【乱読一考】体の中で何が起きてるの? セス/カタカムナ/ブルース・リプトン/体内細菌 『セスは語る 第2章 わたしを取り巻く環境、仕事、活動』
セスとは誰か
この本の筆者であるセス、というのは、米国作家ジェーン・ロバーツというチャネラーを通して言葉を語った「人格を有するエネルギー存在」(自称)です。1970年代に発表されて以来、チャネリングの本の元祖として知られていて、内容が濃く、しかも大量です。
そこには世界の構造・信念が現実を作り出すこと・感情の役割・輪廻転生など様々なことが書かれているらしいのです(←まだ読み始めたばかり)。
チャネリングというのが本当かどうか、セスというのはどういう存在か、ということは私には分かりません。おそらく、死ぬまで分からないか、死んでも分からないと思います。しかし「本当だと仮定して」何を語っているのか知りたい、というのが、私がスピリチュアル本を読むときに共通する態度です。
今日は、『第2章 わたしを取り巻く環境、仕事、活動』読んでいて、「おお!」と思ったところをご紹介します。
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ご紹介するのは、思考がどのように肉体を変化させるか、というところ。引用します。
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意識が「形」を作る。
内的思考が肉体を作る。
これははるか昔から、特に東洋では言われてきたことだと思いますし、今は多くの人によって語られていますが、この本が出版された1970年代には、大方の人には「何たわごと言ってるんだ!??」と思われたんじゃないかと思います。
カタカムナ との関連
私がここを読んで、まずひとつめに考えたのは、カタカムナ の考え方。カタカムナ では、全ての物質はヒトツカタと言って、大きいものも小さいものも、全てが同じ原理でできており、ただそれぞれが歪みを持っているために、違う形で現れるというものと言っている、と理解しています。
そして、その現れは、ある解釈によると、アマハヤミと呼ばれる超高速で行われるということ。光よりも早く、計測不可能な速さで行われていると考えられているようです。
この現れのもとになるものが、全てのエネルギーの元となっている「カ(か)」で、それと思考との繋がりがあるならば、まさにこの文章の言っていることに沿っています。
ブルース・リプトン博士の研究
もうひとつは、米細胞学者ブルース・リプトン博士の研究。著作『「思考」のすごい力 心はいかにして細胞をコントロールするか』で知られるリプトン博士は、細胞ひとつひとつが常に自分の環境をモニターし、そこで得た情報に基づいて行動をしているという研究結果を発表し、私たちの思考が「情報」を提供することができるとしています。
リプトン博士の研究は、実際に細胞を観察した上での発表、というところが肝。年代的に、「セスが語る」も読んでたかもしれない、と思います。
こうしたナノレベルの科学は、まだ理解が始まったばかり。でも、私は自分が乳がんになったときに、こういう映像を見てました↓
こんなことが実際に体内で起こってるんだ!ということを意識すると、自信を持って「さあ、もっと頑張って、がん細胞にはお引き取り願おう」と自分の体に言えると思ったんです。
体内細菌
さて、細胞内に「思考」が変化を与えることができるとしても、待てよ、人間の体内にあるのは、体内細胞だけではありません。最近の研究によると、人間の体のおよそ6割は、体内細菌。細胞数よりも多いのです(最近までは、実は細胞の10倍と言われていた)。
なので、この体に住んでいる「違う生物」たちにも、「思考」は影響を与えうるのでしょうか? コミュニティを作っているわけだから、与えると考えるのが自然でしょうが、どういう形で?
謎はますます深まるばかりです。
内なる体験が容姿に反映!?
が、世界には「何かを知っているらしき人」がいて、その人たちが年齢に関係なく、輝いて生き生きしているのを見ますよね? 例えば、ダライ・ラマ法王14世、先日お亡くなりになった禅僧ティク・ナット・ハンや瀬戸内寂聴さんなど。これは、内的な体験によって、微妙なあやが肉体に現れてきたからかなあ、などと思うのです。
そんな偉い人じゃなくても、「あれ、何か見た目が変わった?」と思ったら、その人の人生に大きな出来事があったということは、身近に体験していると思います。それも、同じ形で理解できるのかもしれません。
「何スピなこと言ってるの?」と言う人もいるでしょうが、様々な文献・ソース・科学的知見から、私たちの意識と肉体の関係がさらに見えてくると、私たちの世界観も完全に変わるかもしれない、と思っています。