More Effective Agile読書会完走記念:長沢さんに聞いた監訳のウラ側
皆さんこんにちは。Women in Agile Japan(WiAJ)の伊藤いづみです。
7/20(水)にMore Effective Agile読書会の9回目を開催しました。
1回目の様子はこちら。
2回目の様子はこちら。
3回目の様子はこちら。
4回目の様子はこちら。
5回目の様子はこちら。
6回目の様子はこちら。
7回目の様子はこちら。
8回目の様子はこちら。
9回目でついに最後の章まで読みおわり、読書会はこれにて完走!となりました。
実は7回目のときに監訳の長沢さんが読書会にきてくれてたのですが、その時に裏話チック(?)な話を聞けたのが楽しかったので、完走記念に長沢さんを囲む会をやりたいねという話になり、最後にもう1回おかわりをすることになりました。
監訳、翻訳をテーマに、長沢さんにたっぷり話してもらう1時間!
Q: 本の内容に対し「自分はちょっと違う意見だなぁ」と思う箇所はあったりするんですか?
これについては「ある」とのこと。
ですが監訳者の使命は「著者の言いたいことが正しく日本語にできているか」ということなので、まずはそこに全身全霊を傾ける。これが大前提ということです。
その上で疑問に思うことが出てくれば、著者に質問を投げて直接聞いたりもするそうです。
Q: 翻訳で気をつけていることはありますか?
英文はそのまま直訳すると「それらは〜させる」などの受け身と文章になるケースがわりと多いです。でも私達はそういった受け身形式で話すことはほとんどないので「直感的に読めるようにする」ということに今回チャレンジしたそうです。読んでいる人の目線に合わせるということですよね。
直感的に読めることは読み手の理解を助けるので、すごく大切な視点だと思いました。本を読む側としては英文が正確に訳されているか以上に読みやすさを求めますもんね。読みにくいと挫折しますし良い本であっても広く伝わらないことになり残念なことになります。
Q: More Effective Agileを監訳するきっかけはなんですか?
日経BPさんからこれまでの実績を買っていただき、お声がけいただいたということです、すごいですね!ちなみに監訳のお仕事はスケジュールがなかなかタイトケースがあるとのこと。大変だ・・・。
Q: 翻訳、監訳をやろうと思うモチベーションはなんですか?
1つ前の質問に関連して、翻訳や監訳は締め切りもシビアで大変なお仕事だということがわかったのですが、それでもやろうと思うのはなぜなのかが気になり聞いてみました。
1つは、自分も勉強したいと思う内容かどうか。
加えて、有益な情報を世の中へ展開してくださることへの著者への感謝の気持ちとのことです。
話はずれますが自分もイベントに参加したら極力感想をブログに書くことにしていて、それは開催してくれた人への感謝を伝えるためだったりします。
いろんなかたちで感謝の気持ちを示せる世の中素敵って思いました。
Q: More Effective Agileはどんなフィードバックが多かったですか?
「読みやすかった」「わかりやすかった」とう感想は多く聞くものの、発売がちょうどコロナの感染拡大とかぶったこともあり実は直接感想を聞くということは全然できてないんだそうです。本当ならオンサイトイベントにも出向いてお話したかったようですが、残念ですね(ちなみにオンライン読書会はけっこういろんなところで開催されてます!)。
翻訳者や監訳者は、本が発売されたら本屋巡りをするようです。そして担当者さんに会ったり、そこでPOPをつくったりするそうです。担当者さんによっては本を平積みしてくれたりとかするんですって。嬉しいですね。
長沢さんからメッセージ
ぜひみなさんも翻訳に挑戦してみてください。本じゃなくてもブログ記事とか小さなものから始めるといいと思います。
そしてちょっと勇気を出して著者にコンタクトをとり、それを公開することにもチャレンジしてみましょう。
linkedinなんかでコネクションを見つけて「翻訳したので公開してもいいですか?」と聞くとほとんどのケースで良い返事が返って来ます(マナーは忘れずに)。自分の書いた記事が日本語になって多くの人の目にとまるのは著者にとってもうれしいと感じてもらえるはずですから。
ぜひやってみましょう。
次回の告知
というわけでMore Effective Agile読書会はこれにて終了となります!パチパチパチ。
次回は読書会ではなくゲストをお招きした勉強会を企画しましたので、よければご参加ください。お申し込みはconnpassより受付中です。
https://wiaj.connpass.com/event/256212/
また、Compassのグループへ登録していただけますとWiAJで企画した勉強会の通知が毎回届きますのでぜひご活用ください。
ぜひWiAJのDiscordにご参加ください
WiAJでは2022年から"Women Agile Leaders 100 Challenge"と題して
「100人の女性アジャイルリーダーの創出」という大きな目標に向かって活動を始めています。
その活動の1つとして、私はIT業界で働く女性達が『一歩踏み出す』ことを積極的に支援したいと思っていて、読書会もその活動の1つになっています。
私たちの活動のお知らせの多くはDiscordで行っていますので、ぜひご参加ください。
またWiAJのこれまでの取り組みについては過去の記事をごらんいただければと思います。
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それでは今後ともWomen in Agile Japanをよろしくお願いいたします。