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ヒカルド・マリオ・ゴンザルベス教授  『歎異抄』第6章 「親鸞に弟子1人もいない」 毎朝のお朝勤の後にポルトガル語の仏教書を少しづつ読みます。日本語翻訳あり。

おはようございます。 今日も一緒にお参りをいたしましょう!
Bom dia a todos! Vamos juntos rito matinal.


今日のお勤め

阿弥陀経 sutra de Amida   BOM DIA a todos!  !!!

阿弥陀経の他朝のお参りのテキストやリンクページを作りました。ここからテキストをダウンロードして印刷したり、You Tubeを見て練習したりできます。ご活用ください。 
SUTRA AMIDA


今日の追加テキスト

2 O instrutor que explica a salvação através do Voto Original de Amida; Hônen, no caso de Shinran.

阿弥陀如来の本願による救済を説く師で、親鸞の場合は法然。

ポルトガル語の単語

1. O - その

2. instrutor - 指導者

3. que - ~する

4. explica - 説明する

5. a - へ、への

6. salvação - 救済

7. através - ~を通して

8. do - の

9. Voto - 願い

10. Original - 本来の、初めの

11. de - の

12. Amida - 阿弥陀

13. Hônen - 法然

14. no - において

15. caso - 場合

16. de - の

17. Shinran - 親鸞

大事な構文の解説:

1. "O instrutor que explica a salvação através do Voto Original de Amida" - この節は「阿弥陀の本願による救済を説明する指導者」という主語になります。

2. "Hônen, no caso de Shinran" - この節は「親鸞にとっての法然」と説明されており、「no caso de」は「~にとっての」と訳せます。

3. "através do Voto Original de Amida" - この構文は「阿弥陀の本願による」と翻訳され、AmidaのVoto Original(本願)を通して救済が実現することを示しています。

4. "que explica" - これは関係代名詞「que」を使っていて、「説明する」という動詞と結びついています。これにより「説明する指導者」という意味になります。

5. "no caso de Shinran" - 「親鸞にとっては」という意味で使われています。これにより文は親鸞の視点から法然を指していることが明らかになります。

1 O Voto Original de Amida, o Real manifestando-se em sua natural espontaneidade, sem interferência dos artifícios do Ego.

阿弥陀如来の本願は、自我(エゴ)の工夫や干渉が一切ない、自然なままの現実が表れるものです。

大事な単語

1. Voto - 願い
2. Original - 原初の
3. de - の
4. Amida - 阿弥陀
5. o - その
6. Real - 現実
7. manifestando-se - 表れる(自動詞の反射形)
8. em - において
9. sua - 彼の、その(3人称単数所有詞)
10. natural - 自然な
11. espontaneidade - 自発性、自然さ
12. sem - 無し
13. interferência - 干渉
14. dos - の(複数形)
15. artifícios - 工夫、テクニック
16. do - の
17. Ego - 自我

---

大事な構文の解説:

1. "O Voto Original de Amida" - 主語と修飾語が一緒になって、特定の「阿弥陀の原初の願い」を指しています。
  
2. "manifestando-se" - この単語は自動詞の反射形で、"Real"(現実)が自らを表すという意味になります。

3. "em sua natural espontaneidade" - 「その自然な自発性で」のように、何の条件もなく、自然な状態で現れることを表しています。

4. "sem interferência" - 「干渉なしで」という意味で、自我(エゴ)による影響がない状態を表しています。

5. "dos artifícios do Ego" - この表現は「エゴの工夫から」という意味で、自我(エゴ)による人工的な影響または操縦がないことを強調しています。

Capítulo VI


É inconcebível que pessoas que vivem pelo Nembutsu se entreguem a disputas do tipo “este é meu discípulo, mas aquele é discípulo de outros”.
Eu, Shinran, não tenho nenhum discípulo, pelo seguinte motivo: Se eu, na minha iniciativa, fizesse os outros recitarem o Nembutsu, eu poderia dizer que eles são meus discípulos; entretanto, os homens recitam o Nembutsu por obra do poder de Amida; é um absurdo, pois que eu os considere meus discípulos.
As pessoas se aproximam umas das outras quando surgem condições favoráveis para isso e separam quando surgem condições tendentes à separação. Não devemos, pois dizer que alguém ficará privado do ir-nascer na Terra Pura por ter deixado seu mestre e estar praticando o Nembutsu com outro instrutor. Em hipótese alguma deve alguém, considerando como obra sua um coração pleno de pureza e sinceridade conferido por Amida, intentar tomá-lo de volta. Quem vive conforme a lei da Espontaneidade do Real1 deve tomar consciência dos grandes benefícios recebidos do Buda e do Mestre2.

