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「普通になりたい」をやめた日

私は生まれてきてずっと「普通になりたい」と思ってきました。
理由は中学不登校だったことと、大学を中退したからです。

今だからこそ思うのですが、もしその時に
自分と同年代で、いろんな生き方をしてる人を知っていたら
「普通になりたい」なんて思わなかったんじゃないかと思うんです。

私の中で「普通」というのは、
中学を卒業して高校に行き、高校を卒業し、
大学を出て一般的な会社で正社員として働くこと
でした。それが途中でできなくなって、普通に固執していきました。

でも、そうじゃない人って実はごまんといるという事に
気付いたのは大学をやめて、通信制大学に入ってからでした。

その時に出会った人たち(学内だけではない)や、話を聞いたら
「私は大学でてないよ」「普通に留年二年してる人いたよ」
「浪人なんて当たり前にそこそこいたよ」
「同い年じゃない同じ学年の人いたよ。別に特別なことじゃない」
と驚くことばかり言われて、それでも普通コンプレックスの私からすると、どこか他人事のように感じてしまって、「でも今はうまくいってるんでしょ」と心のどこかで悪態をついてましたが、それとは別で
「そういう人もたくさんいるんだ」と安堵する気持ちもありました。

もし中学不登校になった時に、大学に行けなくて悩んでいた時に
こういった話を身近な人から聞けていたら、
どれだけ心が軽くなったんだろう。
どれだけ普通の人と自分を比べることをやめられたんだろう。
どれだけ普通にこだわることをやめられたんだろう。
と、今でも思います。

でもやっぱりこういう経験談を聞いても、
自分が辛いことに変わりはないので
「どうせ」と思ってしまうんですよね。
それでも、「普通じゃない人だってたくさん生きてるし、
本人はそれを気にしてない」
ってことを意識しておくだけでも、
普通コンプレックスから解放されるんじゃないかなと思いました。

本当は「普通」になりたいんじゃないくて
「ありのままの自分」でいたい。

色んな人と関わるって大変だけど、
こういうことを知れるのも良いですよね。

皆さんは、誰かの話を聞いて心が救われた経験ありますか?

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