らくだい魔女 フウカと闇の魔女
「らくだい魔女」は、ポプラ社の児童書の人気シリーズ……らしい。
その映画化作品。
原作は読んでいないが、やっているのを知らなかった子供向けのアニメ映画のことを知って、「なんと! こんなのやってたの!?」となり、見に行きたくなった。ローザでもユナイテッド・シネマでもやってなくて、T・ジョイ蘇我でしかやってない。
こういう、少しマイナーな映画となると、この辺では蘇我でしかやってないパターンが多い。
絶対に観たいと思っている5月末から封切られるナチスとサーカス団が戦う映画『フリークスアウト』も、ここでしかやらないんだよなあ。
で、上映スケジュールを調べてみると、上映が終わり間際の子供向け映画にありがちパターンで、朝の九時からの一本目しかやってない状態。
平日でこの時間に子供向けって……。やってるだけ無駄だよね。子供に見せたいだろうに絶対に観られないじゃん。んまあ、幼稚園とかお休みして見に行くのかな。それにしても……。
そして、朝イチの上映は、昼夜逆転の私にもきつい。
しかたなく、半徹夜状態で蘇我まで行ってきた。
T・ジョイは何車線もある広い国道に遮られた海辺にあって、スクーターだとものすごく行きにくい。「こんなとこ2段階右折できるわけ無いだろ!」というルートばかりで大回りするしかないのだ。しかも、大型ショッピングモール(アリオ)まで遠回りしないと行けない構造になっていて、馬鹿みたいだなって毎回思う。
今回の映画が、原作の一作目の通りなのか、シリーズ何作分かに登場するキャラクターを織り交ぜたオリジナルストーリーなのかの区別はつかないが、世界設定やキャラクターの説明が適度に入っていてとてもわかりやすく楽しいアニメだった。
「気に入らない嫌な敵を、特に根拠もなく強大な力に目覚めた主人公がぶっ飛ばす」系のお話の対極にあるような感じで、実に好みであった。
大人に「見るべきですよっ!」とか目の色変えて力説するタイプの映画ではないけれど、原作ファンはとても楽しんだんだろうし、初めて観た子も好きになるだろうなって思える映画だった。
入るときもらった入場特典が山のように余っていて、もったいなかったなあ。いいアニメなのに!
そして、最終日であるこの日の客は私一人……。
スマートフォンをつけながら観ても誰にも怒られない状態(でもスイッチは切ったけど)。本当にもったいない。
都内ではまだやってるみたいだし、地方によってはこれから上映が開始するところもあるみたい。