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大人のむし歯増えています

 今週は大人のむし歯の中でも近年むし歯が増えている箇所があります。
 特に中高年の方に多く見られるむし歯ですが、どこでむし歯になっているか分かりますでしょうか?
1.     歯の噛む面
2.     歯の側面
3.     歯の根元
 子供の時はむし歯が多くても、大人になるとあまりむし歯にならなくなったという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。それは、同じ永久歯でも子供の頃はまだ歯の組織が軟らかくむし歯になりやすいのに対し、大人になるにつれて歯が硬くなってむし歯になりにくくなるからです。それでも増えている大人のむし歯の箇所、それは「3.歯の根元」です。
 大人の口は歯周病や加齢などにより歯ぐきが痩せて歯の根元が露出してきます。この歯の根元は本来歯ぐきに隠れているためエナメル質という歯の表面を覆う硬い組織がありません。軟らかいセメント質や象牙質がむき出しのためむし歯菌の酸にとても弱い箇所です。しかも、歯の根元のそばには歯周ポケットと呼ばれる溝があり、歯周ポケットの中はむし歯菌や歯周病菌の巣、プラークが溜まりやすく、むし歯菌の酸を受けやすい箇所でもあります。
 また、歯の根元がむし歯になると歯が折れやすくなるという特徴もあります。
 それでも、文部科学省が公表している学校健診の結果からは子供のむし歯も減少傾向にあります。これはフッ素化合物配合の歯磨き粉も多くの種類が販売されるなどむし歯予防が進歩、普及してきたこともあります。そこで大人のむし歯予防にもう1アイテムご推奨します。それが写真に掲載したような「フッ素ジェル」です。

いずみ中山歯科で取り扱っているフッ素ジェル

 フッ素配合の歯磨き粉だとどうしても発泡成分なども入っていてうがいを多くしたくなってしまいがちですが、フッ素ジェルは低発泡性なのでうがいが少なく済んで、水に溶けやすいフッ素が口の中に残りやすくなります。フッ素ジェルは歯みがきを終えて寝る直前に使うことをお奨めします。ジェル使用後に飲食をしてしまうとせっかくのフッ素成分が減ってしまいます。


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