街と暮らしについて考えてます

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最近の記事

主体を形成する繋がり

8月になり、多拠点生活を始めて約2か月。 色々トラブルに巻き込まれたりもしたこともあって、もともとの予定通りにいかなかった部分もあり、今のところ思い通りにいっていないのが正直なところだ。しかし、いくつかの地域に滞在した中で感じたのは、やはり滞在先や地域の人たちとの「つながり」である。短期滞在した場所で一日だけ会ってお話を聞いただけという方もいれば、1か月ほど滞在して色々お手伝いさせてもらうくらい深い関係になった方もいる。そんな中で、自分は色んな地域にとっての関係人口になりうる

    • 大きな経済と小さな経済

      人口が本州で一番少ない市である石川県珠洲市で暮らした約1か月間。たったか月という短い期間の中でも本当にたくさんの経験をさせてもらった。その暮らしの中での特に印象深かった経験を何回かに分けて書いていこうと思う。 今回は地元若手農家Kさんの畑の手伝いをする中で目の当たりにしたことを。ゼミでは何度か話題になったこともあるフードロスの問題。その時に話していたのは、主に消費の段階での問題だったと思う。しかし、実際に生産の現場を見てみると、僕たちが普段目に見えていないところでこんなにも

      • 暮らしと豊かさから考える地域活性化

        ある日ふと、僕は休日何をしているんだろうと思い、Googleカレンダーを振り返ってみた。すると、サッカー観戦をしたり、美味しいご飯を食べに行ったり、家でくつろいでいたりと、時間や場を「消費」することしかしていないと気付いた。 消費的な性格をもつ市民Twitterを見ていると、あるnoteの記事が目に留まり、読んでみた。静岡県の焼津市で、完全民営の図書館を作った方の記事だった。その記事の中のある言葉がとても印象的だった。 市民のスタンスとして、消費者的な市民性が染み付いてし

        • 「私」と「あなた」は違う人

          春は出会いの季節。僕が所属していたインターン先やゼミでも、新しいメンバーがたくさん入ってきた。正直なところ、人とすぐに仲良くなるのが苦手で、出会いの多いこの季節は嫌いだ。でも、今年はいつもは違う感覚があったように思える。 ■「違う」が楽しい春学期になって初めてのゼミで、新ゼミ生と自己紹介の時間。普通の自己紹介なら「相手との共通点を見つける」という意識で自己紹介をしていくけれど、この時の自己紹介は「相手との違いを見つける」意識で自己紹介を行った。 相手と「共通点」を見つけて

          Footwork & Network vol.16 no.1 常に漂う

          焦りと不安去年の2月末くらい。世間ではコロナウイルスの脅威が徐々に広がっていき、安倍前首相が全国の学校に臨時休校の要請を出して緊急事態宣言が出るとか出ないとか言われていた頃。騒々しい世間とは対照的に、僕は実家で「無」の日々を送っていた。 あまり記憶がないというのが正直なところだが、未来に対する得体のしれない焦りと不安から、とにかく色んな事を頑張ろうとしすぎてしまったために自分自身をコントロールをできなくなり、何かをしようとしても身体が動かなくなった。医者からしばらく休むように

          Footwork & Network vol.16 no.1 常に漂う

          多様なライフスタイルを実現させていくために

          去年は石川で楽しく過ごしたゼミの夏合宿。今年はこんなご時世ということもあってオンラインで行われた。オンラインで行うものを合宿というのかはわからないが、秋学期に向けて気持ちを切り替えるにはいい機会だった。その中で先生が”Zoom under the Sky”なるものにチャレンジしようと言い出した。要するに、今までは家の中という安定した環境でzoomしてきたが、家の外でもzoomをしてみようということだ。何故そういうことをしようと言い出したのか、その真意はその時にはわからなかっ

          多様なライフスタイルを実現させていくために

          これは誰のモノ?

          皇居周辺たまに気晴らしに自転車で一周することはあったけど、歩いて回ったのは初めて。自転車のスピードで見ると世界を歩きながら見る世界とでどう違うのだろうとワクワクしながら散策した。 ふと気になったのは千鳥ヶ淵緑道の木に巻き付けってあったこの型番。「RD-Sってなんだ・・・」と思いながら歩いているとちょうど木の手入れをしている方がいたので聞いてみた。聞くところによると、RDは千鳥ヶ淵緑道の「緑道」の略、そしてSは桜のことだそう。そして千鳥ヶ淵緑道は千代田区の区道なので管理してい

          これは誰のモノ?

