かとじゅん

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最近の記事

「開発はどこから始めればよいか」に対するアプローチ

noteではかなりざっくりした話を書く。 今回は「開発はどこから始めればよいか」に対するアプローチについて。 開発プロセスの開始点についての質問は一般的であり、特に要件が不明確な場合には、次のような手法を採用することが多い。 ツールの選択は多岐にわたるが、必要に応じて適切なものを選ぶことが重要である。 イベントストーミング ユーザーストーリーマッピング リレーションシップ駆動要件分析(RDRA) ドメインモデルの設計と実装に入る前に、システムの全体像を把握した上

    • Process Manager, Sagaってなに?

      ときどきProcess ManagerとかSagaとかって何?って質問をいただくので書き留めておく。(細かい技術的な各論はここでは書いていないので、具体的には紹介する書籍から学んでほしい) 結論からいうと、厳密な定義はあるが、混同して使われることが多い。 Sagaは一貫性よりもロールバックなどの補償を優先することでロックを回避するパターン。比較的単純な仕組みであるため、一般的に状態を必要としない Proccess Managerは有限状態機械によって実装されたワークフロ

      • リアクティブアーキテクチャを学ぶには

        先日、アットウェアさんの社内勉強会で、「常に使えるソフトウェア」を実現するために、障害に強く、高いパフォーマンスとスケーラビリティを設計レベルから考慮した「リアクティブ・アーキテクチャ」の基礎講座を講演させてもらいました。大変興味を持ってもらったようなのでよかったと思います。 Twitterでも興味を持っている人が多いようなので何を情報源に学ぶとよいか簡単にまとめておきます。 何はともあれ、一番のお勧めはLightbend Academyですね。以下の記事で解説しているの

        • リアクティブ・アーキテクチャを学んで

          ここ数週間 以下のLightbend Academyに取り組んでいました。 英語は読む時間が掛かるのでDeepL APIで翻訳して学びました。その甲斐あって以下取得できました。 Reactive Architecture: Building Scalable Systems - Level 2 was issued by Lightbend, Inc. to Junichi Kato.Earners of this badge understand key concept

        「開発はどこから始めればよいか」に対するアプローチ

          CQRSはEvent Sourcingなしで実現できるのか?

          先日のBPStudy 151で以下のテーマで話しました。 CQRSはCommand and Query Responsibility Segregationの略で、日本語ではコマンド・クエリ責務分離。2010年にGreg Young氏が考案したパターンです。興味あれば CQRS Documents by Greg Young を読んでみるとよいかもしれません。和訳もあります。 拙作のスライドですがこれだけ読んでも概要はつかめると思います。 CQRSはEvent Sour

          CQRSはEvent Sourcingなしで実現できるのか?

          AWSでの負荷試験を自動化するツールを作った

          AWSのECS(Fargate)とgatlingを使った負荷試験を自動化できるツールを作りました。gatlingのコンテナとレポート集計なども自動的に行います。また、負荷試験を実行する以前に、負荷を掛ける側のクラスタやコンテナの準備なども簡単に構築できるようになっています。 システム構成は以下のとおり。 テストアプリケーションはgatlingが接続できるならなんでもOK。負荷を掛けるのはgatling-runner(以下、runner)です。ECS(Fargate)上に起

          AWSでの負荷試験を自動化するツールを作った

          「モデルと表現」を読んで

          この本は読んだことがなかったのですが、インターネッツから流れてきたので買ってみました。 こちらのサイトで 「岩波講座ソフトウェア科学17 モデルと表現、米澤明憲・柴山悦哉、岩波書店、1992」ですが、入門書の域を超えているのでここでは紹介しません。 という説明がなされていますが、その前提で(笑) ソフトウェア科学は全17巻。モデルと表現は最終巻です。道のりが長いが、何かしらのオブジェクト指向言語の経験があるならば、この書籍だけを読んでみてもよいと思う。 対象

          「モデルと表現」を読んで