【2024年9月】ブラック・クィーン🍇の収穫 in シャトー勝沼
こんにちは👋
普段『小説家になろう』や『カクヨム』でWEB小説を書いている、泉きよらかと申します。
先日、私は山梨県甲州市勝沼にあるシャトー勝沼さんに伺って、ワイン用葡萄の収穫をさせていただきました。
このnoteでは、その際の様子をシェアしたいと思います!
🤔 なぜ、葡萄の収穫に?
ずばり、取材のためです。(と格好つけたものの、ほぼプライベートです)
現在『小説家になろう』などで連載中の拙作、「祖父母をたずねて家出兄弟2人旅」で、葡萄の収穫やワインの醸造を書いております。
書籍などで仕入れた知識のみで書いてはみたものの、やはり体験に勝るものはない……ということで、このたび収穫を体験してみることにしました。
🎽 服装
まだまだ強い秋の日差し対策も必要ですが、虫(蚊・コガネムシ・蜘蛛など)が想像以上にいます!
「肌は一切露出しない」を原則に、服装は選ばれた方が良いです。
帽子 :つば広で、首の後ろまで隠れるようなもの。風で飛ばされないように、あご紐付きだとさらに⭕️
タオル:汗拭き&虫除けで、首に巻くのが⭕️
シャツ:虫が寄ってくるそうなので、黒系は❌
アームカバー:日焼け予防&虫除け。UVパーカー等でも⭕️
ズボン:虫除けに長ズボンか、レギンスを履くのが⭕️
靴 :あれば、作業靴・トレッキングシューズ・サファリシューズが⭕️。最低でもレインブーツ。畑は下草で歩きにくかったり、滑ります。靴下も忘れずに!
手袋 :軍手よりも、防水の作業手袋やゴム手袋が⭕️。葡萄で指先が紫色に染まります。
ポーチ:貴重品管理用に、ウエストポーチやサコッシュが⭕️。荷物はまとめて一室で管理、ということもあるので。
レインコート:上下別が⭕️。多少の雨なら収穫するそうです。
服装のほか、水筒・塩分タブレット・ごみ袋・虫除けスプレー・ウェットティッシュ・着替えはあると良いです。
📍 場所
シャトー勝沼主催のFarm to Bottle 「ぶどう作り体験プログラム」に一日だけ参加をしました。
畑での収穫+ランチ会(ワイン🍷飲み放題)+お土産付きで、5,500円(税込)のプログラムです。
「東京から日帰りで行きやすいワイナリー」をお探しの方は、勝沼ぶどう郷駅周辺おすすめですよ!
🍇 葡萄品種
当日収穫したのは、黒葡萄品種「ブラック・クィーン」です。
実は、私は今回初めて知った品種でした……!
収穫中、「味見していいですよ」とのことだったので一粒二粒食べたのですが、とっても甘くて味が濃く、後味はしっかりと酸っぱかったです。
糖度としては21度くらいで、この酸味が良いワインになるのだと、社員の方からお話がありました。
(収穫前のマスカット・ベーリーAも味見をさせてもらったのですが、甘くて美味しかった!)
🗓 当日の流れ
10時:現地集合〜控室で着替え
10時30分:圃場(ほじょう)に歩いて移動→収穫開始
12時30分:収穫終了→控室に戻って着替え
13時:ランチ会開始
15時30分:ランチ会終了
💬 体験してみた感想
午前:収穫編
指先が紫に染まる
台風10号の影響で、ブラック・クィーンは裂果(玉割れ)※1 が多くみられました。(雨避けのための傘かけをしていなかったところは特に)
シャトー勝沼さんは葡萄をすべて手摘みしていて、そのまま圃場で一次選果をしています。ひたすら、裂果などを手で取り除くのです。
さらに、持ち帰った葡萄は選果台で二次選果 → 午後には搾汁というスピード感! ワイン作りへのこだわりと愛がすごいですね。
手慣れている方はとても早く的確ですが、私は初心者。速さよりも丁寧さを心がけて作業しました。
結果、2時間で3箱分は収穫できたかと思います。収穫後はすっかり指先や爪の間が紫に染まっていました。(一日〜二日で落ちるのでご安心ください)
こういった手間暇が、美味しいワインに繋がるのですね。今後、より一層ワインを美味しくいただけそうです。
体のあちこちが筋肉痛に!
