宇和島の短期入学体験は出張過多者を救う
今回、宇和島市でうちの小学生2年生を、短期入学体験受け入れをしていただくことになり、一方で、普段通う神戸市立御影小学校から「そうであれば出席扱い」という判断をいただき、これは非常に画期的な出来事だと思うので、みなさんにも共有したいと思います。
「子どもを小さな頃は出張に連れていっていたけど、小学生になったら連れていけない」「2拠点居住は小学生がいるからできない」という悩みをお持ちの方は、私も含めて少なくないでしょう。
今年度、宇和島市さんで地域おこし協力隊サポートでお仕事を依頼いただいていて、今回4日間という長期だったため、お願いしたところがきっかけでした。
もともと、宇和島にはダメ元のお願いでした。聞くところによると、これまで長期の体験入学のお子さんはいらっしゃったようですが、数日間という短期の体験入学の受け入れはしていなかったようです。しかし、教育長の先進的なお考えもあるのでしょうか、初の挑戦を受け入れていただきました。
そうした場合においても、神戸の小学校では自己都合で「欠席」扱いになるかなと思っていて、別に構わないか、とも思っていましたが、その旨お伝えしたところ、教頭先生より「先方で小学校に行かれるなら出席扱いにしますね」というお返事をいただき、こちらもなんて素晴らしい判断なんだと心踊る気持ちでした。
これによって、出張多い方や2拠点居住者が、小学生の子どもを別の場所でも小学校に行かせることができ、しかも出席扱いになるという、1つの意味のある大きな答えを得ることができました。もちろん、子どもによっては人見知りがあったり、アウェイ感を感じたりするでしょう。ただ、うちの子の場合は、そういうことが全然なく、むしろいろんな体験ができそうで、とても楽しみです。ともかく、お子さんの気持ちも大切にはしたいところです。
さて、宇和島の小学校担当者からは、
という、あったかいメッセージもいただき、また、
という、新しい挑戦に対して、ポジティブなコメントも頂戴して、泣きそうです。
行政は、事例が必要です。前例が大切です。そういう意味で、1つの事例を作ったことは、画期的なことなのかなと思っています。徳島県ではデュアルスクールという制度によって、こうしたことが制度化されています。
ただ、それでも対象児童は、「三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏 等)及び徳島県内の公立小中学校に通学する小学1年生から中学2年生までの児童・生徒」と決められています。
他の地方で制度化されていない現状では、現場の公務員の個人的判断の積み重ねによってしか成し遂げられませんが、今回のケースが、制度化を進める1つの事例として、宇和島や神戸の今後、そして他の地域に派生していくことを願っています。
改めまして、今回関わっていただいたみなさまに感謝申し上げます。