ドイツ留学記録 #1.語学学校
ドイツ語の勉強について✏️
私は2021年11月11日にドイツのビーレフェルトという街に来ました。臨床研究先として希望していた病院が、その街にあったからです。
ただ、到着した時点で、まだ自分がどのような形で滞在許可証(ビザ)を取得するか、決まっておりませんでした。事前の病院の先生とのオンライン会議で、日本人は90日までなら滞在できるようだから、とりあえずその期間でなんとかなるでしょうという、適当な感じでドイツに来てしまったのです。
なぜ11月だったのかというのは、コロナの状況をみて、いい加減どこかで行かないと一生いけないような気がする、と思った焦りからでした。
今思えば、11月はすでに年末に差し掛かっていて、12月なんていろんなところが休みに入るため貴重な90日の期限を消費してしまうヤバい時期でした。どうにかして滞在許可証を手に入れなければ…そんなこんなで、いろいろ調べてみていたところ、どうやらある程度の基準の語学学校に行けば、そこで語学滞在ビザを出してくれるようだということを知りました。
もちろん生活や研究するのにドイツ語は必要だろうし、現地の語学学校に行こうと思った私は、Google先生で検索して出てきた学校に問い合わせをしてみたのでした。(この時のドイツ語レベルは、ホテル宿泊で何とかドイツ語でフロントの人とやり取りができるくらいのレベルでした)
語学学校の決め手🏫
おそらく、ベルリンとかミュンヘンとか、大きな都市での留学であれば、ゲーテインスティテュートのような、大きな語学学校があるでしょう。
しかし、私の来てしまった町は、片田舎の小さな都市だったこともありゲーテはありませんでした。もうひとつ、ドイツに留学経験のある知人が教えてくれた学校もありませんでした。
必死に検索して引っかかってきたのが、ベルリッツでした。ベルリッツは日本でも英会話で聞いたことがあるし、とりあえずメールをしてみたのですが、なんとそこはB1レベル(初級者コース)からしか授業がないとのこと。他にtandemの学校があったのですが、そこも時期的に新規での受付はしていませんでした。困り果てたところで、ベルリッツの人に再度聞いてみたところ、bibis という現地の語学学校を教えてもらいました。
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ドイツに来て1週間後から学校へ
年内に何かやらねばと焦りまくってきた私は、bibis という語学学校に問い合わせをしました。どうやらインテンシブコースの最終学期ははじまりかけていたようですが、ごねまくったところ、とりあえず筆記試験と面接をしてもらえることになり、荷物も片付かぬまま試験を受けました。今思い返すと、めちゃくちゃなドイツ語だったと思いますが、英語とともに思いを伝え、滑り込み年内最後の学期に通えることになりました。
ここで学んだことは、まあなんでも言ってみるもんだわ、ということです。
それから、毎日平日の9時から13時まで、語学学校で講義を受けることになりました。
講義の内容と教科書📚
同じコースの生徒は約10名、ポーランド、ロシア、シリア、レバノン、セルビア、トルコ、ギリシャ、イタリアなどなど、ヨーロッパの人ばかりで、アジア人は私1人のみでした。年齢層も10代から40代まで幅広く、いろんな人がいましたが、基本的にみんな休み時間はカフェでおしゃべりするような、社交的な感じでした。
使っていた教科書はこちらです↓
PANORAMA という本で、基本的に先生が説明しつつ、生徒が答えたりとか話をしたりとかする感じの講義でした。グループワークがとにかく多くて、疲れている時はめんどくさくなるのですが、話せるようにするという意図を感じる講義内容で、個人的には行けて良かったと思っています。
ドイツ語は難易度がA1.1から始まり、A1.2,A2.1,A2.2…と進んでいきます。私は日本にいる時にゲーテA1と、独検2級に合格していたのですが、ほぼ話せなかったこともありA1から学び直しました。(日本人あるあるでしょうが、読み書きはちょっとできるけど会話はダメというやつ)
超初心者コースでしたが、挨拶から基本的な単語まで少しずつ学べたのは良かったと思います。(もちろん講義は全部ドイツ語)
来てすぐは並行して午後は研究の準備を進める作業をしておりました。また、日本の仕事もオンラインでしていたこともあり、早朝や深夜に会議をしたりしていました。そうこうしているうちに年末の休みに入り、あっという間に2022年を迎えておりました。
この記事を書いているのは2022年4月の初めで、ドイツに来てちょうど5ヶ月目に入ったところです。4月1日にゲーテのA2の試験を受けて、今はB1の勉強を始めています。
これはまた他の記事で書きますが、2月に研究の倫理審査で承認されたこと、ドイツの某財団からの研究助成金が取れたことなどもあり、無事に3月に研究滞在証をゲットしました。現在は午前中は基本的に病院で臨床と研究、午後遅めの時間帯で語学学校に行っています。
正直もっと早い段階で、きちんとドイツ語勉強しておけたら良かったかもとも思いますが、日本にいた時の仕事量では到底無理だったと思います。そして、5ヶ月たった今でも、全然ドイツ語で思うようには話ができず、果たしていつかできるようになるのか、不安にもなる日々です。
ドイツにはVHSという市民向けの教室もあるようなので、様子を見つつ何か他にもやってみることができればと思っています。
というわけで、語学学校をどう決めたかというお話でした。
ドイツ語の勉強方法などはまた別の記事で記載していきます。
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