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177 アメリカ人に興味を持ってもらうにはどうすれば?

アメリカ人学生は留学生に興味がない。


日本でも、大学に海外からの留学生がいたとしても、彼らと積極的に仲良くなろうと思うのは特別に海外に興味がある学生に限られるんじゃないでしょうか。
留学生と普通に友達になるってことは、ほとんどない。

「でも、アメリカの大学は学生の2割近くが留学生だっていうのに、個人的な交流がほとんどないなんておかしくない?」

そう思った娘は、何とか留学生に興味を持ってもらうための活動を始めることにしました。


まずは、流行りのポッドキャストで、留学生やその出身国を紹介する番組を制作。
それも、最初は留学生だけの出演だったのが、留学生とアメリカ人学生が対談する番組にしていったのです。

これは留学生の間では評判となって、「自分も出演したい!」と売り込んでくる子が多かったよう。
そして、この活動は大学からも賛同を得られて、必要な機材を購入する資金等を提供してもらえたようでした。

YouTubeも。


ただ、ポッドキャストは聞く人が限られているし、やはり肝心なアメリカ人たちには届かなかったので、そのうちYouTubeも始めることに。

ポッドキャストでは伝えられない、各国の料理を作る内容とか。
留学生とアメリカ人学生が、一緒にその料理を作るというものです。

娘のこの活動をおもしろがって、
「自分もやりたい。」
と制作に参加してくれる子たちもいました。

その1人がアフリカ、ガーナからの留学生のPくん。
彼はものすごく友達の多い、陽気な性格の子で、カメラの撮影から出演、友達を誘うなどいろいろ請け負ってくれたそうです。

最初は機器の使い方もよくわからず、娘の指示に従っているだけのPくんでしたが、だんだんと映像制作がおもしろくなってきたよう。
そのうち本気で興味を持って、なんと映画専攻になったようでした。


こんなふうに留学生たちの間では人気があったり、この活動をきっかけに仲間ができたりしていたのですが、肝心のアメリカ人学生の方は・・・。

ポッドキャストよりは評判がよかったものの、見てくれるアメリカ人学生は限られている。
むしろ興味を持ってくれるのは入学前の受験生などで、やはり在学中のアメリカ人は難しい。

どうすればいいのか・・・。


そんな娘が四苦八苦している中、大学は早めに秋学期を終えることを決め、11月末から1月の初めまで冬休みということになりました。

「やっと日本に帰れる!」


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