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【2024年9月】カベルネ・ソーヴィニヨン🍇の収穫 in 奥野田ワイナリー

 こんにちは👋 泉きよらかです。
 季節は葡萄の収穫期真っ盛りですね! 今回は、奥野田ワイナリーさんでカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫に参加させていただきました。
 このnoteでは、そのときの様子をシェアしたいと思います。

 ちなみに、前回はシャトー勝沼さんでブラック・クィーンの収穫に参加しました。よろしければ、↓のnoteもあわせてお読みください。


📍 場所

 圃場での収穫体験+休憩時のおやつ(アイス)+ランチボックス+グラスワイン付きで、3,500円(税込)のプログラムです。
 新宿駅から最寄りのJR中央本線塩山駅までは、片道2.5時間ほど。日帰り圏内ですね!

🍇 葡萄品種

 今回収穫したのは、黒葡萄品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」です。これはワイン初心者の私でも、耳にしたことがある有名品種……!
 奥野田ワイナリーさんでは、シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンを育てており、特にメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンは最高に相性が良いのだとか。(勉強になります!)

メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンの相性は最高!
 その理由は、主に二つ。
 一つ目はリスクヘッジ。メルロは早熟で、カベルネ・ソーヴィニヨンは晩熟なので、収穫時期がズレます。
 そのおかげで、天候や病害などでどちらかがダメになっても、どちらかは収穫できる可能性が高いそうです。
 二つ目は、ボルドーブレンド。酸味・タンニン控えめで早飲み向きのメルロと、酸味・タンニン豊富で長期熟成向きのカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることで、飲み頃を早めつつも複雑な味わいのあるワインを作り出せるのだとか。

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンは、相反する特徴を持っているので一緒に植えることで、ぶどう農家にとって保険的な意味も持ちます。(※ぶどうは気候の変動によって出来が変わる為)
口当たりが大変マイルドなので、ブレンドの補助品種としてだけではなく、メルロー単体のワインも人気です。

ニュージーランドワイン専門店 BOKUMO WINE
メルロー|まろやかでゆったりした優秀なサポート役の赤ワイン用ぶどう

気になるカベルネ・ソーヴィニヨンのお味は……?
 
奥野田ワイナリーのオーナーさんから「どんどん食べてみてください! 食べたら食べた分だけ、葡萄の良し悪しがわかるようになります」とお話があったので、遠慮せずにいただきました!

 果実は思っていたよりも小粒。気になるお味は……「酸っぱ、ちょっと甘い」でした。
 しっかり実が黒くなっているのは葡萄らしい果実感のある美味しさで、「食べて美味しい葡萄が、飲んで美味しいワインになる」のだと納得。
 ただ、色が黒くなりきっていないものも結構あり、それは酸味もしくは渋みが強かったです。
(実は一番食べて美味しかったのは、ドライフルーツ化した葡萄だったのはナイショです。自然な甘さがぎゅぎゅっと凝縮されていて、生の実以上に食べてしまいました笑)

 今年は春先のべと病に始まり、追い討ちのような台風十号でカベルネ・ソーヴィニヨンは全体の70%を失う被害にあったのだとか。
 厳しいヴィンテージだった、とお話がありました。

🗓 当日の流れ

  • 8時30分:現地集合(7時〜9時の都合の良い時間に集合でOKとのこと。送迎あり)

  • 9時:さっそく収穫開始

  • 11時15分〜11時30分:休憩→アイスのおやつあり!

  • 12時前:収穫終了→ガーデンテラスに移動

  • 13時:ランチ会開始

  • 14時30分:ランチ会終了(終了は各自の都合に合わせて自由)

〜〜〜

  • 15時(番外編):ふらっと塩山温泉「宏池壮」へ

    • せっかく山梨まで来たので温泉でも……ということで、タクシーに乗ってすぐ近くの塩山温泉へ! ぬるめのお湯で汗を流し、疲れを癒しました。

    • 奥野田ワイナリーショップから、タクシーだと1,700円くらいです。

💬 体験してみた感想

午前:収穫編

奥野田ワイナリー神田(じんでん)圃場
先が見えないほど、長〜い垣根栽培の葡萄畑です。
圃場はこんな高台にあります。右手が葡萄畑です。
水音がしたので、草むらに隠れて川が流れているのかも?
表裏片側二人ずつ、計四人1チームで収穫開始!
コンテナ一箱=11.7kgを目標に収穫します。
(箱は1.6kg、葡萄はすり切りいっぱいで10kg+蒸発分0.1kgを見込んで、計11.7kgの計算)

