162 アメリカの大学で超優秀な学生の勉強法とは。
テキストを読んだことない!?
アメリカの大学の勉強は、本当に大変だって言いますよね。
日本の大学だと、とりあえず授業に出席して教授の講義を聞いてればいい。
テストは他の子のノートを貸してもらったり、先輩に聞いたりして要領よくこなすこともできる。
でも、アメリカの大学は、本当にしっかり勉強しないとついていけなくて、何を勉強するかというと、まず授業のための予習。
学期の初めに「シラバス」という授業の年間計画のようなものが発表されて、それを見ると、いつのどの授業のためにどんなテキストや課題図書を読まなければいけないかなどがわかるそうです。
前もって告知されているので、
「知らなかった」
「読む時間がありませんでした」
なんて言い訳は通用しません。
そもそもちゃんと読んでこないと、授業でのディスカッションに参加できないでしょう。
だから次の授業までに、何冊も本を読んで理解して、考えて、準備する。
そしてレポートを書く時は自分の考えだけで書くわけじゃないので、やはり何冊も本を読みこなしながら。
娘もものすごく大変だったそうです。
ところが、本当に優秀な子というのは、準備の仕方が違うんですって。
「テキストなんて4年間1度もちゃんと読んだことない、って言うんだよ!?」
テストが予想できる。
なんと授業の準備はもちろん、テストのためでさえも、テキストをいちいち読んだりしないんだそう。
「授業の中で、どの部分がテストに出そうかっていうのがわかるんだって。
だからそこだけを勉強するんだって。」
これは、日本の優秀な方たちなら
「うん、そうそう。」
って感じじゃないでしょうか。
テストに慣れている人は、どの部分がどんなふうに出るかというのが予想できる。
だから、いちいち全部を勉強するんじゃなく、効率よくポイントをつかんで勉強して備えることができるんでしょうね。
定期テストとか、テスト自体大学で初めて経験する娘は、攻略法なんてまったく身についていないので、驚きでしかなかったようです。
でも、日本の優秀な皆さんは、この点はすごく有利ですよね。
日本で嫌というほど培ったテスト経験が、そのまま役立つんじゃないでしょうか。
ただ、テストはまだしも、授業でいろいろな角度から掘り下げていくディスカッションは、テキストを読まずにどうやって??
一文を膨らませて発言する。
それは、授業の中でテキストのどの部分が議論のポイントになりそうか、という予測を立てるんだとか。
そして、そのキーとなる文章だけを読んで、自分はこの線で行こうと決めておく。
そのたった一文を、ディスカッションの中で膨らませて話すんだそうです。
娘はそれを聞いてびっくり。
あたかもすべて読んで、すべて理解しているかのようにものすごく上手に話すので、まさか一文しか読んでいないとは思ってなかったと。
すごいですね〜。
たぶん、優秀な子はもともと知識が豊富だからというのもあるし、論理を組み立てるのが得意だから、その場の話の流れに応じていかようにも論理を展開できるんじゃないでしょうか。
基礎的な知識さえ少ない娘には到底まねできないことでしたが、アメリカの大学を目指してらっしゃるような優秀な皆さんは、これも
「なんとなくできそう。」
って感じかもしれません。
何がポイントになるか、それを見極める力を磨いて、議論をリードするぐらいになれるといいんですかね。
って、私なんかまったく他人事ですが・・・。
ぜひテストだけでなくディスカッションでも、アメリカ人や各国の留学生に負けず、日本人の力を発揮していってくださいね〜!