幕があがる。 胸の高鳴り、期待と不安の視線が交差する瞬間、その心地よさは如何ほどであったろうか。 そう、緊張感とは時に心地良いものである。 例えば、緊張しない人がいる。一見あがり症よりは幾分良さそうに思えるが、これは間違いだ。 緊張しておらず普段通りというのは危ういもので、大きな失敗はないかもしれないが勝負事や土壇場には力を発揮出来ない。 そもそも緊張している状態は悪いことではない。それは集中している証拠であり、これまで努力をした者のみが味わえるひやりとした快感なの
さっきふと思い出して、心に爽やかな風を吹かせてくれた詩を引用します。 谷川俊太郎さんです。 「あなたはそこに」 あなたはそこにいた 退屈そうに 右手に煙草 左手に白ワインのグラス 部屋には三百人もの人がいたというのに 地球には五十億もの人がいるというのに そこにあなたがいた ただひとり その日その瞬間 私の目の前に あなたの名前を知り あなたの仕事を知り やがてふろふき大根が好きなことを知り 二次方程式が解けないことを知り 私はあなたに恋し あなたはそれを笑い飛ばし
初めて投稿致します。 私は、よーじやのあぶらとり紙に似ています。 昔から何かをつくる人、表現する人が好きです。 母の口ずさむ自作の子守唄に 初めて髪を切ってくれた美容師さんに 中学生のころみたシャガールに 思春期の気持ちを代弁してくれた詩に 何もない無人島を楽しむ恋人に 一人の夜に聴いたラブソングに ど真ん中の言葉をくれるコピーライターに 静観さを備えた建築の佇まいに 私はずっと、たぶん憧れています。 誰かがつくったものに影響されて今日の自分がいるのだし