Women in Agile Japan Region 発足。Women in Agileに対する私の想い
ヘタでも言語化、どうもいづです。
11/17(水)にWomen Developers Summitというイベントがあり、そこで私達が活動する団体"Women in Agile"の紹介とダイバーシティ&インクルージョンをテーマにフリートークをしてきました。
40分という限られた時間とフリートークという発散型の対話ではなかなか伝えきれなかった部分もあるので、こちらにWomen in Agileに対する私の想いをちょっとしたためておこうと思います。
Women in Agile とは
Women in Agileのサイトではこのように紹介されています。
Women in Agileは、多様なつながりが多様なソリューションにつながると信じ、多様な表現、専門知識、関与の平等と包含に向けて推進する団体です。
ギャップを埋めるためにより多くの女性の声を届ける場を作ることや、地域社会への種まき、女性の成長を阻害する経済的制約を打破するために奨学金プログラムなどがあります。
全世界に60を超える団体があり、上記のような理念を持ち各Regionごとに様々な活動を行っています。
私たちはこれからWomen in Agile Japan (WiAJ)として活動していきます。
Women in Agile Japan では何をするの?
WiAJはまだ立ち上がって1ヶ月ほどの団体です。
ダイバーシティ&インクルージョンという観点において、まず日本ではどのような課題があって、多様であることがどう作用するのかを知ることから始めます。
同時にWiAJという存在を知ってもらうための活動を行っていきます。
これまでに以下のような活動を行いました。
・Women in Agile Japanの立ち上げ
・Women Developers Summitでの登壇
・Discord、Facebookグループを始めとしたコミュニケーションの場を設ける
今後は以下を考えております。活動していくうちに具体的な方向性が見えてきたらもっといろんなことをやるかもしれません、楽しみです。
・Discordでの定期的なディスカッション
・WiAJの取り組みを世の中へ発信し、色んな人に知ってもらう
・Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2022のナイトセッションでのトーク
なぜ"Women"であることを強調するの?
"Women in Agile"という名前をみたとき、「なぜこのジェンダーレスが叫ばれる時代にわざわざ"Women"という冠でくくるのか」と違和感を感じた人もいるのではないでしょうか。多様であることを目指して活動している人たちなのに、なぜわざわざ"Women"とカテゴライズするの、と。
名前に違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、Women in Agileの使命でも述べているとおり、私達は女性を特別扱いするためではなく「多様なつながりが多様なソリューションにつながる」という考えの元に活動していきますので、まずはその活動の中身に興味をもっていただければ幸いです。
実は私自身も、最初に見た時に"Women in Agile"ではなく"Diversity in Agile"という名前であればなお良いのにという気持ちを持ちました。
ですが今は"Women in Agile"という名の下に活動することに意味があると思っています。ここからは、その理由を少し綴りたいと思います。
SDGsにおいて日本で大きく出遅れている項目のひとつに「No.5ジェンダーの平等」があがっています。実際、日本における女性の社会進出状況を見てみても日本の順位は156か国中120位です。
議会に占める女性の割合はわずか9.9%、大臣職における女性の割合も10%、女性総理大臣にいたってはこれまで1人も出ていません。
"多様性"、"ダイバーシティ&インクルージョン"などと言う言葉が以前より浸透してきたものの、これらの現状を踏まえると「日本はまだまだ男性社会であり、まだガラスの天井が存在する」と言わざるを得ません。
私は女性(をはじめとする多様な人達)の社会進出がこれまで以上に進むことでまず社会における男女差を少なくすることが、ダイバーシティ&インクルージョンを実現するための『最初のステップ』であると考えています。
男女差を少なくするためには、女性が働き続けることができる社会が必要不可欠です。ですからもしその妨げになっているものがあれば取り除き、どの女性も望めば男性と同じようにキャリアを積み重ねていくことができる環境となるようにしていきたいと思っています。
とはいえ、今の世の中は働く女性達にとって『男性と同じように』活躍できる社会になっているでしょうか?
もし今そうではない現状に悩んでいる人達がいるのでしたら、そこの違和感や障壁を私達と一緒に取り除くことができればと思っています。
"Women" in Agile Japanという名前がそうした女性達が集まる場所として探してもらいやすい目印になればと思っています。
女性を特別扱いして囲むためのカテゴライズではなく、見つけてもらうためのラベリングとして"Women in Agile Japan"という名前を知ってもらいたいと思っています。
そして、最終的には"Women in Agile"が"Diversity in Agile"へと姿を変え、多様である私たちが多様であることを生かしてあらゆる問題を解決していくことができる世の中になることを願っています。
Women in Agile Japan Region の仲間になりませんか?
Women in Agileは現在、知花 里香、川口恭伸、越智由美子、伊藤いづみの4名で活動しています。
ですが、より多くの方々から現状の声を届けてもらうことや、私たちの取り組みを広く周知するための仲間が必要です。
もし、ほんの少しでも興味を持っていただけましたらWomen in Agileの仲間になってくださるとうれしいです。
Discord、Facebookグループが活動の入り口となります。性別、職業などは一切関係なくどなたでもご参加いただけます。
参考記事
女性の社会進出や教育に関する参考記事です。