
#4 ミドルエイジクライシス(中年の危機)に直面した話。
こんにちは。
退職まで刻々と迫ってきており、有給を消化しながらのんびり、、とはいかず毎日バタバタと「やるべきことをこなしている」そんな日々です。
「有給を取得して、ときどき仕事をする」
今日はそんな日です。
ただ、今回の「やるべきこと」と「自分のやりたいこと」は一致している感覚があります。
ちょっと一息ついてnoteを更新してみる。
こんな贅沢な日常はないかもしれません。笑
さて、今日は「ミドルエイジクライシス(中年の危機)について」noteを書こうかと思います。
▽ミドルエイジクライシス(中年の危機)とは
ミドルエイジクライシス(中年の危機)とは、40代〜50代を中心に訪れる心理的な転機やアイデンティティの揺らぎを指します。
これまで築いてきたキャリアや人間関係、人生の価値観に対して「このままでいいのか?」と疑問を抱き、不安や焦りを感じることが特徴です。
仕事では、ある程度の役職や経験を積んだからこそ生まれる「次のステップは何か?」という迷い、または「自分の役割はもう終わりなのでは?」という焦燥感。
家庭では、子どもの成長や親の介護といった環境の変化が訪れ、これまでの生活スタイルが変わることも影響します。
「本当に自分がやりたいことは何か?」と改めて考え直すきっかけとなる一方で、漠然とした不安を抱え、どう行動すべきかわからなくなることも。特に、長年頑張ってきた人ほど、「頑張ること」が当たり前になり、立ち止まることに戸惑いを感じるかもしれません。
自分にもそれがやってきた。
私自身も、ある日突然「このままでいいのか?」という不安に直面しました。
組織の中で役職を得て、それなりに経験も積んできた。順調なキャリアを歩んでいるはずなのに、ある時ふと「このままでいいのか?」という漠然とした不安が訪れました。
働くこと自体がしんどくなり、この状態がいつまで続くのかと考えるようになりました。
「やりたいことがやれていない」という感覚が日に日に強まり、今後のキャリアに迷いを感じるようになったのです。
さらに、若手の台頭も不安を加速させました。
自分の役割を次の世代にバトンを渡すべき時期なのではないか?そもそも、自分はこの組織に必要とされているのか?そうした思いが頭をよぎるようになりました。
▽中年の危機から抜け出すまでのプロセス
1、「このままでいいのか?」と感じた瞬間
特に強くそう感じたのは、次のような場面でした。
「自分のやりたいこと」より「やらないといけないこと」に忙殺されていると気づいたとき。
成果を求められることで、数字や目標にばかり囚われるようになってしまったとき。
目先の成果を優先する傾向が強まり、将来の目的や仕事の意義を見失いかけたとき。
若手の成長が著しく、自分がこのポジションにいることが組織にとって最適なのか疑問を抱いたとき。
以前は純粋に仕事を楽しんでいたのに、気づけば義務感やプレッシャーのほうが大きくなっていました。
2、この時がいずれ来る想定をしていた
私は、こういったことに陥る時がいつか必ず来ると思っていました。
自分自身が組織の採用担当だったことも理由の一つかもしれません。
新しく入る人材の能力やポテンシャルの高さを肌で感じていたので、自分の次の役割や去就は常に考えながら、いくつかの選択肢を持っていました。
このまま働き続ける
組織に残り、今の役割を続ける。もしくは役割を変えながら働き続ける。
副業をしながら、関わり方を変える
負担を減らしつつ、別の働き方を模索する。
退職して起業する
いずれは独立も考えていたため、今がそのタイミングなのか見極める。
こんな複数の選択肢を持ちながら、働いていました。
まずはじっくり考える時間を持ち、家族と信頼できる社外の方に相談しました。
家族にはもともと「3つの選択肢を考えている」と伝えていたので、私の決断を理解し、賛成してくれました。
そして、もう一人の信頼できる方に話したときに、背中を押してもらえたことが3つ目の「起業」という決断に至った理由でもありました。
さらに、地域の起業相談にも申し込み、自分のプランを相談しました。
そこで「現職で働きながら次の仕事の実績を積むこと」というアドバイスをもらい、「あ、退職する前に始めてみても良いんだ?」という気づきが生まれ、具体的な行動を起こし始めました。
3、決断した後の変化
決断してから、不思議とワクワクした気持ちが湧いてきました。
「次に何をしよう?」と考えると、希望が見えてきたのです。
周囲の反応は、最初は驚きでした。しかし、次第に「応援するよ!」「何かあったら協力するね」という言葉をかけてもらうことが増え、ありがたさを感じました。
そして、具体的な行動の一つとして前回の記事に書いたように「ビジネスプランコンテスト」に挑戦するという勇気も湧きました。
退職を決めた後、真っ先に湧いてきたのは「全ては自分次第」という実感でした。
これまでの環境では、組織の方針や上司の意向など、自分ではどうにもできないことがありました。これは組織に所属している以上は仕方ないことかと思います。しかし、これからは全て自分の判断で動き、決断し、責任を負うことになる。その状況が新鮮であり、ワクワクする気持ちにつながっていました。
とはいえ、同時に「本当に成功するのか?」という強い不安もあります。特に、まだ事業が軌道に乗る前の今の段階では、「この決断は正しかったのか?」と自問する瞬間が何度もあります。
「決断してよかった」と心の底から思えるのは、実際に事業が動き始め、それで生活が成り立つようになったときなのかもしれません。
だからこそ、今は目の前の一歩一歩を確実に進めていくことが重要だと感じています。
4、周囲の反応が与えた影響
退職の決断を伝えたことで、予想以上に多くの人が応援し、協力を申し出てくれました。
驚いたのは、ただの「応援」にとどまらず、実際に仕事の相談を持ちかけてくれる人が次々と現れたことです。
これまで築いてきた人間関係が、こんな形でつながっていくのかと実感する瞬間が増えました。
また、人との関わり方も変わってきたように思います。
これまでは、組織の枠の中での関係性が中心でしたが、今は立場を超えて「何か一緒にできることがあるか?」というフラットな関係で話す機会が増えています。
自分の決断が新たなご縁を生み、これからの可能性を広げてくれているのを感じる日々です。
まだまだこれからですが、すでに複数の法人から相談をいただき、新しいプロジェクトの話も進みつつあります。
この流れがどうなっていくのか、自分自身でも楽しみにしながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
「中年の危機」は、決してネガティブなものではなく、新しい可能性を見つけるきっかけにもなります。
迷いや不安が生まれたときこそ、自分と向き合い、次の一歩を踏み出すチャンスなのかもしれません。
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