【オススメしたい1冊】鏡の法則〜人生のどんな問題も解決する魔法のルール〜
野口嘉則(のぐちよしのり)著 より
【ストーリー】
人は鏡を見ることで、「今日は顔色が悪いな」とか「髪型が乱れている」とか、自分の姿に気づくことができる。現実に起きることは一つの結果であり、結果には必ず原因がある。その原因は自分の心の中にある。
この本のストーリーで、息子がいじめられていて、それを自分に相談してくれないことを主人公は深く思い悩んでいる。
その現実に問題があると思っていた彼女。ところが、彼女自身の心の中にある根本的な人生の問題「父親との関係性」に向き合い、解決したとたん、息子へのいじめも自分に対する息子の態度も解決されていく。
それは、彼女が思い悩んでいた「息子が自分に何も相談してくれないという親としての辛さ」は、長い間、父親が自分に対して抱いていた辛さと同じだったと気づき、彼女自身が「被害者」であることをやめ、感謝の気持ちを持てる自分に変化したから。
目の前に起きている出来事は、すべて自分自身の心の中を映し出した鏡のようなもの。不満を口にして周りに変化を求めるうちは、何も変わらない。自分自身を変えることだけが、目の前の現実を変えることにつながる。
主人公を自分に置き換えてみると、鏡に映った自分に気づく。
それに気づいたら、今すぐに実践できる、自分自身と相手を「ゆるすための8つのステップ」を実際にやってみてほしい。
【この本から学ぶ法則】
必然の法則...人生で起こるどんな問題も、何か大切なことに気づかせてくれるために起こる。そこに解決できない問題はない。
鏡の法則...私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡である。
不満をたくさん抱いていれば、その不満を映し出すような人生になり、感謝の想いをたくさん抱いていれば、感謝に囲まれる人生になる。自分が思い悩んでいる時、自分も誰かを同じように思い悩ませている。
【つまり】人生は自分の心の波長にぴったりなことが起こるようにできている。ということは、なりたい姿、在りたい自分の波長に自分の心を合わせていけば、人生をコントロールできる。
【ゆるすための8つのステップを終えて】
友人と、家族と、仕事場の人たちと、人間関係の上でいつも悩んでいるのは私だけではないはずです。どうして私には次々と苦しいことやトラブルが起きてくるのか、いっそ神も仏を恨んでやる〜なんて思う時もありますよね。。
でも、それがもし、乗り越えられるとわかっていて、その先にひとつステージを上がって成長した自分がいるなら。今よりもっとラクにいきられる自分がいるとわかっていたら。誰かのせいにするよりも、状況のせいにして考えないようにするよりも、今、その問題と向き合ってラクな自分を手に入れたいと感じました。だから、本にある通りに8つのステップを実践してみました。
この本で紹介されている「ゆるすための8つのステップ」は、自分の感情と向き合い、心の奥深くにあるけどいつもは忘れてしまっているわだかまりを溶かすような作業。どうしても許せない、この人とうまくいくことなんて到底できない、と思っていた人へのモヤモヤをきっかけに、自分の心のお掃除をするようだと感じました。
わたしは1日で8つのステップを実践してみましたが、泣いた、泣いた。自分の感情、相手がした嫌だったこと、どうすればよかったのか、などを紙にとにかく書いていきますが、書くことでわたしの中にずっと残っていたカタマリが、体の外へ吐き出されたような感覚になります。とは言え、最初から「心の底から許す」なんて出来ない。ステップにあるから、感謝を述べているけど口だけ。本当にそんな感じです。
ところが、感謝の言葉を唱えているうちに、別の感情が湧き上がってきます。私の場合は、なんだ、もしかして相手もこんな気持ちになったことがあったのかな。とか、ずっとお互いを傷つけ合ってきたけれど本当はお互いにとってどうでもいいことだったかもしれないな。どうしてこんなに悪い方に捉えていたんだろう、とか。そうなると、今度は相手に今まで素直になれなかった申し訳ない気持ちや、きっとわたしの為に相手がしてくれたであろうこと、が想像できて感謝の思いが出てきます。不思議な感覚です。
結果、わたしが10数年にわたって、「どうしても本心が言えない」と思っていた相手に自分の想いを素直に伝えることができました。この本にも書かれているように大切なのはここからだと思います。この感謝の気持ちを持ち続けること。感謝の気持ちを持てる心の状態でいること。続けるかどうかはわたし自身にかかっています。
それでもこの経験をきっかけに、確実に、わたしと相手の関係は変わってきています。わたし自身の心の在り方が変わりつつあるのかもしれません。もし今、何かに悩んでいるなら、相手がいるからどうにもできないと感じているなら、一度、本気でこのステップをやってみてください。たとえ相手に受け入れられなくても、いいんです。行動することで自分の人生の責任を、自分の手に取り戻すことができるのですから。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?