この記事に目を向けてくださり、ありがとうございます🌿
BeautyJapan中部NEO
初代ファイナリストの副島和泉と申します。
私は、「和泉」という名前のルーツを求めて、
15年間、平安時代の歌人「和泉式部」という女性の研究をしていました🏫
今は、百人一首や歳時記などを通して、古典の魅力をお子様やママたちに伝える活動をしています🌿
最後までお付き合い頂ければ嬉しいです❣️
ユメを語り誇れるワタシへ💎✨
この言葉は、「中部NEO大会」の目指す女性像です。
第2回目のアカデミー
(6/26 於:浜松・一条タワー)が終わり、
最後のアカデミーを迎えるまでの今、
改めてこの「ユメを語り誇れるワタシ」とは、
どのような女性なのかを考えてみたいと思います。
子育てや古典に携わる観点から、
また、BeautyJapanで学ばせてもらっていることなどをもとに、思いを綴らせて頂きます📝
正しい日本語が、思いを正しく伝えるとは限らない🍓
私には、小学生の男女の子どもがいます。
2人ともおやつにクレープを食べるのが好きです。(私も🥰)
前回も書かせて頂いたのですが、自宅近くのクレープ屋さんを知って以来、ハマってしまいました。
生地のモチモチ感、店員さんの雰囲気がとっても気に入って、下校後のおやつの定番になりました。
このクレープ屋さんに初めて訪れた時、壁に貼られたメモ用紙を、子ども達が食い入るように見始めました。
「お母さん、この紙は何?」
小2の息子が尋ねました!
「クレープを食べた感想を書いたものだよ」と答えるやいなや、
「僕も感想を書いていいですかー?」
と、店員さんに話しかけていました。
娘も、「私も書きたい!」と言って、2人で書き始めました📝📝
これには、驚きました‼️
感動したことを言葉にして伝えたいんだ‼️
宿題に取り掛かるのは苦労しても、
こうして自発的にペンをとることがある‼️
親バカかもしれませんが、息子のこの光景に、涙らしき熱いものが目にいっぱいになりました。
以来、お店を訪れるたびに、感想シートを書くようになりました📝
娘は、毎回、普段友達に手紙を書くようなイメージで、イラストを交えたり、丁寧に書いています📝🎀
一方、息子は、たまに職業欄を「高校生」と回答したり、日付に自分の誕生日を書いたり、事実とは異なることを記入していました📝
何回か「んん??本当??」と指摘したのですが、途中から、息子なりに、持ち得る限りの表現力で、「ありがとう」や「おいしい」などの特別感を伝えようとしていることに気が付きました。
知っている言葉を使い、工夫を凝らして、最大限のパフォーマンスを感想シートの中でしていたのです📝
これを目の当たりにして、
「正しい日本語が、思いを正しく伝えるとは限らない」
ということを、教えられたような気がしました。
子ども達の実感は、これまで体得してきた語彙とどれくらい結び付いているでしょうか。
もしかしたら、言葉にできない感情を、既成の言葉に当てはめてはいないだろうか。
手垢のついた言葉を使うことに慣れさせて、独創的な表現力を抑えてしまってはいないだろうか。
自身の子育てを省みながら、
これは、子どもだけでなく、私も同じではないかと思い至りました。
では、どうしたら、「心の本当」を、限られた語彙の中から伝えることができるのか。
反対に、子ども達の「心の本当」は、どのように掬い取れるのか。
このことを考えた時、子ども達がお世話になった幼稚園の先生方のことを思い出しました。
先生方は、子ども達のうまく言葉にできない「心の本当」を、優しく掬い取り、一人一人と向き合い、私達母親に伝えてくださっていました。
そこには、難しい言葉など必要ありませんでした。
毎朝、「おはようございます」と迎えてくださる笑顔、
「大丈夫だよ!」というお声がけ、
誰も見ていないことを見ていてくださる安心感、
園生活を通して、日々、先生方は子ども達に愛情や思いやりを与え続けてくださっていました。
だから、だからこそ、子ども達も私も、先生方の存在を「心のふるさと」のように感じているのでした。
やや飛躍した発想かもしれませんが、
これは、とても和歌の世界観に似ていると思いました。
「あはれ」のバリエーション
和歌は、5・7・5・7・7のリズムに言葉を乗せた、日本独自の詩の形です。
このリズムさえ守れば、基本的には何をしてもOK!ということになっています。
