コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」
気がついたら、すでに初夏の日差しさえ感じる季節。
年々、時間の経過が急加速していく気がします。
しばらくご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしですか?
私自身の生活様式が変わったわけではないのだけれど、年明けてからの周囲の慌ただしさに気疲れし、本を読むことや書く時間と気力も作れず、ただ淡々と日々を過ごしておりました。
何を書けば良いのか分からず、さらに筆が遠のいてしまって。
そんな窮屈感を打破すべく、素敵な音色を聴きに行った話をシェアさせていただきます。
2024年4月19日 愛知県名古屋市 電気文化会館コンサートホール。
その場所で、五十嵐紅トリオさんのコンサートが開催されました。
コンサート名は「ギターと静寂」。
plays CINEMAと題したそれは、誰もが一度は耳にしたことがある名曲で構成されたプログラム。
私がこのコンサートに行くきっかけは、instagram の広告でした。
流れてくる柔らかなクラシックギターの音色が気になり、五十嵐さんのYouTube を拝見。
画面から流れるその音に、ぜひ聴いてみたいと思ったのです。
コンサートホールの空気に浸透していく音色。
五十嵐紅さんの弾くクラシックギターの音色は、私にはまるで、春雨の日の、水盆に落ちる水滴のような音だと感じました。
もしくは、羊毛フェルトで作った小さいボールが落ちて静かに弾むような。
(実際にフェルトのボールなんて落としたことはないけど、イメージとして柔らかい丸いものが落ちる感じ)
どちらにしろ、クラシックギターの音は、私には「音が落ちる」感覚がありました。
倉冨亮太さんが奏でるヴァイオリンは高く澄んだ音色で、青い空へ向かってどこまでも遠くへ舞い飛んでいくような。
広田勇樹さんの奏でるチェロの音色は低く落ち着き、森の中にある透明度の高い水が流れる小川のように緩やかに。
そんな印象を抱きました。
もともと私は弦楽器の、弦が弾き余韻を残す感じが好きなのだけれど、今回のコンサートを拝聴して、「あぁ、こんなにも優しいのか」と深い息が溢れました。
肩の力が抜けるような。
騒々しさとは無縁の、余韻のある音。
音を言葉で、文字で起こすのはとても難しいものです。
特に音楽の受け取り方は千差万別だし、深い知識が必要かもしれない。
素人の私の抱いた印象を、ここに書き記して良いのかさえ分からない。
音の表現として合っているのかさえも。
けれどコンサートを拝聴して、窮屈感が少し和らぐような。
そんな素敵な時間だったのは確かです。
あぁ、行ってよかった。
余談ですが。
私はコンサート後、抱いた印象を書き残したい衝動に駆られ、こうして久しぶりに文章で表現することができました。
それが今とても嬉しくて。
まだまだ自分の言葉の表現も不安定だし、しばらく更新頻度も低く不定期になると思うけれど、またお読みいただけると幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な音楽と共に、心地よい1日をお過ごしくださいませ。
Izumi
【お出かけ記録】
公演名:ギターと静寂 plays CINEMA
出演:五十嵐トリオ
五十嵐 紅さん(クラシックギター)
倉冨 亮太さん(ヴァイオリン)
広田 勇樹さん(チェロ)
五十嵐紅トリオの皆様
アンコールのトークで「SNSに上げても良い」とお話されていたので、早速上げさせていただきました。
素敵な時間をありがとうございました。
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