【#8】35歳の子宮筋腫核出術 ~2回目手術翌日:入院7日目~
絶対安静の、長い長い夜
昨晩受けた2回目の手術が終わったのは21時ごろでした。手術後はすぐ病室に戻り眠りにつく…はずだったのですが、この夜が私にとって入院中最もつらい一夜でした。というのも、今回の手術で右足の付け根のとても太い血管を刺しているので、止血のために絶対安静でいなければいけないのです。右足は、ガムテープのような太いテープでぐるぐるとまかれて固定されています。足を曲げるのがダメなので、特に下半身は動かさないようにと言われました。寝がえりは打っていいものの、足が固定されている状態ではあまり上手く体勢を変えることが出来ず、結局一晩中仰向けの同じような姿勢で寝ることになりました。これがもう、本当にツライ…!ふだん寝ている時、ゴロゴロ過ごしているときは、無意識にいろいろと体勢を変えているんだなぁ…。ずっと同じ姿勢で寝転んでいると、やはり重点的に体重のかかる部分があるようで、そこが痛くなってくるのです。その部分以外に体重がかかるように寝返りを打てればいいのですが、それがうまくいかず、寝るのが辛いという状況に陥ります。手術後で安静にしていなければならないのに、寝ているのが辛いというのは何という地獄…(;ω;)
それと、私が辛いのにはもう一つ理由がありました。止血のために足を固定する時間について、持病や体質などで特別血が止まりにくいという理由がなければ、術後の数時間程度で本来は構わないそうです。ただ、血が止まるまでの時間は人によるし、しっかりとくっついてからの方がそのあと動かすのも安心だから、人によっては大事をとって12時間くらいは安静を取ることもあるようで、術後に執刀医の先生が直接私に「どっちにする?」と選ばせてくれました。私は心配性なので、どうせこれから夜で寝ているだけなのだし、12時間は安静にしていますと伝え、先生から看護師さんにもそのような指示を出してもらいました。このときは絶対安静がこんなに辛く、12時間がこんなに長く感じるとは全く思っておらず…。1回目の手術の傷口の痛みもだいぶおさまっていたし、2回目の手術は切り傷ではなく刺し傷でかなり小さめのため傷口が痛むようなことはなかったのですが、とにかく寝たきり状態で身動きが取れず、床ずれになってしまうのでは…と思うような辛さがたまりませんでした。上手く身動きが取れないので、夜中何度も看護師さんを呼んで水を飲むのを手伝ってもらったのですが、看護師さんからも汗がすごくてつらそう、朝までがんばってね…と声を掛けてもらうほどでした。体を支えてくれる大きめのクッションを持ってきてもらって、横向きになったりもしていたのですがあまり効果がなく、ただひたすら痛みに耐えながら時が過ぎるのを待つ…という夜でした。
ようやく迎えた朝!早く動きたい…!!
そうしてろくに眠れない夜を明かし、朝が来てからは、動けるようになるはずの9時を今か今かと何度も時計を見ながら待っていました。9時になったらきっと看護師さんが来てくれて、テープをはがしてくれて、寝たきりから解放されて、楽になれるんだ…!!と思っていたのですが…9時になっても誰も来てくれません。あれ…12時間で動いていいはずなのに…??つらいのをなんとか我慢しながら9時半まで待ったのですがそれでも誰も来ないので、たまらずナースコール。安静解除していいはずなので確認してもらえるようお願いしたところ、先生を呼んできてくださって、傷口の状態確認ののち起き上がることが許可されました。自分で呼ばなかったらどうなっていたのだろう…??と若干戸惑いつつも、ようやくベッドを起こして腰掛ける体勢がとれるようになると、体の辛さがかなりマシになりました。寝たきりって、こんなにつらいんだ…新たな発見でした。
お昼から食事再開!少しずつ回復してるかも…?
術後翌日のお昼から、食事が再開しました。常食です!気分はそれほど悪くないものの、食欲はまだあまり回復せず。もりもり食べるというよりは食べなきゃ元気にならないから頑張って食べる、という感じでした。しかし安静が解除されてからはかなり楽になりました。傷口の痛みもひどくはなく、動くことに辛さもそれほど感じなかったのですが、この日はほとんどベッドの上で過ごしていました。昨晩あまり眠れなかったので少し睡眠をとったり、スマホで漫画や短い動画を見たりしていたかなと思います。夕食も一生懸命食べ(ちょうどサンマとか青菜とか、血を作るのによさそうなメニューでした。貧血を少しでも早く回復させてくて、頑張って完食!)、今日はゆっくり眠れるはず…という期待を持って消灯時間を迎えました。
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