【#1】35歳の子宮筋腫核出術 ~手術が決まるまで~
このたび私、35歳にして子宮筋腫核出術を受けました。
人生で初めての入院、初めての手術。
入院するまでも、入院の最中も、不安なことがたくさんありました。
同じ手術で入院をされた方のブログを探してたくさん読みました。
参考になることが分かったり、さらに不安になることもあったりでしたが、
「全く何もわからない」状態よりかは「こういう感じなのかな」という予想がつくことは気持ちを軽くしてくれたと思います。
これから綴るのは私個人の経験談ではありますが、同じ手術を迎える予定の方、そのご家族・ご友人の方たちの不安が少しでも和らげばいいな、と思って、記録に残します。
そもそも、なぜ手術をすることに決めたのか
私は元々、2年ほどゆる妊活⇒本気妊活⇒不妊治療をしていました。
ゆる妊活をしている頃から子宮筋腫があることは指摘されていて、
とはいえあまり大きいものでなく妊娠への影響もなさそうだし、
日常生活への支障…おなかが痛くてツライなんてこともない。
特段治療の必要はないでしょうと診断されていました。
子宮筋腫は良性の腫瘍だし、珍しいものでもないし、
この頃は私も大して気にしていませんでした。
その後本格的に妊活をするようになったのですがなかなか成果が出ず…
それまで通っていた街の婦人科から、
より高度な不妊治療を受けられる専門クリニックへ転院することに。
その専門クリニックの初診で内診を受けたところ、
「筋腫について大きな病院で一度見てもらった方が良い」
と言われ、すぐに大学病院へ紹介されることになったのです。
正直、驚きました。
筋腫があることは知ってたけど、大きな病院で見てもうほどなの!?
しかも初診で見ただけで、判断できるくらいなの!?
街の婦人科で聞いてた話と違うんですけど~!?!?
さまざまな思いを抱えつつ、とにかく言われた通りに大学病院を受診。
内診を受け、先生にお話を聞いてみると、
「確かに筋腫はいくつかあるけど、そこまで大きくはない」
「このくらいなら筋腫の治療はせずに妊娠を先行させる人もいる」
「今すぐに手術が必要そうには見えない」
うんうん、そうだよね、そう聞いてた…と胸をなでおろしたのもつかの間、
「とはいえ、一度精密検査をしてから最終判断しましょう」
ということで、MRIを撮ることになりました。
MRI!?
これまで病院とは無縁の健康人生を送ってきた私の印象は、
”なんかすごい怪我とか病気が疑われる人が撮るやつ”というもので、
若干ビビりつつもそれで何もないことが分かればいいかなと思っていました。
そしてMRI撮影後の診断。
ドキドキしながら診察室に入ると、先生が開口一番に…
「MRIで見た結果ですが…子宮筋腫が20個ほどありました」
え…
20個!?!?!?
ありすぎじゃない!?!?!?!?
「せ、先生…そんなにあるって、大丈夫なんでしょうか。私はどこかおかしいんでしょうか…」
「いえ、筋腫の数がたくさんある人も珍しくないですよ。私は1回の手術で100個くらい取ったこともあります」
「(マジかよ20個なんて全然大したことねぇ!!)あ、そうなんですね…」
「とはいえ、数が多いことに変わりはありません。妊娠をご希望とのことですが、このまま妊娠できたとしても赤ちゃんが成長するのに邪魔になってしまう可能性があります。手術で取ってしまうのが良いかとは思いますが…」
えぇ~~~そうなの~~~;;
筋腫が複数あること、それほど大きくないことはそもそも判っていたはずなのに、どうして今になって…と思い色々聞いてみると…
筋腫の正確な数というのはMRIを撮ってみて初めてわかるんだそうです。
街の婦人科などで診てもらっていた検査では筋腫の有無や大きさはわかるけれど、
筋腫が重なって見える場合があって、そうすると複数の筋腫が1個に見えてしまったりと、正確に見ることは難しいそうな。
つまり私の場合、一つ一つの筋腫があまり大きくなかったこともあり、複数の筋腫が重なって見えて数も多く見えず、街の婦人科ではそれほど問題視されなかったのだと思います。
子宮を温存して手術することはできるけれど、数が多いこともあって術創の小さい腹腔鏡手術は不可、開腹でないと難しいと言われ少しためらったものの、夫とも相談して手術を受けることに決めました。
おそらくなんですが、医師は「絶対に手術した方がいい/しないで大丈夫」とは言わないのだと思います。
手術による効果やリスクをしっかり伝えたうえで、最終的にやるやらないを決めるのは患者自身なのだと。
自分の身体なのだから、自分で決めるのは当然ですよね。
先生のお話を聞いて、いろいろ質問させていただいて、
私はやっぱりできるだけ安心できる状態で赤ちゃんを授かりたい!という気持ちが大きかったので、決心しました。
痛いのも血を見るのも大の苦手だから恐怖しかない!!(;ω;)
手術を決めたその場で、さっそく手術日の予約を取りました。
当然ですが緊急性のある手術が優先されるため、
私のように命に関わったりしない手術は少し先の日付になります。
2か月ほど先の日にちを予約できました。
こうして子宮筋腫核出術(開腹手術)を受けることが確定となりました。
(続く)
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