ビールを美味しく飲む

　蕎麦カフェで書きものをした帰り道。
　野菜の無人販売に立ち寄った。
　途中にある農家さんの庭先の駐車場で、軽トラの荷台に野菜を並べて無人販売をしていることは、最近になって知った。
　無造作に並んだ色々な野菜の脇から、荷台の外に垂れ下がるように手書きの値札が下がっている。じゃがいもとか長ネギとかを買ってみてなかなか良かったので、トラックがいたら寄るようにしている。
　昨日は、枝についたままの枝豆が一束200円で売っていた。採りたてっぽくてうぶ毛もびっしり生えていて緑も鮮やかなやつ。
　ただ、財布に小銭が500円玉しかなくて、支払いは箱に入れるしかないので、合計が500円になるように買うにはどうしたものか……と、算数的な問題を考えることに。
　とりあえず、一番欲しいのは枝豆だし、この際だから二束買ってしまおう。そして、あと100円は……茄子でいいや。
　というわけで、枝豆を二つゲット。帰ってから枝から切り離したら、大きなボールがいっぱいになるくらいの量があった。一束でも300円くらいの袋より量が多かったということになる。塩もみして30分おいてから蒸し器で蒸したら、素晴らしく美味い。お高いブランド枝豆もいいが、採りたてなのがいいんだろうな。甘くて美味いよ。
　で、これを冷やしておいて、魚屋さんに夕飯のおかずを買いに行ったら、まったく想定していなかった稚鮎が、平箱の半分で５００円で売っていた。15匹くらいかな（写真の天ぷらが少し少ないのは揚げながら何匹か食べたから）。
　この間てんやで天丼を食べたとき、季節の天ぷらで稚鮎が別売りであって、食べたいなーと思ったけど、目指しくらいの小さな鮎が二匹で200円かーと思って我慢したのを思い出して、ついつい買ってしまった。稚鮎の天ぷらとなると、もうビールだろう。最高の枝豆もあるんだし……と、斜め向かいの酒屋さんで糖質ゼロの一番搾りをひとつ買って帰宅。
　で、久しぶりに天ぷらを作ることにした。油少なめでフライパンで作ったんだけど、まあまあうまくできた。ついでで買った茄子も一つ揚げてみた。

　もう、美味い。稚鮎、美味すぎ。ほんとビールに合う。ものすごい久しぶりのお酒だし、一缶で酔っ払っちゃうから、稚鮎の合間にビールをちびっと飲むという特殊なルーチンだったが。それでも美味い。
　十分すぎるほど食べたので、今年はもう稚鮎はいらないや。てんやに言っても、もう欲しくならないで済むぞ。

　というわけで、なんとなく勝手に梅雨明けした気分になった