棚栽培よりも、垣根栽培の方が収穫は楽ちん?
 筋肉痛的な意味では、棚栽培よりも垣根栽培の方が収穫は楽だと思いました。
 前回参加したシャトー勝沼さんは棚栽培だったので、首・肩・腕が本当に痛かったのですが、今回はコンテナを地面に置けたのでほとんど負荷はありませんでした。
 さらに、小さな折りたたみ椅子を持参したことにより、腰痛も防げたのではないかと思います。

選果の手間暇は棚も垣根も変わらない。大変!

 今年は気温や天候の関係で厳しいヴィンテージだったこともあり、圃場での選果はとても手間と時間がかかりました。

▼ 選果で取り除く対象

  • ドライフルーツばかりの房(少し混ざっている分には、凝縮感が出るのでむしろOK)

  • ドライフルーツを通り越して、かぴかぴ・かちこちの果実

  • 実が黒くなりきっていない果実(緑の未熟果含む)

  • 裂果(玉割れ)などでじゅくじゅくの果実

選果で除くべき実や房を、大まかに赤枠で示してみました。
とにかく、迷ったら食べてみる。
美味しかったらコンテナに入れて、渋いだけ・酸っぱいだけの葡萄は除きます。
最終的には20箱=200kgの葡萄を収穫しました。美味しそう!

午後:ランチ会編

テーブルが一緒になった皆さまと、ボトルをシェア♪

 ランチボックス+オーナーの奥さま手作りのおつまみを肴に、ワインを堪能
 
計3時間ほど収穫作業をして、お腹は良い具合にぺこぺこ。
 全員でグラスワインで乾杯をして、美味しい食事とワインのペアリングを楽しみました。
 ランチボックスは豪華な仕出し弁当で、ほかにも奥さま手作りの自家製ピクルスや(おそらく)メルロのコンフィチュールがのったバゲットをいただきました。かなりお腹いっぱいになりますよ。

 ワインは最初の乾杯分はプログラムに含まれていますが、二杯目以降は有料です。(グラスワインの場合は、現金のみなのでご注意ください)
 個人でグラスワインを注文するのも良し、テーブルでボトルをシェアするのも良しです。
 私はテーブルが一緒になった方々のお誘いで、ボトルシェアに参加させていただきました。

 ▼ 当日飲んだワインのラインナップ

 乾杯用のグラスワイン。アカシアの樽で熟成していて、ゴクっと飲んだ少し後に、カスタードクリームのような香りが鼻を抜けます。

 今回飲んだ中では、一番好きでした。しっかり酸味があり、華やかで飲みやすい印象です。

 好き嫌いが分かれる赤ワインかもしれません。しっかりとした渋みがあり、スパイシーさが香ります。

 これはお土産として購入。とても美味しかったです!! とろっとろで、くどくないのにしっかりと凝縮感のある甘みが贅沢なジュースでした。
 勿体無くて一日一杯ずつ飲んでいたのですが、あっという間になくなってしまって、追加購入を検討しているほどです。

🖋 まとめ

 「去年はノールックで収穫できるくらい見事な豊作だったのに、今年は厳しかった……」
 シャトー勝沼さんもそうですが、奥野田ワイナリーさんも同じようなことをおっしゃっていました。

 年々上昇している気温、日本特有の梅雨、収穫時期の台風と、決して日本はワイン醸造用葡萄を栽培しやすい訳ではないことを、さまざまと実感しました。
 これは、ただ本から知識を得たり、ワインを飲んでいるだけでは得られなかったことかと思います。

 実際に作り手を知り、圃場を歩き、収穫する。
 知っているのと知らないのとでは、ワインの味わいがまったく違いますね。
 日本ワインが好きな私は、応援の意味を込めてまた来年も収穫に参加したいと思いました。(機会があれば収穫だけではなく、芽かきなどの作業も!)

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