ポルトガル語からの再翻訳:


第六章
念仏に生きる人が、「この人は私の弟子だが、あの人は他人の弟子だ」などという争いをすることは考えられない。
私親鸞に弟子はいません、その心は、もし私が自分から他人に念仏を唱えさせたなら、彼らが私の弟子であると言えるでしょう。しかし人々は阿弥陀さまの力で念仏をとなえるのであるから、私が彼らを自分の弟子であると考えるのはばかげています。
人は好ましい条件が整えば近づき、離れる条件が整えば離れる。だから、師匠のもとを離れて別の指導者のもとで念仏しているからといって、浄土に往生できないなどと言うべきでない。阿弥陀さまから授かった清らかで真心に満ちた心を、自分の業と思い、それを取り戻そうとする者は、どんなことがあってもあってはならない。現実の自発性に従って生きる者は、仏や師から受けた大きな恩恵に気づかなければならない。

親鸞仏教センターの現代語試訳


 本願他力の念仏を信奉する人々のなかで、自分の弟子だ、ひとの弟子だという争いがあるのは、もってのほかのことである。私《親鸞》は、弟子を一人ももたない。というのは、私の工夫や努力で、ひとに「本願を信ずるこころ」を起こさせることができるならば、自分の弟子であるということもできるであろう。しかし、本願力のはたらきに促されて、本願を信ずることができたひとを、自分の弟子であるということは、とんでもないこころえ違いである。出遇(であ)うべき縁があればともに歩み、別れるべき縁があれば、別れていくこともある。そうであるのに、師にそむいて、他のひとについて念仏の教えを受けるのであれば、本願の救いを得られないなどと言うことは、まったくの見当違いである。無限大悲に育てられ目覚(めざ)めたこころを、個人的な所有物でもあるかのように、取り返そうとでもいうのであろうか。どう考えても、断じてあってはならないことである。人間のはからいを超えた、如来の本願の大いなるはたらきとひとつになるならば、如来の恩を知ることができ、また師の恩をもうなずくことができるのである。

単語リスト:

  1. inconcebível - 考えられない

  2. pessoas - 人々

  3. vivem - 生きる

  4. pelo - によって

  5. Nembutsu - 念仏

  6. entreguem - 参加する

  7. disputas - 争い

  8. discípulo - 弟子

  9. outros - 他の

  10. iniciativa - 初めの一歩、提案

  11. fizesse - 〜させる

  12. recitarem - 唱える

  13. obra - 作品、仕事

  14. poder - 力

  15. Amida - 阿弥陀

  16. absurdo - ばかげている

  17. condições - 条件

  18. favoráveis - 有利な

  19. separam - 分離する

  20. tendentes - 〜する傾向がある

翻訳にあたっての大事な構文の解説:

  1. É inconcebível que pessoas que vivem pelo Nembutsu se entreguem a disputas - この文では、"É inconcebível que"(考えられないことに)という形で始まり、サブジェクティブムードが用いられています。

  2. Se eu, na minha iniciativa, fizesse os outros recitarem - 条件節で、"Se"(もし)に続いて来る動詞は過去接続法(fizesse)を用います。

  3. é um absurdo, pois que eu os considere meus discípulos - "pois que"(したがって)は結論を導き出すための接続詞です。

  4. As pessoas se aproximam umas das outras quando surgem condições favoráveis - "quando"(いつ)は、時間や条件を示す接続詞で、主節と従属節の動作が同時に起こる場合に使われます。

  5. Em hipótese alguma deve alguém, considerando como obra sua - "Em hipótese alguma"(何らかの仮説で)は、強調のために使われる表現で、その後に来る動詞(deve)は一般に仮定法ではなく、直説法を用います。

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Shu Izuhara 泉原 秀
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