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日常

随分と前の投稿から時間が空いてしまいました。
新しい住まいでの生活が始まって4ヶ月半。今ではやっと本当の意味で「普通の生活」が送れていると思います。
そんな日常を報告できればなと思います。


・応急住宅退去~新しい家

昨年10月から息子がサッカーを始めた事により、また週末は時間が取れない生活が始まりました。
そのため引っ越しの準備が終わらず、3割程度自分たちで運ぶようになってしまいました。
仕事帰りに団地に寄り、荷物を積んで家に持っていったりリサイクルショップに持ち込んだり。
少し残念だったのは大手家具量販店から支援物資として頂いた様々な家具を手放さなければならなかったことです。
新しい家には収納があるし、狭小住宅なので持って行っても置き場がない。リサイクルショップに問い合わせても引き取り範囲外だったり、問い合わせた業者が引き取れると言っていたのに直前でキャンセルされたり。と家具の処分に苦労しました。
折角支援物資として、安くはない支援をして頂いたのに3年程度で手放す。その量販店には申し訳ないな。と思いました。
タイミングと言ったら不謹慎ですが、能登の震災、豪雨災害でマッチングする時だったらレンタカーを借りて持って行けたのに。と思いました。

最初はリサイクルショップに売れればと思っていましたが、その殆どが頂いたもの。使ってくれる人に無償で譲るのが筋と思い、引き取りに来てくれるのを条件に市内の方に譲りました。

団地から見える海、稜線、嫌いじゃなかった。辛い思い出の多い部屋だけどいいところもあったなぁ。と思いながら最後部屋を出ました。


・新生活(~1ヶ月)

引っ越し当日にインターネットの工事、ガスの立会、配達業者の家具搬入と予定を詰め込んで、しかもその日は最高気温が35度に迫る陽気でした。
流石に夜はグッタリ。軽く頭痛もしていたので熱中症になっていたと思います。
そうそう、引っ越しの前夜には娘のベッドを組み立てていました。その日の昼に東京の知人(昔も今もギャル)から連絡があり、10年ぶりぐらいに熱海に寄れるとのことだったので、途中手を止めて飲みに行くことに(酒は飲んでない)。
「こーゆーのってホント運命だよね。やっぱ巡り合わせってあるよ、ホントに。今日はお祝いだよ!」と彼女は言いました。
彼女とは共通の趣味でネット上で知り合い、かれこれ20年以上の付き合いです。でも実際に会うのは2回目。その2回目が引っ越し前夜。
被災してから彼女の明るさに支えられた部分もありました。短い時間でしたが彼女とその日に会えたのはやっぱり巡り合わせ。運命だったと思います。

そしてしばらくは片付けや色々な手続き。1ヶ月を過ぎた頃にようやく落ち着いた覚えがあります。


・それ以降の生活

やっと穏やかに時間が過ぎていっていると感じます。毎週末は息子のサッカーの付き添いで潰れてしまいますが、それでもやっと余暇時間を過ごせるようになりました。
プロジェクターを買ってサブスクを契約し、被災して観れなくなっていた海外ドラマを観たり、新しくPCを組んだりしています。

被災してから自分たちの家に住み始めるまでは「~しなければならない」という意識で占められていました。
それは転職を余儀なくされたこと、被災したことによって衣食住の住が失われたこと、何より自分自身が「転んだあとは強くなって立ち上がる」とプレッシャーをかけていたことが原因です。
でも今はその強迫観念から解放されて、やっと趣味ができるようになったし楽しくなりました。
被災してマイナスだったのが新しい家でゼロになり、やっと今+1か+2ぐらいになってきたと感じています。

しばらくは気楽に、楽しみながら生活していこうと思います。

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