Jリーグマニアおじゃのブログ

Jリーグマニアが30周年を様々な視点で振り返るブログ。 7歳から小中高大社会人クラブ…

Jリーグマニアおじゃのブログ

Jリーグマニアが30周年を様々な視点で振り返るブログ。 7歳から小中高大社会人クラブチームで約30年間プレーヤーとして経験。 小学生の時に開幕したJリーグに熱中し、小中学生の時にジュニアと交流のあったマリノスのファン(妻はガンバ) サッカーが好きなのでチーム問わず試合は見ます。

最近の記事

数字だけの可能性にした圧巻の清水(2024.9.7 清水vs長崎)

自動昇格を占う重要な一戦 J2V•ファーレン長崎(以下、長崎)の長年の夢だった新スタジアムがいよいよベールを脱ごうとしている。 J2の天王山が行われる9月7日当日に1000億円かけたスタジアムを含む大型複合施設完成のニュースを目にした。 ジャパネット高田が現実にした長崎の夢のスタジアム。 この新スタジアムを引っ提げて来年は2018年以来のJ1の舞台で闘いたいと思うのは至極必然だ。 J2リーグ開幕から中盤戦までJ1昇格争いをリードしてきた長崎。 しかし、夏場の失速により長

    • サッカーと、時間を刻む。(2024.7.10 天皇杯 藤枝MYFCvs鹿島アントラーズ)

      1.痛恨のルヴァン杯敗退と意外な形でJ1とホームで対戦 藤枝総合サッカー場(藤枝MYFCホームスタジアム)にJ1がやって来る。 およそ5ヶ月前に今年からレギュレーションの変わったルヴァン杯の組み合わせを見て、 藤枝MYFC(以後、藤枝)が一回戦のFC琉球(J3)に勝てばJ1のガンバ大阪(以後、G大阪)との試合をホームで出来るとわかり、 妻の影響でG大阪の試合を比較的見ていた私はあの大迫力応援が藤枝総合に来ると勝手に盛り上がっていた。 結果、藤枝は下位カテゴリーの琉球に敗れ

      • 近づく別れの時(2024.7.6 アスルクラロ沼津vs大宮アルディージャ)

        1.首位大宮を迎える大一番に向けて 今季のJ3も後半戦に入りその初戦で早速今後を占う大きな意味のある一戦が行われた。 私の地元アスルクラロ沼津(以後、沼津)は3位以下と僅差ながらも前半戦を2位で折り返し。 対する大宮アルディージャ(以後、大宮)は独走状態の1位て折り返し。 この日は1位と2位の直接対決ということに加え沼津市民招待デーということで、 沼津市民は無料もしくは安価で観れるということで多くの人が沼津ホームの愛鷹多目的陸上競技場に足を運んだ。 対する大宮も元J1でか

        • 継続し成熟した組織で勝利(2024.6.30 FC東京vsアビスパ福岡)

          1.FC東京とアビスパ福岡の初対戦 1993年Jリーグ開幕時のオリジナル10ではないものの、 Jリーグ内では古参と言われるFC東京(以下と、東京)とアビスパ福岡(以下、福岡)。 福岡は1996年にJリーグ参入。 東京は1999年のJ2リーグ創設時のメンバーでその年にJ1昇格を決める。 東京と福岡がリーグ戦で初対戦となったのは2000年第2節。 福岡は1996年Jリーグ参入してから数年経つも毎年成績は振るわず。 対する東京はJ1初挑戦ながら開幕戦のアウェイ横浜Fマリノ

        数字だけの可能性にした圧巻の清水(2024.9.7 清水vs長崎)

          シン•ルヴァンがもたらすサッカー文化の継承(2024.3.6 沼津vs仙台/4.17 沼津vs札幌)

          1.ルヴァン杯の歴史とレギュレーション変更 前回の記事でJリーグ開幕から変わらぬ伝統の一戦に触れたが、 今年のJでは創成期から行われてきた手法を大きく変えたことがある。 Jリーグ開幕の1993年の前年となる1992年から1995年を除いて行われて来たJリーグカップと言われるルヴァン杯(ナビスコ杯)。 これまでは基本的に最上位カテゴリー(数年前より前年J1だった2チームも含む)のみに出場資格が与えられ、 J2以下の下位カテゴリーのチームサポーターにとっては他人事だった大会

