175 3年生は1年間大学外で学んでもいい。
海外留学でも、国内留学でも。
コロナ禍で学生同士の接触もできない、不自由で孤独な大学生活。
そんな中で、娘には1つだけ希望の光がありました。
入学前から楽しみにしていた、この大学では3年生の時に大学外で学ぶことができる制度があること。
小さなリベラルアーツ・カレッジで、大学内でできることが限られている分、学生たちが外で実習していろいろな体験をすることにも力を入れています。
期間は数ヶ月から最大1年間まで。
国内の別の大学へ留学してもいいし、海外の提携大学へ留学することもできるそう。
そして、企業でのインターンシップをすることも可能で、その場合も3年生の単位として認められるということでした。
普通にキャンパスでの勉強を続ける学生、せっかくだから海外留学を考えている学生など、いろいろだったようです。
娘はもちろん、少しでもテレビや映画に関わる実習ができないかと考えていました。
ニューヨークでの研修プログラムに応募する。
大学では、そのために外部の機関と提携して、いろいろなプログラムを用意していたようです。
残念ながら、ハリウッドでのインターシップはありませんでしたが、娘が見つけたのは、ニューヨークでアート系のインターンシップをするというプログラム。
様々な大学の学生がそのプログラムに応募して、合格すると3年生の前期(8月末〜12月)に、希望するアート系の企業で実際に働くことができるそうなんです。
エッセイ(小論文)での審査となり、娘はさっそくそれに取り組んで、
「今エッセイ書いてるよ!」
と言っていました。
はたして合格してプログラムに参加できるのか、その場合いったいどんなところで働けることになるのか。
結果が出るまでは何もわからない状態でした。
大学の映画制作プロジェクト。
そして、もう一つ娘が見つけたのは、やはりニューヨークにあるアート系で有名なリベラルアーツ・カレッジの教授が主導する、映画制作のプロジェクトに参加するというものでした。
メジャー作品ではないけれど、それなりの規模の作品の制作に、こちらは3年生の後期(1月〜5月)、学生たちが実際に携わるというもの。
これもいったいどんな作品なのか、どんなことをどうやって行うのか、未知ではあるけどとてもおもしろそうなので、応募することにしたようです。
コロナ禍で先がまったく見えない状況の中、1年先の3年生がどうなるのか、これらが実際に行われるのかどうかもわかりません。
とりあえず応募して、とにかく早くコロナが収まってほしいと願うしかありませんでした。