          誰かを救うことということは、誰かを見捨ててるということなのかもしれない

          僕のnoteを読んでくれている人が「中村憲剛」と聞くと、どれだけの人がピンとくるのだろうか。サッカーに興味なければあまり馴染みのない名前かもしれないが、少なくとも日本のサッカーファンでこの名前を知らない人はいないだろう。僕が応援する川崎フロンターレでバンディエラとも称される選手だ。初めておもちゃ以外の誕生日プレゼントを親にお願いしたのはたしか小4くらいの時で、そのプレゼントというのは他でもない中村憲剛選手のユニフォームだ。そんな中村選手が、忘れもしない去年の11月2日、前十字

          誰かを救うことということは、誰かを見捨ててるということなのかもしれない

          故郷はもうないのか

          4月6日。僕は羽田空港から飛行機で小松空港に移動した。小松空港から金沢駅に移動すると、自分より一足先に戻っていた兄が車で迎えに来てくれた。僕を見るなり、兄は僕の全身に消毒スプレーを吹きかけた。家に帰ると、風呂場に直行させられすぐに風呂に入り、僕の着ていたものはその間に全て洗濯された。まるで小学生からばい菌扱いするようないじめを受けている気分だった。しかも家族から。昨今の情勢を考えればしょうがないとはわかっていても、やはりやられていい気分のものではなかった。そして4月7日。東京

          故郷はもうないのか

          Commonの時間

          いつも朝は7時から8時の間くらいに目が覚める。ベッドから起き上がるとすぐに寮の食堂に向かい朝ごはんを食べる。朝ごはんを食べ終わると、歯を磨き着替えてソファーで少しのんびりする。この時間が1日の中でたまらなく好きな時間だ。永遠に続けばなといつも思う。だが気づいたら午前9時。そろそろ始動の時間だ。まずパソコンの電源を入れる。それと同時に自分の電源も入る。「今日も頑張ろう。」こうして自分の一日が始まる。授業や課題に取り組んだりインターンの仕事をしたりしてると気づけばもう夕方。一日の

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          それも自分だから

          ちゃんと振り返らなければいけないと思いつつ、なかなかその勇気がでなかった。やっとその勇気がが出たというわけでもないが、今だからこそ言えることもあるんじゃないか、そう思って振り返ってみることにした。 今から思えば去年の11月頃からなんとなく自分の中の歯車が狂いはじめていたのかもしれない。自分の中ではめちゃくちゃ頑張ってるつもりでも、なんだかやりきれないような、ただ時間が流れていっているだけのような、不完全燃焼な気分だった。年末年始実家に帰ったときは、何のやる気も出ず本当に何も

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          「私たち」を広げていく

          ここ最近ニュースや新聞・ネットの記事を見ているとその8割くらいの最初の言葉は「新型コロナウイルスの感染拡大を受け・・・」である。正直ここまでの事態になるとは2月頃までは誰も想像していなかっただろう。4月だというのに普段東京にいる父親と兄も含めた家族全員が実家に揃っている。こんな生活が2週間ほど続いているが、未だにこれが不思議に感じるくらいこの状況を信じきれない自分もいる。歴史の教科書に載るならペリー来航と同じくらいのインパクトになるのかな、なんて考えたりもする。 自粛生活が

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          改めて感じたスポーツの価値。そして現場で感じた難しさ。

           実は10月からご縁があって、スポーツイベントプロデューサーの佐藤奨のもとで、スポーツイベントの体験価値を考えることをテーマにしたインターンを始めた。11月16、17日の2日間、そのメインの活動である「※アクティブキッズフェスタ」が行われた。中学生の時にツエーゲン金沢のホームゲーム運営のお手伝いをして以来、5年ぶりくらいにスポーツの現場にスタッフとして携わった。自分がスポーツ界に関わりたいと思うきっかけになった5年前から変わらないスポーツへの思い、そして5年たって自分なりに様

          改めて感じたスポーツの価値。そして現場で感じた難しさ。

          UJIターンを考える

          東京一極集中が進み、地方創生が叫ばれ続けているのは言うまでもない。自分の地元、石川県が公開している統計情報によると石川県の総人口は平成9年から平成10年、平成12年を除いて年々減少し続けている。その中で地方創生のためのキーワードの1つとして言わているのはUJIターンである。そのUJIターン促進に向けて各地方自治体が東京で就活や転職に関する単発のイベントを行ったりしてるが正直意味があるとも思えない。自分の周りの友達に関しても、どう考えても地元に対しての意識が薄い。 地方→東京

          UJIターンを考える

          「やりたいこと」って何だろう

           夏休みが終わって大学2年の秋。世間一般的に言えば、あと半年で大学3年になりそろそろ就活に向けて自分の進路の方向性を真面目に考えなければならない時期である。また、自分が在籍する法政大の経営学部的に言えばこれからの大学生活を大きく決めるであろうゼミを決める時期でもある。今所属している長岡ゼミ以外のゼミにも興味のある自分にとってはその両方があてはまる。だからこそ一度真面目に考えてみようと思った。みんながよく口にする、「やりたいこと」って何なんだろう。  まず、「やりたいこと」っ

          「やりたいこと」って何だろう

          新しい世界

           今までの自分は、何か1つの目標に対してコツコツと努力をすること、いわゆる大企業と呼ばれるところに就職し定年までまじめに働くということ、というようないわゆる日本の古き良き(?)考え方の人間だった。というよりその考え方しか知らなかったという表現のほうが正しいのかもしれない。そんな考え方をぶっ壊してくれたのがただ「面白そう」という理由で入った長岡ゼミだった。でも、「面白そう」だけでこのゼミに入ることを決断できた時点で、その古き良き考え方から脱しつつあったのかもしれないと今振り返っ

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