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むし歯や歯周病の放置はNG!

先週に続き今月医院の入口に掲示している案内板のもう一面をご紹介します。

今週は「むし歯や歯周病の放置はNG!」についてご紹介します。
むし歯や歯周病は放置すると歯だけでなく様々な病気に繋がるおそれがあります。
1つ目は「歯性(しせい)上顎(じょうがく)洞炎(どうえん)」。上顎洞とは口と鼻の間にあります。上の歯の臼歯(奥歯)のむし歯や歯周病が悪化し、歯根の先の歯槽骨が溶けると上顎洞に近いため上顎洞炎になるおそれがあります。
2つ目は「蜂窩(ほうか)織炎(しきえん)」。細菌感染によって化膿を伴う炎症が皮膚と皮下組織の広範囲に広がる病気です。むし歯や歯周炎、親知らずの痛み等を放置した場合に、歯の神経(歯髄)や歯ぐきから細菌が組織内に入り込んで起こります。「むし歯を放置していたら、ほっぺたまで腫れてきた」などは蜂窩織炎になっているおそれがあります。また、蜂窩織炎が頬に限定しているうちはまだよいですが、顎の下や首の近くまで腫れてくると、気道の圧迫による窒息や、隙(げき)と呼ばれる筋肉と筋肉の隙間に広がっていき重症化するおそれがあります。
3つ目は「顎骨(がっこつ)骨髄炎(こつずいえん)」。顎骨(あごの骨)の内部の骨髄に炎症がおきる病気です。歯は歯根が顎骨に埋まっているため、むし歯や歯周炎などからから顎骨骨髄炎が起きるおそれがあります。
炎症が広がって悪化すると命の危険にまでおよぶおそれもあります。むし歯や歯周病は放置しないで必ず治療するようにしましょう。
なお、むし歯はむし歯部分を除去して治すことができますが、歯周病は現代医学の中では治すことができず、口腔内を清潔に保って現状を維持していくことしかできません。また、むし歯も一度治しても、治した箇所は再度むし歯になりやすい状態になってしまいます。そのため、むし歯も歯周病も歯科での定期的な検診(メインテナンス)で早期発見、早期治療とクリーニングを行うことがとても重要です。
いずみ中山歯科では予防歯科に重点を置いてメインテナンスを推奨しています。口腔内を清潔に保って全身の健康維持にもつながるメインテナンスに少しでも関心を持たれたらまずはお気軽にご相談ください。


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