美味しいものを食べて、話しはそれから。
「Stay home」という言葉がテレビから繰り返される中、私はひとりぽつんと、
3密には程遠い、臨時休業中のナインギャラリーにいます。
ここのところ毎日家に閉じこもり、出かける時は自家用車での移動が増えた。
今日はギャラリーに所要があり、上手いとは言えない運転で外苑前までドライブ。
父からの譲り受けた自分に不相応な(大きさの)クラウンは、青山の狭くて混み合う細道を走る時、いつも少しドキドキする。
それでも緊急事態宣言の効果もあり、ここ最近では一番といっていいくらい人通りが少なくて、ちょっと気が楽だった。気が楽なのはお天気も良かったからかな🌸。
予定されていた展示はひとつ、またひとつ、半年以上先への順延が決まっていく。
ギャラリーという空間は、お客様がいて初めて成立するエンターテイメントスペース。関わる方の心身の安全と健康なくして、エンターテイメントは成立しないと思っている。苦渋ではあるけれど、最善の決定だと思っている臨時休業。営業再開予定の5月の公募展は今後の動向を見て柔軟に対応していかなければな、そんなことを考えながらこのnoteを書いています。
さて。
ナインギャラリー、去る3月30日、静かに1周年を迎えました。
本当はいつも応援してくださっているお客様へのイベントやサプライズを年始から準備していた。だけど、このご時世のいろんなリスクを考え、2月の中旬には中止に向けて舵を切りました。なので1周年の当日は、1年間たくさんの展示でみんなを楽しませてくれたギャラリー空間をねぎらって、大掃除の一日に。特に「この床が決め手です」と展示を決めていただいた方もいる好評の床材。無垢木なので掃除が難しいのだけれど、ネットで無垢材の掃除の仕方を調べてひとマスずつ丁寧にお掃除をしてピカピカにしました。(まだ全マスは終わってませんw)
今、緊急事態宣言が出されて、人との接触を「最低7割、極力8割」減らしていこうという動きが7都道府県および日本全国で行われている。
強制されなくたって、日本人はきっと終息に向かって協力できると信じている。でも、緊急事態宣言が解除されたからといって、翌日から急にコロナがなくなるわけではない。その頃にはまだワクチンも完成していないし、インフルエンザのように夏になったら収束するのか、というのも誰も予測がつかない。ワクチンができてコロナが終息しても、もしかしたら数年後、また未知のウイルスが私たちの生活を脅かすかもしれない。そして何より、みんなの心が元気になってくれるのに、少し時間がかかると思っている。それでも経済はまわしていかなければならない。
既存の価値観はもう戻ってこないかもしれない。
最近zoomでのオンライン飲み会が人気だそうで、社会は分断され人は孤立されていくけれど、人はやはり人とのつながりを求めるものなんだな、としみじみ。
今はオンラインだけれども、早くオフラインでコミュニケーションが取れるようになる日がくるといいな。
ギャラリーが再開した時には、感染拡大に最大の注意を払いながらオフラインで思いっきり楽しんでもらえるよう力を尽くしたいと思っています。
そして、これからのナインギャラリーは新たな価値観を生み出せる場所になるよう心を尽くしたいと思っています。
私がたくさんお世話になった写真業界。たくさん支えてもらったアート。
私にできることは何か、日々頭がちぎれそうなくらい考えている。
変化に適応するのは結構得意。
まずは美味しいものを食べて、たくさん笑おう。話しはそれから。