見出し画像

「少女革命ウテナ」が好きな理由

ウテナ・・。いつの頃からか私は「少女革命ウテナ」という作品にハマった。
音楽もそうだし何より世界観・・・
場面場面で繰り出す「間」というものが絶妙で、幾原監督の感性が好きなんだと思う。

もう何度も何度も見て、DVDも持っているが、飽きない。

登場人物たちの心理描写、言葉だったり・・・
一番好きなのは「有栖川 樹璃」というキャラがいるのですが、樹璃は律儀でしっかりしてなんでもこなせる完璧な女性・・・でありつつも、心では同性の後輩を想っている女性・・・
つつがましく、「自分はただ想うだけ」と決して欲を見せない。
時々見せるあどけない表情の後輩に「ドキッ」としたり、
そしてその後輩は性格が悪い所謂「ビッチ」
そういう「樹璃」の想いを知りながら掌の上で転がすように樹璃を扱い、
樹璃を横目で見ながら男とキスをしたりする。

そんな描写が幾原監督はとても上手いと思う。
ほんとにね。うまいのよ。

主役のウテナの事も好きだ。まっすぐに王子様になりたいと思っている。
途中で「女の子」になってしまうウテナだが、また『王子様になりたいウテナ』に戻ってくる。

ひょんなことで守ることになってしまった「姫宮アンシ―」は
ウテナにとって最後にはかけがえのない大事な存在となった。

アンシ―にとってもそれは同じで、毎日色味も感じずに生きる、この世界が「全て」だと思っていた。
機械人形みたく全て「同じ色」に見えていた世界に、ウテナが変化をもたらした。『色』を『感情』をウテナはアンシ―に教えてくれたのだ。

この物語はウテナが主役ではあるけれど、『アンシ―』が人間としての感情、自分の尊厳、様々なものを取り返してゆく話だと思っている。

だから『少女革命アンシ―』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?