AmazonMusic HDの空間オーディオやハイレゾ音源でプレイリストを作る

2022年10月25日 17:36

空間オーディオでDolby Atmosだけじゃなく、360 Reality Audioも対応しているのはAmazon Music HDのみ。Apple Musicのロスレス、ハイレゾ・ロスレスに相当するHD、UHDでの配信作品は多いというか、最早HDより上が当たり前にはなっている。しかし人間の欲求というのは際限がなく、ハイレゾ再生が出来るんならCD相当程度のHDじゃ満足感が足りないという気分になってくる。Dolby Atmosも、聴いてて楽しいけどHD(CD音質相当)を空間オーディオにしただけのだと、「もっと頑張れよ」と思ってしまったりもする。24bit 192kHzの音源、360 Reality Audioで配信されてる音源てそれなりに充実してる?それとも言うほど多くないの?

具体的な現時点でのハイレゾ配信楽曲、空間オーディオ配信楽曲数は公式に問い合わせてもはっきり把握してないのか開示してないのか、具体的な数字での回答はなかったのですが、体感的にはこの1年くらいでHD以下の配信はほとんど見かけなくなり、UHDの楽曲が急激に増えている体感はあります。特に洋楽のビルボードチャートに上がるようなものは半数くらいはUHD+空間オーディオの配信という指摘をしている記事も見かけました。Dolby Atmos対応はこれからどんどん増えて標準化していく勢いです。私も以前はDolby Atmos対応楽曲を集めたプレイリストを作っていましたが、あまりにもDolby Atmos配信が増えて探す必要もなくなってきたので独立したプレイリストはもう要らないかなと思っているくらいです。

ただ、先述の通りDolby AtmosなんだけどUHDではなくHD音源のものもあるし、同じ空間オーディオでも360 Reality Audioに関してはまだSONYのアーティストばかりで他に広がっていないため、対応楽曲数がまだまだ少ないです。とはいえ、360 Reality Audio対応作品で作ったプレイリスト、ロック系は300曲弱になりました。クラシックも230曲を超えています。ジャズは、弱いですね。マイルス・デイヴィスの複数タイトルがあるけども、見つけたものを放り込んでも21曲でした。

それとUHDも24bit 48kHz以上の音源は限られていて、更に、24bit 96kHzを超えるものはごく一部に留まっているのが現状です。配信する側はハイレゾを謳ってる以上レーベルにハイレゾ音源の提供を求めるけど、レーベル、ひいてはアーティスト・サイドからすればストリーミングより買って欲しいのが本音なのにストリーミングの方に、より高音質な音源を提供するリソースを割きたくないという本音がありつつストリーミング配信サービスは無視できない存在だから悩ましいところなのだと思います。

24bit 192kHzで配信されているロック系のプレイリストは150曲ちょっと、360 Reality Audioより見つからない事態に。逆にクラシックはたくさんあって300曲ほど。ジャズはあんまり見つからなそうなので探してませんが、ルイ・アームストロング&エラ・フィッツジェラルドのElla&LouisはApple Musicで聴いたらハイレゾロスレス+ Dolby Atmosで配信されていたので

Amazon Musicで探してみたらやはり、Dolby Atmos+UHD(24bit 96kHz)で配信されていました。しかしジャズの場合、ハイレゾ音源(特に空間オーディオをオン)で聴いてみると粗が目立つ作品が多い印象です。アーティストの、ではなくレコーディング技術の粗です。随分適当なボーカル・マイクだなと、気になってくると最後まで気になってしまう。CDで聴いていた頃はビートルズの方が演奏の粗が目立つ分、ガチャガチャした印象でしたがハイレゾで聴いてみるとビートルズの音源の方がよっぽど、レコーディング技術へのこだわりがあったのではないかと驚いたりと、ハイレゾ化で新発見はあるものの、そういった背景からあまりハイレゾ化には熱心じゃないジャンルなのかもしれません。