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娘の振袖姿を見て、溢れ出した記憶

こんにちは。いづみんです。

今回のnoteは、THE COACH ICPの「アドベントカレンダ―夏2024」への投稿です。


「陽炎(かげろう)~今見ている物語~」

まほさん、みどりん。
企画していただきありがとうございます。


実は前回、冬のアドベントカレンダーに初めて参加して、お題の深さをかみしめすぎて投稿当日の夜、ぎりぎりに書き上げたのです。そのことを反省して、少し早めに準備をするつもりが、結局、またお題をかみしめてしまったのでした。

だって!!
かみしめたくなりません?ステキすぎて。
↓↓↓

そこにあるのに、通り過ぎてゆく
あることが自然で、風景のようで
でも、たしかにそこにある
意味があってもなくても、何気なく、さりげなく、ただそこにある

今、なにが見えていますか?

陽炎~今見ている物語~


よく通りかかる病院

日曜日は次女の成人式の前撮りでした。
髪のセットに送っていき、家に帰る途中、ある病院の前の信号で停まりました。



確か、一か月ぐらい前も、仕事で隣のビルに行ったばかりの、よく通りかかる救急病院。次女が3歳の時に入院していた病院です。
いつもは、特になんにも感じないけれど、この日は当時の事をありありと思い浮かべてしまったのです。

一命をとりとめたという言葉に震えた日

次女はいつもごきげんで、元気が良く、好奇心のままに動く子どもでした。

私が働いていたデパートに連れて行くと、ショップのなじみのお姉ちゃんたちにあいさつに行くんだ!とリールを外した犬のように走りまわる子どもでした。

自分がほぼ迷子状態のくせに、泣いている他の子どもを心配して、手を引いて歩いたりする3歳児で、まあ、おもしろい子どもだった。

ある日、家族でおもちゃ屋さんに行った時。また今日もはしゃぐのだろうと思っていたら、妙におりこうさんだったんです。あれ?成長したのかな?なんて一瞬考えたのだけど。

「何かおかしい、こんなに聞き分けがいいなんて」
「売場で走り回らないなんてありえない」

熱も無いし、疲れているのかも、と早々に切り上げ家に帰ったのだけど夜になると熱も出て、ますます元気がなくなり救急病院に連れて行きました。
肺炎を疑われて、そのまま入院し熱は下がったものの、元気はないまま。
3日経ち、病院からは退院するように言われました。でも、夫婦揃って納得がいかない。
だって!こんなに普段おとなしくないもの。

「元気になったのなら、うちの子はこんなもんじゃないんです!だから、他に原因があるんだと思います!」と精密検査を無理やりお願いしました。
そして見つかったのが、虫垂炎でした。
それまでは知らなかったけど、虫垂炎は小さい子がかかるととても怖い病気なんです。
しかも虫垂がはちきれる寸前まで、膨れ上がっていたそうです。

その後の治療で抗生剤が効いてきた時にお医者様から、「一命はとりとめました」と言われました。

「一命をとりとめた」
人生の中で初めて言われた言葉がおそろしくて動転し、安堵し、震えました。

ただそこにあるだけ

次女はその後1か月ほど入院し、一度退院した後に再入院して、手術を受け元気になりました。15年以上たち、手術の跡も無くなり、入院した記憶もないそうです。本当に良かった。

でも私の記憶は、ふとした瞬間にあふれ出す。

「成人の前撮りだなんて、、大きくなったなあ」と感じながら病院の前を通ることで、その時の事を思い出してしまうし、もし通っていた保育園の前を通ったら、他の記憶がよみがえっていたんでしょうね。

記憶があふれ出すスイッチは、ここかしこにあり、でも普段は見えていない。ただの病院で、ただの保育園。

私のスイッチを押すもの

五感で記憶が溢れ出すことはある。

でも今回は、普段見ている時は何も感じなくて、「ムスメ成長したなあ」という、
考え?感情?感想?が、記憶の蓋を開けるスイッチだった。
書いている間に、よくわからなくなってきたけど、しばらくはこの感覚を楽しみたい。

物思いにふけりながら、さまざまな事柄を見た時、そこにあるのは自分が覚えておきたいことなのかなあ?

次女に後ろ姿の写真をアップしていいか?と聞いたら、むしろ正面の姿もアップしてほしいと言って来たので、写真を貼っておきます。

無事にここまで大きくなりました。君の幸せだけを祈ってるよ、母は。

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