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クライアントから身を守れ
下請けいじめの話題は枚挙に暇がありませんが、つい最近、有名なクリエイターさんが、心ない元請けから多々被害に遭っておられる様子を伺って、私こと海産物は非常に胸を痛めております。
身を守れなんてタイトルに書いていますが、被害や業種もケースバイケースですから、はいこれで自己防衛できますよ、なんてことを私の口から申し上げることは出来ません。
せいぜい、契約書の内容はちゃんと精査しましょうだとか、怪しい噂のある会社とは取引しないだとか、面談や打ち合わせの際には録音をするとか、すぐ相談できる弁護士さんを見つけておく、ぐらいのものです。
それにしても、どこをどうしたらあそこまで暴力的な下請けいじめが出来るのか、とニンゲンの本質に毎度の如く辟易する私です。
僕ら絵描きや物書きは、企業から金を貰おうとするとどうしても下請けになるものだから、不当な扱いを受けることがとても多いのだな。立場が下だからと必要以上に高飛車な態度を取ったりパワハラをする元請けの人は危機意識がとても低いと思わざるを得ない。なぜその相手は人畜無害だと信じられるのか。
— 東雲飛鶴⋈🍣🇬🇷🇯🇵⭐️🍣 (@grifonbooks) December 3, 2019
日本人は恐ろしく沸点が低いから、逆ギレして相手を滅する前に自分が滅してしまう人があまりにも多い。だから平気で人を潰す奴が後を絶たない。相手も自分と同じ人間で、何かを破壊する能力を持っていると認識していない人も同じように多い。これからの時代は自己防衛が一番大事ですよ。
— 東雲飛鶴⋈🍣🇬🇷🇯🇵⭐️🍣 (@grifonbooks) December 3, 2019
フリーランスのクリエイターのみならず、中小の下請けをやっている方全体に言えることだと思うのですが、たかが会社の取引で上下関係になったからといって、たかが元請けの一社員が下請け会社やフリーランスに対して、暴君の如く振る舞うのは、あまりにも想像力が欠如していると言わざるを得ませんね。どんなに下請けをいじめても、精神を病んだり、自殺する程度で、自分には全く被害がないという妄想を心から信じていられるからでしょう。
我が国には銃はほとんど流通していませんが、他人をあやめる手段ならいくらでもあるのです。日本人すべてが人畜無害だと信じられる脳天気さが羨ましいですね。
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これは下請けの話題とはちょっとズレるんですが、虚業に金を出さない国民性に辟易する話を聞いてツイートしたものです。
相場を知っていてお友達価格を提示する人は、あなたのことをお友達とは認識していない。便利な知人か最悪奴隷だと思っている。値引かれた金額と同等以上のメリット、あるいはデメリットがなければ、その仕事は断った方がいい。一度請ければ次回はさらに値引いてくる。人は図に乗る生物です。
— 東雲飛鶴⋈🍣🇬🇷🇯🇵⭐️🍣 (@grifonbooks) December 3, 2019
知り合いならどれだけ甘えてもいい、という身勝手な常識?のようなものに、我々クリエイターは日頃からひどい目に遭っています。
ミニマムな話をすれば、たとえば保育園の縫い物など、ちょっと手芸が出来るママがいれば、タダで縫わせようとする傲慢な知人が現れます。もっとひどいと材料費まで払わせる剛の者もいますね。どういう神経をしていたらそんなマネが出来るのか、頭の中を見てみたいです。自分が同じことされたら、言われるままに従うのでしょうか。
日本人は虚業に対するリスペクトがあまりにもなさ過ぎます。誰かの手を患わせた代価を払うのは当たり前のことです。原価は物質のみに支払われるのではありません。その恩恵を受けるために、相手が掛けた時間と金を無視することは許されないのです。
— 東雲飛鶴⋈🍣🇬🇷⭐️🇯🇵🍣 (@grifonbooks) December 6, 2019
どこをどうすると、実際に使った材料費だけで結果が得られると思えるのか、あまりにも認知がゆがみすぎていますね。技術料の意味をちゃんと学校で教えるべきですし、マスコミもワイドショーで下らないことをタレ流していないで、こうした基本的な知識をお茶の間に投下すべきです。
そうすれば、日本の津々浦々におられる技術職のみなさんが、もう少しは幸せになるのではなかろうか、と思う海産物なのです。
なお、海産物たるヒトデは重金属を含むので、むやみに食べないでくださいね。