世界唯一のマージャン体験を求めて、栃木のフリー雀荘に行ってきたよ
おはようございます or はじめまして! izumickです。
普段はネットで「ちゅんま」(中国国際公式麻雀)ばかり打っているアラフィフ系男子です。若い頃は 1・1-3というレートのフリー雀荘のメンバーをしていましたが、結婚してからの15年間、フリーに行ったのは1回だけ、という絶食系でもあります。
そんな私が、どうしても行きたくなったフリー雀荘がありました。「千式整合麻雀」というルールのノーレートフリーです。「千式整合麻雀?聞いたことがない」というあなた、当然です。このルールで打ったことある人は世界で100人に満たないでしょう。ましてや、フリー雀荘なんて、世界中さがしてもその1軒しかありません。
しかし「千式整合麻雀」、物凄く面白そうなんです。お店のマスターが「いつでも誰でも気軽にふらっとお店に入り、好きなだけ遊んで帰る、そんなコンビニみたいなフリー雀荘」を目指して、そのために改良に改良を重ねているルールです。
※2020年10月現在、「千式整合麻雀」には「カンターン麻雀」という愛称が付いています。進化は止まりません。
私は今でこそTwitterによくいるクソリプおじさんですが、若い頃は誰も知らない麻雀ネタを求めてネット(主に2ch)をさまようウォーリアー(戦士)でした。世界で1軒しかない、面白そうなお店に行きたがるのは、戦士の宿業(サガ)です。住んでるのはサガ(佐賀)の隣の福岡県ですけどね。
ということで、折からのGoToトラベルブームに乗っかって、福岡から栃木県は矢板にある「健康麻雀ゆっくり」(店名です)まで、往復2400キロくらい旅してきました。
栃木=宇都宮=ギョーザ
福岡県民にとって、直行便のない栃木は外国以上に見知らぬ土地です。ソウルよりも遠いし、台湾よりも馴染みがありません。私が行ったことあるのは、鬼怒川温泉に湯西川温泉、日光東照宮、佐野厄除大師、那須塩原くらいです。意外とありますね (^_^;)
しかも目指すノーレートフリー雀荘「健康麻雀ゆっくり」があるのは矢板市。正直いって、何県にあるのかも知らない地名でした。福岡県から行くとなると…
・福岡空港から羽田まで飛行機
・京急で品川まで行ってJRに乗り換え、湘南新宿ラインで宇都宮まで
・宇都宮から更に、東北本線で30分
といった感じです。
ん?宇都宮?私、宇都宮は行ったことないんですよね。ギョーザの街ですよね?じゃあ途中下車して、ギョーザで精力を付けてから、久々のフリーに挑もう!ということになりました。
事前に、いのけんさんという麻雀ブログの偉い人(土地勘がある)に「宇都宮でギョーザのオススメ教えて下さい!」とリサーチしたところ「どこでも大体美味しいから、駅前のどこか適当に入るといいですよ~(大意)」というテキトーな回答が。私が「博多ラーメンのオススメ教えて下さい!」って聞かれた時の回答と全く一緒です。俄然期待が高まります。
当日の朝寝坊して、搭乗口までダッシュして、羽田に着いて、品川→赤羽と乗り換えて、やってきました宇都宮。
ガラガラの福岡空港国内線のりば
ボーディング・ブリッジの物寂しいTOKYO2020
ペットボトルのフタで出来てました
昔、私が勤めていたお店の元系列店。宮の橋店と宇都宮店があったはず。
宇都宮城の跡
たぶん樹齢300年以上は経っている銀杏の大樹
……すみません、ギョーザの写真はありません。
何となく、宇都宮駅に着いた時、お腹がギョーザ気分じゃなかったんですよね。ギョーザなら、去年台湾の夜市で食べた鍋貼(焼き餃子)が本場の味で美味しかったし。ていうか、どの店もこの店も、行列がいっぱいだったんですよ。並んでまで食べるご飯じゃなくありませんか、ギョーザって?
ということで、宇都宮市で一番魅力的なお店はこれでした!
日本一の大福!マジか!? 食べたい!!
しかし、近づいた私に電流走る!なんと、ショーケースに大福は売ってなかったんです。意味わかんないです。宇都宮の人は平気なの?
空腹と不安を抱えたまま「健康麻雀ゆっくり」へ
そんなこんなで、2時間以上スーツケースをガラガラ言わせながら宇都宮をうろうろして、食べたのはソフトクリームだけでした。旅に出ると、そうなりますよね。気合が空回りして、あれも違う、これも違う、私は何を求めて街を彷徨っているのだろう、本当の幸せはどこにあるんだろう、って考え込んで。ミドルエイジ・クライシス(中年の危機)です。
空腹を抱えながら電車に乗り込んだ私に、もう1つの重荷が。実は、久しぶりのフリー雀荘で心はドキドキなのです。「健康麻雀ゆっくり」が先ヅモ先切りアリの場末だったらどうしよう。常連さんがみんな新奇ルール好きのイキリオタクだったらどうしよう。ゲーム代は1ゲーム150円と安いけど、ドリンク代が10,000円のボッタクリだったらどうしよう…
何より、私の正体が知られたらどうしよう。知的で小粋なエスプリ(ダジャレ)を披露するナイスミドルとしてTwitter上のキャラを作ってきたのに、実際に会ってみたらこんなおじさんで幻滅されないだろうか。福岡から栃木まで打ちに来るキモいクソリプおじさんと思われて、入店した瞬間に卓割れしたらどうしよう…
初めてのフリー雀荘に行く時って、そういう不安が頭から離れませんよね。良い麻雀を打って、所作もよどみなくマナーよく、そのグループに認められたい。理不尽な仕打ちを受けたくない。可愛い女の子がいたら連絡先を交換したい。そんな気持が空回りして、失敗した経験は何度もあります。
そんな私の心を知らぬげに、電車は関東平野を矢板に向けて一直線に走ります。九州と違い、東南西北どちらを見回しても山のない、のっぺりとした大地。自分がどこにいるのか分からなくなり、覚えず身震いをしたところが、目的地・矢板でした。
そして、そこで私を襲った、「健康麻雀ゆっくり」のオンリーワンな体験とは…
次回「世界唯一のマージャン体験を求めて、栃木のフリー雀荘に行ってきたよ」後編へ続く。
健康麻雀ゆっくりの外観。
※お店の写真は全て、「健康麻雀ゆっくり」さんと、初心者向けの麻雀サークルを新潟で開催している、「NKCぴんふさん」からお借りしました。
ぴんふさんはyoutubeチャンネル「NKCぴんふ」でも、沢山の楽しい動画を公開しています。