１６．決断

過去の恋の相手と、朝まで飲んだあの日から、それまで以上にやりとりをするようになっていた。

一方でレンとは、相変わらずの毎日を過ごしていたけど、なんとなく連絡する頻度は落ちていた。

レンは相変わらず、私のことを彼女とは言わないし、もちろん将来のことも話さない

けど、ほぼ毎日会う。

こうゆうの、どんな関係って言うんだっけ。。。？？

そんな風に考え出していて、だいぶ冷静になっていた。
そこに現れた過去の恋の相手と急接近して、なんだか気持ちが揺れていた。あの日以降も、何度か二人で食事したり、彼の友達カップルとバーベキューしたりした。

そんなことをしているうちに、確実に私の気持ちは過去の恋の相手へとまた傾いていた。

そして、レンには、「結婚したいから、将来の話しをしてくれないのなら別れる」と別れ話しをして別れた。

他に気になる人ができたとはいえ、レンと別れたその日はやっぱり落ち込んだ。

結婚できそうな相手を選ぶべきなのか、気持ちが動く相手を選ぶべきなのか。そう考えた時、過去の恋の相手はなんとなく、結婚できそうな気がするし、なんだか気になってきた。レンは、凄く好きだけど結婚はできなそう。そんな事を考えていて、よく分からなくなってきていた。
でも、結婚できそうな相手はレンではない気がして。
レンへの思いを手放す事にした。