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157 アメリカ人のルームメイトがホームシックに?

国内生でもホームシック?


娘のルームメイトのアメリカ人の女の子とは、何か揉めたりすることもなく、普通に仲良くなって楽しい寮生活ができたようです。

「きれい好きな子がいい」と希望を出しておいたとおり、ちゃんと片づけのできる子で。
ただ、日本人のように超きれい好きとかいうわけではなかったようで、かえって幸いでした。
娘の片づけ苦手なことがばれて迷惑をかけるんじゃないかと思ってましたが、アメリカ人のレベルではまあ普通の範疇だったのかもしれません。

(というのはこの数年後、卒業式に行って寮の部屋を見せてもらった時にわかったんですが・・・ それはまだまだ先のお話)


それはともかく、寮生活が始まってしばらくすると、予想もしない事態が起きてきました。
なんと彼女が、深刻なホームシックになってしまったというんです。

娘は高校時代に3ヶ月の留学をしていたりして、親元を離れて暮らすのには慣れていましたが、彼女はまったく初めてだったそう。

「毎日泣いてるんだよ。
どうしてあげたらいいかわからない・・・。」
と娘が困って、ちょくちょくLINE通話をしてきました。

留学生が異国でホームシックになるというのはわかるけど、同じ国内でも、親元を離れるとそんなにホームシックになるものなんですね。
留学生が国内生を心配するって、なんか反対みたいなんだけど・・・。


逆に留学生の方は、特にホームシックになる子はいなかったようです。
やはり海を渡ってくるには、相当の覚悟をして来てるからでしょうか。
ちょっとした語学留学じゃなくて、4年間異文化の国で暮らすんだから、それなりの覚悟が必要ですよね。

あまり裕福でない国や家庭から来ていて、4年間は帰国できないつもりでいる子もいたぐらい。
言葉についても、アメリカに来てから英語に慣れるとかじゃなくて、みんな母国ですでに英語を使い慣れているレベルなので、特に不自由する子はいなかったようでした。


ベッドキルトの贈り物。


ルームメイトが毎日泣いている間、娘もつらい日々が続きましたが、それは2週間ほどのこと。
やがて彼女もすっかり立ち直り、楽しい大学生活になったようです。

そして、ある秋の日、娘が寮の部屋に帰ると、ベッドの上にこんなものが置かれていました。

寒くなってきていた夜、まだ娘は冬用の上掛け布団を買っていなかったので、彼女の毛布を借りたことがあったそう。
そこで、これを娘にプレゼントしてくれたんです。

貼り付けてあった紙には、こう書かれていました。

「この間の毛布よりあったかいと思うから。
気に入ってくれるといいんだけど。」

ご両親とともに、彼女にはほんとにお世話になってしまって、ありがたかったです。


いろいろあっても、結局は楽しい寮生活。
そしてホームシックになるなんて、今にして思えば幸せな悩みだったんです。
大学寮で当たり前の平和な学生生活ができたのは、この最初の半年くらいだけだったから。

時は2019年。
半年ちょっとの普通の学生生活の中で娘が体験したことを、いくつか書いていきますね。


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