思うから。
今のわたしにはコミュニケーションや思考の引き出しに幅がないことで、多様な価値観・視点を持つ人たちとの会話がいつも綱渡りになってしまっている課題がある。普通に、教養面のコンプレックスも大きい。
ということで出産後、どれだけ時間があるかは未知数ではあれど、仕事と一見関わりのない世界に触れてみたいと思います。焦らずに書籍を読んだりする予定。リベラルアーツ!
※手始めにドストエフスキー「罪と罰」を読み始めたら3部で苦しくなって寝られなくなりました・・・名作は精神的なパンチが強い・・・この先不安。(一緒に本を読んでシェアする大学のゼミみたいな場所がほしい・・・)
また、今までは過去から「ありたい未来」を模索していたけれど、ちょっと違った視点で自分にとって「変えるべき常識」を見出すことができるかもしれない、とも思っている。
ここまで考えてみて。初めてだらけの1年間が楽しみだなと心から思えるようになった。いい時間になりそう。育児という新しい体験と、仕事から離れる時間を満喫しようと思います!
まずは極力痛みなく、無事に産まれますように!予定日は9月22日!
最後の出社になった7月末の全社集会(VISION MTG)。7月で卒業するインターン、わたしのアシスタントをしてくれていた花ちゃんと。