首に紐をかけ、1.5kgの背負子(四角いコンテナ)を前にぶら下げて収穫します。
葡萄10kgをひと単位で計算をしているので、背負子を含めて最終的には11.5kgの重さがずしっと首にかかるのです。これが本当に重くて痛い。
さらに、棚栽培の葡萄に腕を伸ばし、下草や選果した実が転がる足元(しかも、結構な傾斜あり)を歩くので、想像以上に長時間無理な姿勢をとっています。
翌日以降、運動不足も相まって、つま先・ふくらはぎ・腰・肩の筋肉痛が凄まじかったです。
ずっしりとした実りの重さ
左手で葡萄の房をしっかり掴み、右手で軸を切るのですが……女性は片手だと重くて落としそうになると思います。(私も、実は二回ほど落としてしまいました……)
傘かけをしていた健全果 ※2 ばかりの房の重みは、本当に感動します。
ずっしり、ぱつぱつ。惚れ惚れとした立派さです。
だからこそ余計に、「玉割れが多いなあ……」と呟きながら収穫していた社員の皆さんの気持ちが察せられます。
※1 : 大雨の後の晴天で、急激に水分を吸いすぎた葡萄の実が裂けてしまうこと
※2 : 病害虫の影響を受けていない、均一に熟した状態の果実のこと
午後:ランチ会編
ワイン飲み放題……!?
2時間収穫作業で体を動かした後の、昼食とワイン。最高でした。
ランチボックスの美味しさもさることながら、スパークリング・白・赤・デラウェアの四本を心ゆくまで堪能できました。
ワイン好きの私は最終的に、グラス7杯ほど飲んだ記憶があります。本当に美味しかったです。汗をかいた体に染み渡りました。(熱中症と酔いすぎにはご注意ください)
さらには、お土産に白ワインのボトルを1本も……!
「こ、こんなにたくさんいただいても良いのですか?」と不安になる程、コスパ最強としか言いようがない大満足のプログラムでした。常連になります。
▼ ワイン🍷のラインナップ
ワインを飲み慣れない人でも美味しくいただける、デイリーワインに最強な一本。お中元などの贈答用にも⭕️。
飲ませていただいたのは、発売前の2024年デラウェアでした。ラベルがおしゃれで、女子はラベル買いしそう……! 食後のデザートワイン向けです。
アンサンブルの白と赤。シャトー勝沼の会長が描かれた油絵を、ラベルにしたそうです。素敵ですよね。
赤は果実感があって、軽やかで飲みやすく感じました。
個人的には今回飲ませていた中では、一番アンサンブルの白が好みです……!
一期一会
ランチ会の座席がたまたま社員の方々と近かったため、いろいろなお話を聞けました。
Farm to Bottleの年間パスポートのこと・この時期は朝の6時から収穫作業なこと・とにかくに葡萄を酸化させないように気をつけていること・加糖のお話・温度上昇で今年は巨峰に色が入っていない、などなど。
皆さん気さくで、楽しいひと時でした。
ランチ会が終わった後も、社員の方々や有志は併設のレストランに移動して飲み直すとのことで、私も少しだけ参加させていただきました。
そこで、イタリアのインポーターさんからいただいたという、美味しいシラーを飲ませていただきました。ありがとうございました。
その後、意気投合したマダム二人と駅までタクシーを相乗りし、特急「かいじ」で一緒に帰る、なんてことも。
さらには、おつまみとワイン🍷まで分けていただき、思いがけず同じワイン好きの方とお話しできた帰り道でした。
🖋 まとめ
収穫中、「玉割れした葡萄の収穫、大変ですよねえ」なんて、社員の方が恐縮されていました。
けれど、梅雨や台風のある日本でのワイン作りがいかに大変なのか、一端がわかる良い機会だったと考えています。
今回、体験したことをどう取捨選択して作品に活かしていくのか。悩みますが、心から体験して良かったと思います。
次は、9月下旬に奥野田でカベルネの収穫に参加するつもりですしてきました。
こちらは垣根栽培とのことなので、また違った収穫になるのかなと楽しみにしております。(奥野田の収穫も、終わったらレポート予定です!下記にレポートを書きましたので、よろしければあわせてお読みください🙌)
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