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積み重ねる意識や行動の大事さ【後半】

今回の記事では、「積み重ねる意識や行動の大事さ」について、前回記事の続きとしてまとめてみたいと思います。
前回記事では「小さなことをコツコツ続けた後にようやく気づける大事なものがある」という内容でした。

「自分が本当にやりたいことって何なんだろう?」

進学するときとか、就職するときとか、様々な転機をきっかけにして考えることがあるかと思いますが、
結論「色々と行動してやってみないと分からない」のです。
10代20代の頃にハッキリと自分がやりたいことが見えている方がおそらく稀で、
なんとなくこれが自分に合ってそうとか、自分はこれが好きかも?みたいな動機で良いので、とにかくやってみる(行動してみる)が一番大事だと思います。
色々と行動した結果、良いこともあるし悪いことも起きます。それはもう仕方が無いことです。けれど、そうやって行動して起きた結果に対して「自分自身がどう感じるか?」が真に分かることが大事で、
N先生の言葉を借りれば、そんなことを10年くらい続けてみて、ようやくぼんやりと本当にやりたかったことが見えてくるのではないでしょうか。

*N先生のことは前回記事を読んでみて下さい。↑

そんなこんなで、今回の記事はその続きになります。
今回はN先生がくれたメッセージの②についてです。

~メッセージ②の内容振り返り~

理学療法士として患者さんを担当する、ということは、よく大工に例えられます。どんな家を建てたいのか?、それをお客さん(患者さん)からしっかりと聞いて、それを叶えられるようにするためには沢山の道具を持ち技術を高めなければなりません。理学療法も同じです。理学療法士である自分が沢山の知識(道具)をもち、その技術を高めるように努力しなければ、患者さんの生活を再建することは出来ません。新人の大工さんが建てる家はいびつで不揃いな家かもしれませんが、コツコツと努力を重ねていけば立派な家を建てられるようになります。皆さんは明日から理学療法士ですから、医療の発展・進歩とともに、ぜひ自分自身の知識・技術の向上もコツコツと積み重ねてもらいたいと思います。

考察②知識や技術をコツコツと高めてきた結果が出ている

理学療法士は国家資格の1つですが、国家資格があるからといってそれだけで将来安泰では決してありません。
いわゆる手に職をもつという職業なので、医療の進歩・発達に伴って、理学療法士自らも常にアップデートし続けなければなりません。たくさんの知識を得て、様々な角度から考えることが出来て、考えた内容を実行しきる技術が必要です。自分自身を見つめ直し、他者からの意見を聞く耳を持ち、自分自身で決定したことに対して責任をもてるような、人間力を高める努力も必要です。

そういった「常にアップデートしなければならない」ということ自体は、どの理学療法士もみな知っている1つの事実です。
しかし、どれくらいのクオリティやスピードでアップデートをしているのか?は個々によって実に様々です。

今からおよそ8年前、私が回復期病棟でリーダーとして勤めていた頃に理学療法士1年目の新人が何十人も同時に就職してくることがありました(回復期病院では今でもよくあることかな?)。それぞれ1年目の理学療法士は知識も技術も人間力もほぼ横一線。それぞれの個性はありますが、対患者さんに出来るリハビリの臨床能力はほぼ同レベル。
そして、ここからおよそ8年の時間が経過します。

当時1年目だった理学療法士も8年たった今では9年目という年数を迎え、当時は横一線だった様々な能力に、とても大きな差が現れるように見てとれます。
コツコツと積み上げてきたのか?そうでないのか?
これは理学療法士に限らず、どの分野の仕事においても共通して言えることですよね。
どれだけ努力したかは見えないけれど、その「結果はよく目に見えます」。

私自身がどのように評価されるのか?は自分では何とも言えませんが、少なくとも今の訪問看護事業所でついてきてくれるメンバーはいるわけで、
なぜついてきてくれているのか?=どうやらこれまでに積み上げてきた結果が見える形になっているからではないか、と考えています。
#自分では見えないが
なんか自分に酔ったような内容を書いていて気持ち悪い感じですが、
言いたいことはそんなことではなくて、

病院等で働く理学療法士の給与や社会的地位というものがあまり上がっていかないと言われる未来に悲観するだけではなくて、何かコツコツと積み上げられるような理学療法士はのちのち他とは違って見られるようになるし、それを見て「そんな風になりたい」と思う下の世代や「同期には負けたくない」と思う理学療法士なんかがもっと増えれば、リハビリテーションの質自体が上がっていく方向になるのかなと思います。

大事なのは「焦らない」こと。
理学療法士は若い人が多いので、すぐに結果を求めてしまいがち。
結果は、コツコツと積み上げた後に他者が勝手に見つけてくれます。
自分で自分の結果をアピールすることも時には大事ですが、それよりも若いうちは愚直にコツコツ積み上げることの方が価値があると思います。
#のんびり過ぎるのもどうなのか
#周りを見て安心するな
日々コツコツと新しい知識や技術を習得する、というのは何やら難しくて面倒です。地味なことも多いです。
地味なこと、面倒なこと、人が嫌がるようなことほど、誰もしません。けれどそれを率先してコツコツやっている人間は誰かがきちんと見ています。というか、自らアピールしなくても他の人とは自然と「違って見える」ようになっている、というのがより適した表現なような気がします。

一方、国家資格を取れて無事に就職が出来たからあとは安泰だと思って何も積み上げずにあぐらをかいているような理学療法士が実際に存在するのも1つの事実。
そういった理学療法士との「格差」はこれからもどんどんと広がっていくと思われます。

普段リハビリには全く馴染みのないような方であっても知っておいてもらいたいと思います。格差はすでに広がっています。
「歯医者さんだったらどこでもいい」、とはなりませんよね。
リハビリを受けられれば誰にやってもらうでもいいわけではなくて、きちんとその理学療法士を見て(説明を)聞いて選ぶようにすることをおススメします。
#遠慮はいらない
#自分の身体は大事

そんな激動のこの先を生きていくために、
今のチーム(メンバー)で出来ることをコツコツと積み上げ、社会に貢献出来る結果として今後一般の方々から見てもらえる形になれば最高だなと考えます。
#1人で見られる景色も良いが
#チームでしか見られない景色もある
#らしいです

そんな活動を一緒にしてみたいという理学療法士のメンバーをNPO Re Stepでは募集しています。

リハビリテーションに関する様々な情報を発信しています。
最低でも毎月1回は記事を更新しています。