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売上2倍、利益2倍になったお商売のお話
こんばんは。
神迎祭の一週間、出雲大社周辺では八百万の神々もいらっしゃっておりますが、沢山の人々も出雲にいらしゃっていただいています。
私自身、出雲大社神門通りで起業して早12年。
現在は、大社珈琲という名前の自家焙煎のコーヒー店を株式会社まるこという法人で経営しているのと、結婚した相手が今年で153年目を迎える出雲の和菓子【坂根屋】という和菓子屋のため、そちらでも取締役という立場でマーケティングや営業などを担当しています。
二足のわらじを履いているのですが、今日は大社珈琲という自家焙煎珈琲店が昨年から売上を2倍に伸ばした点についてお話したいと思います。
お商売をされている方の参考になれば幸いです。
その前に、今年の2月まで出雲市役所の横にオトナキチコーヒーというカフェも経営しておりましたが、2月に閉店しました。
経営成績自体は悪くはなかったのですが、コロナ過でスタートし、世の中的にとても暗い時期だったので、コロナ真っ最中にオープンすることで何か面白い話題を提供できればと思い、スタートしたのですが、2年半が経ちコロナが明け、お店自体悪くはないんだけれど、なくてはならないお店ではないなという想いが出てきてしまい、閉店し、大社珈琲に注力することにしました。
包み隠さず言うと、良くも悪くも、自分自身がそのお店に魅力や情熱を注げなくなったというのが本音なので、ずるずると何となくやるよりは一旦手放すことで、本当に情熱を注げるお店に注力しようと思ったのです。
やはり、中途半端でだらだらと惰性でやるのは自分にとっても来てくださるお客様にとってもその雰囲気は伝わるので良くないなと思います。
(ただ、大社珈琲2店舗目を2年以内にオープンする予定です)
そこで、大社珈琲を更に面白いお店、出雲大社参拝後にいらっしゃったお客様がここに来て良かったと思われるお店にするにはどうしたら良いかを考え直し、大きく2つの事を取り組み、実行し、結果として売上2倍、利益2倍のお店にすることが出来ましたので、今日はお商売されている方の参考になればと思い、書いていきたいと思います。
<改善① ブランディング、商品の見直し>
出雲大社神門通りにある自家焙煎珈琲店として、町の中では考えられないほどの客数があるため、飲食のコーヒーだけで充分売上利益が出る仕組みなのですが、珈琲豆やドリップパックなど、お店では珈琲関連の商品をオリジナルで作成し、販売していました。
もちろん、デザインにも拘り、デザイナーさんへ依頼し、おしゃれに作ってもらったものです。
ただ、おしゃれなのですが、物販はそんなに売れない。そしてあまり物販に注力もしていなかったため、売れる気持ちもなかったというのが本音です。
ただ、せっかく販売しているのだからしっかりと売れる商品にしたい!という気持ちと、2店舗分のスタッフの雇用を1店舗に集約する訳なので、更に売り上げは必要。ということで、しっかりと売れるものを作り直そう。と思い立ったのが、昨年12月末。
ちょうど、島根県では都会地の副業人材に対し、活用するなら助成金を活用できますという時期だったため、都会地で活躍しているデザイナーを副業人材として活用し、デザインを一緒に考えてもらう事にしたんです。
そこで、2023年12月末から副業人材の募集をスタートしたところ。。。。
まさかまさかの、応募者が40名近く集まったのです。
副業人財会社の人も異例の集まりに驚かれておりましたが、一番驚いたのは私です。
だって、月額5万円の報酬で3か月間でしっかりとコンセプトのある商品デザインを共に考えるという仕事なので、3か月でわずか15万円の報酬。
それにもかかわらず、この出雲大社神門通りにある大社珈琲という店舗のブランディング、商品開発に携わりたいという方がこんなにも多くいらっしゃったんです。
この出雲大社神門通りでお商売をさせていただいているありがたみを応募者数の多さから改めて感じることが出来ました。
そして、その中から1名に絞るのも一苦労。
昨年末はずっと選考データとにらめっこし、年明けにZOOMで5名の方を面接しました。
そして、選んだのが、実はデザイナーではなく、マーケティングの男性でした。
彼と話をしていて、開口一番に言われたことがとても胸に刺さりました。
「坂根さん、きれいなデザインをいくら作ってもコンセプトがしっかりとしていなければ売れませんよ!だから、デザインを考えるんじゃなく、3か月しっかりとマーケティングとコンセプトづくりをしていきましょう!デザインは最終最後の1か月で充分です」
と。。。
た~し~か~に~~!!
首がもげるほど首を縦に振りました。
そして、1月から3月まで彼とZOOMで何度も打ち合わせ、情報の洗い出しをしながらコンセプト、ターゲットをしっかりと作り込み、3月にようやくデザインに着手し、新たなパッケージデザインを完成させることが出来ました。
そのデザインがこちら
![](https://assets.st-note.com/img/1731407399-mx5QoLl4I07HKhNjA8eOdsgp.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1731407431-IbKCm2vYWjoRkyPFQnDwSHsM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1731407917-wBDcqjU2738RSHVzJQMLACkP.jpg?width=1200)
こうして出来上がったのが出雲神話をモチーフにしたデザインです。
このデザインと店頭に配置したPOPが功を奏し、なんと、昨年2店舗分の売り上げ以上に1店舗のみの売り上げが上回る結果となったのです。
出雲らしいわかりやすいデザイン、ここで買う理由が明確となり、これまで珈琲の飲食店だったのが、飲食店+お土産物屋という2つの業態を1店舗に凝縮することが出来たのです。
まさかここまで売り上げが伸びるとは、想像をはるかに超えていました。
何が言いたいかというと、しっかりと商品コンセプト、ターゲット、デザイン、この3つが合わさって初めて売れる商品が出来る。ということを身をもって経験しました。
一昔前は、中身が良ければ売れる。という時代もありましたが、今や商品が飽和状態に有り余る時代において、理由がないものは価格が安いだけでは選ばれません。
逆に、価格が少々高くても、この商品はどうしても欲しい!と思ってもらうことができれば、売れるのです。
さて、短期間で大幅に売り上げ、利益が2倍になった要因がもう一つあります。
それはまた次のnoteでご紹介していきますね。
お商売されている方やそれに携わる方のお役に立てれば幸いです。