          シン•ルヴァンがもたらすサッカー文化の継承(2024.3.6 沼津vs仙台/4.17 沼津vs札幌)

          変わった伝統のスタジアムで変わらぬ伝統の一戦(2024.6.1 鹿島アントラーズvs横浜Fマリノス)

          1.はじめに 好ゲームが多いことでいつの間にか楽しみになり10年以上前から極力生で観に行くようになった、 Jリーグ唯一の31年間続いてる一戦「横浜Fマリノスvs鹿島アントラーズ」。 過去一番生観戦したと思われるカードですがマリノスホーム開催のゲームしか観た事がなく、 いつかは鹿島ホームのこの対戦を観たいと思っていました。 今年は鹿島ホームゲームのマリノスとの試合がカシマスタジアムでの開催ではなく国立競技場になり、 私自身のスケジュールがちょうど東京にいるタイミングだっ

          変わった伝統のスタジアムで変わらぬ伝統の一戦(2024.6.1 鹿島アントラーズvs横浜Fマリノス)

          53,000人の一体感で掴んだ勝利(2024.5.11 ACL決勝1st leg 横浜Fマリノスvsアルアイン•UAE)

          1.いつもと違う日産スタジアム マリノス史上初のACLベスト8に進出してからおよそ3ヶ月。 そこから、山東泰山(中国)、蔚山現代(韓国)をいずれも強度高く劇的に下してACL決勝進出。 マリノス史上初のACL決勝とウィークデー開催だった準決勝までと違い、 土曜日の開催となったため少し遅くなりましたが今季初のマリノスの試合の生観戦になりました。 準決勝までは雨の中での試合ばかりでしたが5月11日は快晴。 多少風は強かったですが観戦するにはちょうど良い気候でした。 通常の

          53,000人の一体感で掴んだ勝利(2024.5.11 ACL決勝1st leg 横浜Fマリノスvsアルアイン•UAE)

          オレンジ色の境界線(2023.11.4 清水vs大宮)

          前回、大宮の劇的な大逆転勝利を記事にしてからSNSを通じ複数の大宮サポーターさんとSNS上で交流が産まれ、 それなら大宮応援しに来てよ!と誘われてJ2残り2試合になった清水のホームIAI日本平スタジアムに足を運びました。 両チームこの試合に勝つと、 清水(2位)→J1昇格に大手 大宮(19位)→J2残留への望みを繋ぐ と言った天国と地獄のような対極的な状況で、 試合前から注目度も高く約2万枚のチケットは試合前に完売となっていました。 大勢の清水サポーターの後押しに負けない

          オレンジ色の境界線(2023.11.4 清水vs大宮)

          奇跡の大逆転勝利という劇薬(2023.10.22 藤枝MYFC vs 大宮アルディージャ)

          2013年、J1リーグで中盤戦まで優勝戦線をリードしていた大宮アルディージャ。 その大宮が10年後の今J3降格の危機に瀕し苦しんでいる。 J2リーグが残り7試合になった段階で残留圏内の20位には大きく勝ち点を離され、 一時はJ3降格が確実だと思われるほどチーム状態も悪かった。 しかし、シーズン途中から指揮を任された原崎監督のもと少しずつチーム状態は上向き、残り7試合になったところから3連勝。 依然として21位と降格圏内にいるが残留圏内のチームとの勝ち点を少しずつ縮めて来た

          奇跡の大逆転勝利という劇薬(2023.10.22 藤枝MYFC vs 大宮アルディージャ)

          満身創痍から見出した活路

          2023年10月21日14:00 横浜Fマリノスvsコンサドーレ札幌 Jリーグシーズンが始まる前に行われるチーム編成。 各チームの思惑やフォーメーション、思想、監督の哲学に基づき、 限られた登録枠の中で各ポジションの人数をある程度割り振りその年のチームを編成する。 今年のマリノスも例年通り、ほぼ全てのポジションに2〜3人ずつ選手を置きポジションを競わせる。 今年も昨年に続きハイレベルなポジション争いを制したメンバーがレギュラーを掴み、 それはシーズン中も継続して高いレベル

          満身創痍から見出した活路

          サッカー場は夢"舞台"