敬語も謙譲語もありません。
「あなたのことが大好きです!」
この気持ちを相手に伝えるために、50枚の手紙で言葉を尽くすこともできます。
しかし、わずか31文字でも、「心の本当」を届けられる。
それが和歌ではないでしょうか。
そう考えた時、和歌の世界観と子ども達の言語感覚は似ていますし、「心の本当」の濃度は、言葉が少ないからと言って薄いわけではありません。
むしろ、一つ一つの言葉に「心」が密集していると言えます。
『和泉式部集』という、和泉式部の歌が集められたものの中には、次のような歌が収められています。
あはれあはれあはれあはれと
あはれあはれあはれ
いかなる人を言ふらん
(「かわいい、いとしい、胸がつまる、かわいい」と、あなたはいったい誰のことを言っているの?さみしいわ、かなしいわ、泣けてくるわ…)
この歌には、「あはれ」という言葉に、意中の男性が他の女性を愛おしむ感情と、それを知って嘆く作者の感情が集約されています。
「あはれ」という言葉の意味を最大限に活かし、その意味のバリエーションに、恋人への複雑な感情を乗せているのです。
これは、例えば「ありがとう」という言葉を初めて覚えた子どもの言語感覚と似ているのではないでしょうか。
・使いたかったボールを、友達が譲ってくれた時に「ありがとう」
・ドッジボールで、外野にボールをパスしてくれて「ありがとう」
・ケンカしている姉が、夕食だと呼びに来てくれて「ありがとう」
・行きたかったスカイツリーに、連れて行ってくれて「ありがとう」
・コンビニの店員さんに「ありがとう」
息子に尋ねた「ありがとう」だけでも、様々な場面で「ありがとう」を使っているようです。
同じ「ありがとう」が、その時々の「心の本当」を届けています。
和歌も、ひとつの言葉を通して、それを採択した人達の「心の本当」を掬い取っていくものではないかと思っています。
目の前の人の感情すら理解できないのに、時代を隔てた人の心が、たった31文字で理解できるのか。
とは言え、やっぱり、和歌は難しい!
子どもの感情を理解するのだって、日々わからないのだから…!
この記事を綴りながらも、そんな本音がポロポロと出てきます。
さらには、自身の感情さえ、自身でわからないことも多々あります。
だから、和歌なんて!
こうした本音に応えてくださる和歌の手引きが、
『【うた】をよむー三十一字の詩学ー』
(三省堂、1997年)
です。
上に掲げた見出しは、
この本の共著者の渡部泰明先生の言葉です。
渡部先生は、
そうした根本的な疑問から出発することによって、はじめて人の心がわかる気にさせる〈うた〉の不思議な力に正対することができるのだろう。
と仰っています。
和歌には、人の「心の本当」を届けることを可能にするカラクリがある!のです。
それが、例えば息子の場合は、クレープの感想シートの日付を自身の誕生日にして、誕生日ケーキのような特別感だということを表現したり、
小学2年生ではなく、「高校生」だと偽ることで、高校生になっても食べ続けたい味なのだということ伝えられる、と考えたのではないでしょうか。
では、和歌のカラクリとは何か。
息子の感想シートのように独りよがりであっては、なかなか理解しづらい。
そこで、枕詞、序詞、掛詞などといった"修辞"が生まれた、と思っています。
七夕の短冊に願いを書く横で🎋
「ユメを語り誇れるワタシへ💎」
この言葉を私自身に置き換えた時、
和歌や古典が、千年以上も人の「心の本当」を届けてきたものだということを伝えていきたい。
それを一人でも多くの人に共感してもらい、
「心の本当」を届ける方法をその人の日常に変換していってもらいたい。
心の通った会話ができる仲間を作りたい。
その未来を確信しています!
この確信の根拠には、私たちファイナリストを支えてくださる中部NEOの運営スタッフの方達同士の、また私たちとの信頼関係があります。
私も、一年後、こうなっている✨
こんなイキイキとした表情で、夢を叶える女性達を支える側になる✨
今日、子ども達が短冊に願いを書いている横で、そう思っていました。
🌿「心の本当」の届け方🌿
最後まで読んで頂き、ありがとうございました💎
BeautyJapan中部NEO
初代ファイナリスト副島和泉
🌿🌿🌿🌿🌿🌿
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