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レモンバームの復活

家のベランダで、レモンバームの苗を育てていた。小さな苗を買って来て植木鉢に植え替えて、かれこれ3年くらいは経つ。

そのレモンバームが今年の初夏ごろ、枯れそうになっていた。枝の下の部分が白いカビみたいのが付いていて、枯れている枝がほとんど。見るからに元気がなかった。

こりゃもう今年は育たないだろうな、とほとんど諦めていた。

そのうち土の中で幼虫がいるのを見つけた。詳しくないからよくわからないけれど、白い半透明で丸々タイプで手足が無いタイプ。カブトムシとかクワガタとかの幼虫ぽい。
虫に根っこが食べられて余計に枯れるんじゃないかとも思ったけれど、どっちみち枯れそうだったからまあいいかとほっといた。

そのうち植木鉢の中の土が、耕されているように細かくなってきた。たぶん土の中で幼虫が動き回っているからだろう。しかも黒くて良い色になっている。土の何かを食べてフンとして排出してるんだろう。
良い土に変わってきている気がした。

レモンバームはハーブとして飲むので化学肥料は挙げていない。時々野菜に使える液体の水に薄めるタイプの肥料を水をあげるときに入れてるだけだった。

そして真夏になる頃には青々した葉っぱが育ってきた。
幼虫はどうやらいなくなっているらしい。葉っぱには興味ないのか、あまりおいしそうじゃなかったせいか、他に引っ越したのかもしれない。

どちらにせよレモンバームは復活した。
そして今ではハーブティーが飲めるくらい育っている。

自然の摂理はすごい。植木鉢の中だけで上手に循環している。

しかし、一難さって、また一難。
今度は緑色の細長い虫が桔梗を食べまくっている。これはほっといたら全部たべられてしまいそう。
時々チェックして取り除いている。

桔梗は枝から白い樹液みたいのを出すから虫が嫌がると思っていたのに、よく平気で食べられるなあと感心してる。

自然の摂理はまだまだわからないことだらけだ。

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