自殺を止められた場合

ニュースで女性の自殺を止めた高校生が表彰されたっていうのをやってて、それはとっても素晴らしいことだし、いいことをしたと思う。

一人の命を救ったんだから。

でも、自殺をとめられてしまった女性は幸せなのかな。死より辛い生を無理矢理選ばされちゃったんじゃないのかなって思う。

いや、わからんけど。その女性が「助けてくれてありがとう」って思ってるのか「よくも自殺の邪魔しやがったなこの野郎」って思ってるのか。それ以外の感情なのか。

本人は自殺を止められて悔しいけど、その女性の家族からはすっごく感謝されてる可能性もあるし、そのまま自殺させてあげてほしかったと思う可能性もある。

死に対する感情って人それぞれだからわからないけど、もし例えば死よりも辛い生を送ってる人が自殺を考えて、考えて考えて、その結果が自殺だった場合、そのまま死なせてくれた方が幸せなんじゃないのかなぁ。

まぁ、安楽死的なあれよ。

生きてれば結果的にいいことがあるかもしれない、生きてるだけで丸儲けなんて言葉もあるけど、人間全員がその考えを持ってるとは限らない。

死にたがってる人に「生きろ」ってすっごく無責任な言葉だと思うんだよね。

その自殺を止めた人は「生きろ」っていうだけで、自殺をやめた後の人生の保証は何もしてくれないわけでしょう？

人間関係や金銭関係のトラブルをきっかけに自殺を選んだ人がいるとしよう。その人の自殺を止めた人が「あなたが死ぬまで誰とも関わりを持ちたくないなら、それを保証します。あなたが金銭面で困っているのならいくらでも金を出します。だから死ぬのはやめてください」ならわかるんだけど。

さて。では私がもし自殺をしそうな人を見つけた場合どうしようか。

どうするのが正解なんだろう。でも事情を知らずに自殺を見過ごすことはできないような気がする。それは保身なのかもしれない。その人が実際に死んでしまったとき「あのとき、私が止めておけば」って思っちゃうのが嫌だから止めるのかな。それとも、心の底から止めたいと思うのか。

かといって、事情を聞いた上で「私にはどうにも出来ないことだから自殺してどうぞ」とは言えないしなぁ。

私も結局、無責任な人間なのかな。

難しいね。