11. ダブルデート
レンと別れた数日後、亮から誘われて、バーベキューに出かけた。
行った先には、亮の友達カップルが居て、2組のカップルのダブルデートのような空気感になっていた。
私はその時点ではまだ、亮と付き合っているわけではなかったけど、なんとなく、空気的に恋人みたいな感じがして、めちゃくちゃ楽しかった。
私は亮以外の2人とは初対面で皆年上で、少し緊張していて。亮の友達が気を使って、私に色々話しを振ってくれたりしていた。
彼のテリトリーに入れてもらえたような気がして、嬉しかった。
そこに居た4人の中で最年少の私は、亮の顔を立てたい一心で、張り切って後片付けやら何やら動いた。その日の夜、亮からは
「後片付けとか色々、してくれてありがとう。」
と、メールがきていた。
この時点で私は、レンとは別れているので、誰への後ろめたさもなく、シンプルにただ、亮の事が好きだった。
その日以降、亮と頻繁に連絡を取り合うようになっていた。用事なんてない、内容もない、私通信ばかり。
とにかく何でも良いから理由をつけて亮と連絡を取りたかった。
彼と繋がっていると、思いたかった。
そして、彼もそれに応えてくれていた。出会った当時では考えられない彼の変化がめちゃくちゃ嬉しかった。
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