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乳歯の生える時期と順番

 今週は赤ちゃんの歯🦷の生え始める時期と順番についてご紹介したいと思います。
 赤ちゃんの歯(乳歯)の生え始める年齢(月齢)には個人差もありますが、概ね生後6~9ヶ月位から生え始めます。乳歯が生える前兆として、歯ぐきがむずがゆくなってよだれが増えたり、手や服を噛んだり、機嫌が不安定になったりすることもあります。
 概ね2~3歳ぐらいまでに上下合わせて全部で20本の乳歯が生え揃います。永久歯は28本、さらに親知らずを含めると32本生えてきますが、乳歯は子どもの小さな顎のサイズに合わせて生えてくるので、永久歯よりも歯の大きさは小さく、本数も少なく生え揃います。
 乳歯が生える順番も赤ちゃんによって異なることがあります。前述のとおり乳歯は全部で20本になりますが、まずは概ね6~9ヶ月頃、下の前歯2本(下図A、乳中切歯)が生え始めてきます。10ヶ月頃になると上の前歯2本(下図A、乳中切歯)も生え始め、12ヶ月頃になると乳側切歯(下図B)も生えて上下4本ずつ計8本の前歯が揃います。前歯の生える順番がずれることに問題はほとんどないそうです。
 それから6ヶ月ほどかけて概ね18ヶ月になると食べ物を噛み砕く(咀嚼)するのに使う奥歯((下図D、第一乳臼歯)、さらに6~12ヶ月ほどかけて24~30ヶ月になると乳犬歯(下図C)や第二乳臼歯(下図E)が生えようやく乳歯20本が生え揃います。

 1歳を過ぎても歯が生えてこない場合もありますが、これを「乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)」と言います。基本的には歯以外の身体や知育の成長に異常が無ければ心配はありません。乳歯萌出遅延は、低体重児として生まれたり、早産だったりした場合に多く見られる傾向があります。乳歯萌出遅延は、生える時期が遅れているだけで、3歳くらいまでには乳歯が生え揃うケースが多くありますが、きわめてまれに生まれつき歯が無い「外胚葉異形成(がいはいよういけいせい)」という病気もあるので、1歳を過ぎても1本も乳歯が生え始めない、3歳を過ぎても乳歯が生え揃わないなどお子様の歯の状態で気になる事がある場合は、一度歯科医院で診てもらうようにしてください。

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