          先週、仕事帰りに日産スタジアムで開催のリーグ戦超天王山、 横浜Fマリノス(2位) vs ヴィッセル神戸(1位)の試合を観に行ってきました。 この日は、マリノスがACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場する関係で平日の夜にも関わらず、 残り少なくなったリーグ戦のタイトルを大きく占う一戦ということで、 3万人を超える観客が日産スタジアムに訪れました。 恒例のトリコロールギャラクシー🇫🇷 試合前に流れるLes Misérables「民衆の歌」の時は暗転したスタジアムで、 ゴ

          0-1の至高の90分(2023.7.15 横浜FMvs川崎)

          J1リーグは三週間の中断期間中。 この中断期間、 マンチェスターシティ バイエルンミュンヘン インテルミラノ パリサンジェルマン セルティックFC とオフシーズンの欧州強豪チームを招聘しお祭り試合を行ったチームもありました。 私が贔屓するマリノスもセルティックFC、マンチェスターシティの2チームと対戦し、 セルティックには6-4で勝利、マンチェスターシティには3-5で敗れたものの、 2試合で合計18得点が飛び出す大盤振る舞いの試合を見せ、 マリノスファンだけでなく多くの欧

          0-1の至高の90分(2023.7.15 横浜FMvs川崎)

          リーグタイトル初帝冠を後押しした「鬼門克服」(2004.10.23 Jリーグ2ndステージ第10節 鹿島アントラーズvs浦和レッズ)

          「鬼門突破」 Jリーグの長い歴史の中で特定のチームが思わぬ大躍進を遂げたり、 タイトルを奪取した際にセットで語られることの多い言葉。 スポーツの世界ではその時の順位や好不調の状況に左右されず、 相性のようなもので勝敗が決着することが多々ある。 それは得意(苦手)な相手と一言で済まされることもあれば、 何か別の力が作用しているのではと疑ってしまうレベルのものまであり、 Jリーグの30年の歴史の中でもそういったことは度々あった。 古くは2年目にJリーグに参入した磐田が同じ静岡

          リーグタイトル初帝冠を後押しした「鬼門克服」(2004.10.23 Jリーグ2ndステージ第10節 鹿島アントラーズvs浦和レッズ)

          2019.6.15 清水vs横浜FM

          2023年のJリーグが開幕しました。 勝ったチーム、負けたチーム、引き分けに終わったチーム明暗は分かれましたが、 長いシーズンずーっと勝ち続けることもなければ調子の良さが続くこともありません。 (それこそ年間通して勝ち続けたのは2020年の川崎ぐらい) それでもタイトルにたどり着いたチームはシーズン中にも進化し続け、 時に敗戦を糧にし教訓にすることで未来の試合の勝ち点に繋げることも多々あります。 今日紹介するのは2019年終盤の怒涛の7連勝でFC東京を逆転して優勝した横

          1997.8.9 横浜マリノス vsヴェルディ川崎

          今日振り返るのはJリーグ創成期の黄金カードと言われた日産(マリノス)vs読売(ヴェルディ)が、 「黄金カード」というのが過去のものになってしまったと思えた一戦です。 横浜マリノス7-2ヴェルディ川崎 得点 2分 サリナス(横浜) 13分 三浦知良(川崎) 23分 バルディビエソ(横浜) 27分 城(横浜) 38分 城(横浜) 58分 サリナス(横浜) 61分 サリナス(横浜) 68分 ジアス(川崎) 69分 サリナス(横浜) マリノスのホーム扱いで行われた山形での一戦は

          1997.8.9 横浜マリノス vsヴェルディ川崎

          キャスパーユンカー選手の思い出のゴール①

          今日振り返るのは昨日の横浜FC vs名古屋の試合で決勝点を挙げたユンカー選手の浦和時代の思い出のゴール。 ループシュートもさることながらトップスピードで浮き球のボールを受けた時の絶妙なコントロール。 スピードを落とさずに絶妙なポジションにボールを置いているので追いかけるDFもなす術なしです。 昨日の横浜FCとの試合でもオフサイドになりましたが、 後ろからのボールを絶妙なワンタッチコントロールしてゴールに流し込みました。 名古屋もユンカー選手を中心にした攻撃を組み立ててい

          キャスパーユンカー選手の思い出のゴール①