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出雲サードプレイスMAPについて聞いてみた【活動記録#5】
先日、出雲市社会福祉協議会さんが、「出雲のサードプレイスMAP」を作成されたとのニュースがありました。
https://www.sanyonews.jp/article/1678719?rct=prtimes_shimane
出雲市社会福祉協議会の担当者さんは、出雲市の高齢者福祉課で働いていた際に、懇意にしていた方なので、詳しいお話を伺いに行ってきました。
サードプレイスとは、家でも学校や職場でもない、ゆったりとリラックスして心地よく過ごせる「第3の居場所」。
出雲市社協の担当者さんが、出雲市内のサードプレイスを一覧できるマップにまとめられたのが、「出雲のサードプレイスMAP」になります。
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行政サイドの人間からすると、サードプレイスのような、やんわりと分野を跨ぐ分野の民間事業者さんの取り組みを一覧化するのは、実はハードルが高いです。
行政に求められる「公平性」、そして複数分野にまたがる場合はどうしても行政の「タテ割り」が邪魔をして、取り組みが前に進みにくいのが実態です。
それに「公平性」が求められるが故に、もし困っている人から「個別のサードプレイスを紹介してください」と行政に尋ねられても、オフィシャルには「どこのサードプレイスがいいです」とは、おそらく言えないです。
この点、社会福祉協議会のような中間支援機関は、行政ほど厳格な公平性は求められないため、融通の効いた対応が可能です。
また、社会福祉協議会は社会的な信用もある組織なので、今回とりまとめられた「出雲のサードプレイスMAP」は公的機関でも配布可能になると思うので、これまで個々でされていた活動に社会的な光があたるきっかけになると思います。
個々の取り組みが、地域としての取り組みに昇華された点が「出雲のサードプレイスMAP」の素晴らしい点だと思います。
今後の課題としては、それぞれのサードプレイスと社会福祉協議会、そして行政が連携を密にして、必要に応じて個々のケースを公的支援にうまく繋げていく体制整備と運用がこれから必要になると感じています。
出雲市社会福祉協議会の担当者が、「これからの地域福祉は、個と地域の環流を生み出し、両者の間を繋ぐ市民活動をいかに活発化させるかが重要」と語っておられたのが、印象的でした。